草模様(白)

遊び1「見てないよー。」

 鳥にとって仲間と認めていない生き物から見つめられることは心やすらかなことではありません。おそらく自然界において未知の生物から間近で見つめられているというのは、狩られるかもしれないという脅威的な状況が多いことでしょう。

 まだ親しくない鳥の場合はあえて目をそらしてみるのもよいことです。これは人間からインコへ送る「見てないよー。別にあなたに危害を加えるつもりはないよー。」というボディ・ランゲージです。すこしわざとらしく、顔ごとそらしたり目を閉じたままにしたりします。

 障害物で視線を隠してしまうのも有効ですが、手で視線をさえぎるのはよくありません。なぜなら視線を警戒するような鳥にとって、手というのはそれ以上に恐ろしいものだからです。

 インコはとても好奇心の強い生き物ですから、ひとたび相手が危険な手出しをしてこないと理解すると、今度は興味津々に見つめてきます。そしてあなたを群れとしての仲間と考えるようになると、逆に人間から見つめられることを喜びと感じるようになります。

あなたが見つめている時に、インコはまだ身体を細くして警戒していますか?それともなにくわぬ感じで見てみぬふりをしているでしょうか?よくインコからあなたへ送られるボディ・ランゲージを読みとってください。警戒しているうちは、この「見てないよー」で信用を深めて行きましょう。だんだんと心を開いてくると、ある日同じインコが今度はわくわくしてにじり寄ってくることでしょう。
手に乗せない遊び 目次 遊び2
「低いよー」
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