「ねぇ、ソーディアンを取りかえっこしてみない?」
それは、ルーティのこの一言から始まった。
「どういう事だよ、ルーティ?」
「だーかーら、いつも同じソーディアンだと何か飽きちゃうじゃない?ちょっと気分転換してみましょうよ。」
「バカバカしい・・。お前達でやってろ。」
「何よ、アンタはずっとシャルティエを使ってて飽きないワケ?」
「当たり前だ!そういうお前はアトワイトに飽きているのか?」
『そうなの、ルーティ!?』
「え!?うう・・ううん!ホントに飽きたワケじゃないわ。言ってるじゃない、気分転換よ。」
「気分転換かぁ・・。」
そう言われて、スタンは何となく乗り気になってきた。どうやらフィリアもそんな感じらしい。
ちなみに、メンバーはスタン・リオン・ルーティ・フィリア・マリーである。
「私には関係の無い話だな・・。」
何となく、のけ者のように感じたマリーは寂しそうに呟いた。
「マリーの剣も交換すれば良いじゃない。マリーにだって一応ソーディアンは使えるんだもの。ね、アトワイト?」
『普通の剣としてならね。晶術はムリだけど。』
「じゃ、何も問題は無いじゃないか。やってみようぜ!」
「ちょ、ちょっと待て!勝手に決めるな!僕はやらないぞ!?そんな意味の無い事・・」
『リオン坊ちゃん、別に良いじゃん。やってみようよ、楽しそうじゃない?』
「シャ・・シャル・・お前まで・・」
そんなこんなで(?)リオンは渋々と了解した。・・させられてしまった。
5人と4本のソーディアンは輪になって座り込み、新しいペアの決め方を相談し始めた。
「どうやって決めようか?やっぱりジャンケンかしらぁ?」
『それじゃ、リオン坊ちゃんが不利だよ。坊ちゃんはジャンケンがホントに弱いんだから。』
「シャル!余計な事を言うな!!」
「やっぱり、くじ引きじゃないのか?」
「オーソドックスね・・。」
「ジャンケンもかなりオーソドックスではありませんか、ルーティさん?」
『こういうのはどうかのぉ?』
「なになに?」
クレメンテが言い出した方法は、5人とソーディアン+マリーの剣に分かれてそれぞれに番号を付け、同じ番号同士がペアになるというものだった。
勿論、5人組とソーディアン組は番号が解からないようにして決めるのだ。
「それは良い考えですわ。さすがクレメンテですわね。」
『ほっほっほっ、年寄りの知恵じゃな。』
「じゃ、そうしようぜ。俺らはあっちで決めるからさ、ディムロス達はここで決めろよ。」