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おりおん。 猫目石 おりおんがみえます、ひがしのまど、みつぼしがたてならびのころ。わたしはぬれたかみでおりおんをみていました、せいりょうなくうき。とうぜんかぜを、ひいた。 おりおんがみえた。このときばかりはてんどうせつをしんじて、てんがいのえんきゅうがふゆのきせつにゆっくりはんてんしたのだとおりおんをみながらおもっていた。ぬれたかみ。 そらが。 そらがだんだんあからむので、おんおんもえるようににごるので、あまのがわなんてみたことはなかったし。おりおんはわかりやすかった。そんななかおんおんもえるにごりのなかでもおりおんはよくみえてた。 がちがちにこごえそうなやまのうえにあのひとといったときには、はじめてあまのがわをはっきりとみて、はのねがあわないくちをそれでもはぁはぁしろくさせながらぽっかりとそらをみていた、あのひとと。 そうしてあまりのじゅんどのたかいあまりのほしのひかりのおおさにおりおん。おりおんをみうしなってしまった。さがしだせなかったおりおん。さがしだせなかったおりおん。さがしだせなかったおりおん。 おりおんがみえます、ひがしのまど、みつぼしがたてならびのころ。 わたしはぬれたかみでおりおんをみていました、せいりょうなくうき。 とうぜんかぜを、ひいた。 おりおんがみえた。このときばかりはてんどうせつをしんじて、てんがいのえんきゅうがふゆのきせつにゆっくりはんてんしたのだとおりおんをみながらおもっていた。ぬれたかみ。 |
作者紹介/猫目石。ひらがなばっかり。読むのが困難。 |