心の過程

 ペットロスは飼い鳥を失ったときに感じる正常な心の動きです。これにはいくつかの段階があると言われています。これから自分にどんなことが起こるかをあらかじめ知っておくことで、自分は異常ではないかという不安を和らげることができます。これらの心の過程は、実際には正確に順番通り移っていくものではなく、何度も前段階に立ち戻ったり、一つの段階に長くとどまったりすることもあります。
  1. 死を知る段階 ショックを受け、死を否定することもあります。「まさか、そんな…。ありえない。」といった感情が先に立ちます。死を現実として受けとめるまでの状態です。

  2. 死を悲しむ段階 死を認めると深い悲しみを感じます。この時に充分悲しみを表現することができる環境が必要です。「こんな風に嘆くのは異常なことではないか」と悲しみを無理に抑えたり、「たかが鳥のことで悲しまないで」と第3者から言われたりすると、逆に立ち直りが遅くなる可能性があります。

  3. 死から立ち直る段階 亡くなった飼い鳥のいない生活が徐々に受けとめられるようになってきます。思い出の品を整理したり、亡くなった事を落ち着いて他人に告げることができるようになります。生活に現実感が取り戻されてきます。

  4. 死を解決する段階 亡くなったインコを思い出の形で心の中に納める場所ができます。亡くなったインコの代わりとしてではなく、別の伴侶として新しいインコや別の動物を迎えることを希望することもできるようになります。

 どのくらいの時間がかかるかはその人によって違います。何年もたってからふとまた悲しくなるのも、ごくあたりまえの感情です。


 

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