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いつかの空

八木隆充


僕の望む全ては 誰にとっての幸せなんだろうか
ただ生きていくだけの為に 当たり前に捨てられた涙

語られるべき言葉探して 河原を走ったあの頃に
誓った言葉は今でも 変わらない響きをたたえて

僕は半分の心を 支えて踊って歌うよ
想いが未来を紡ぐなら いつかの朝にもう一度

想い出と言う名の鎖は 時を縛り続けて
変わりゆく景色は心も 流していくものだろうか

永遠を疑いもなく 受け入れ抱き締めたあの季節に
失くした約束に気付く ありふれた優しさを信じていきたい

「真実なんて何処にもなくて、
だけど疑えないものまで失くさない様に、
あの風だけは何処にいても」

僕は半分の身体を 支えて踊って歌うよ
想いが誰かを傷つけるよ あがなえず許されないままに

それでも

僕は僕のままの姿で 今でも空を見上げて
明日と呼べる君に いつかの朝に巡り会うために



八木隆充

1971年生まれ。デザイン、イラスト、写真も手がける歌って踊れる吟遊詩人。企画機関<PPP>幹事会員。