スーパーカブ
ジャイロキャノピー
HONDA実用車
林道・雪道 なんでもござれ
ツーリング

このツーリングはHP「二輪車旅雑記」との連動企画です。 
しのみやさんのレポートもあわせて読めばよりいっそう楽しめます。 
二輪車旅雑記【雪道林道四季美谷温泉ツーリング】


 
「うおー寒い!」
まだ暗い徳島市を走り抜ける。しかもなんと今回はスーパーカブ(以下カブ)である。今回、しのみやさんがジャイロキャノピー(以下キャノピー)だ ということで、友人のS谷氏に「かーあんどばいくふぉとぐらふ」にも載っているカブを借りたのだ。一応S谷氏には少々ハードな使い方をするとは言ってあ る。A.M.5:25、待ち合わせのローソンに着く。
 しばらくするとしのみやさんがやってきた。コーヒーを買って店を出る。そこで、出発前の記念撮影をし、いざ出発。先頭しのみやさんで、県道を進む。
スタート ローソンにて 美しい朝焼け
 少しして、朝焼けが美しかったので写真を撮る。県道33に入る。どんどん進む。佐那河内村に入り、少しして国道438。ちょっと寄り道して潜水橋の上でも写真を撮った。
 国道438をひた走る。相変わらずな激細な道。民家のオバちゃんがしのみやさんのジャイロキャノピーに見とれていた。
潜水橋でエクトプラズムを吐くしのみや氏 朝日を逆光に国道438
 神山町。阿保坂というすばらしい名前の地を越え、道の駅へ。足も手も指先が無くなったように冷たい。ホットレモンティーで暖める。出発。
 しばらく国道438を走り、林道へ入る。ダートへ。久々のオフロード。キャノピーの踏んだ木の枝が跳ねて飛んでくるので恐い。グングン進む。 と、雪が…。それでも進む。行け行けー!急な上り坂でキャノピーがスタックした。883カブを降りて後ろから押す。脱出。さらに進む。しかし、キャノピー の後輪が虚しく空転し、進めなくなる。これ以上この道を進むのは無理!雪だけならまだしも坂が急すぎるのだ。キャノピーは上り坂では悲しいまでに遅かっ た。
林道ダート走破中
しのみや氏無念のポーズ 写真奥の雪道から進めなかった 無念のポーズ883ヴァージョン
雪でバーンナウトみたいに 写真じゃわかりにくいですな
U ターン。来る時にあった分かれ道の方へ行ってみる。走る走る。休憩。883先の道を見に行く。すると、キャノピーが通れるか通れないか位の高さに横たわっ たでかい木があった。Uターンし、結局戻る。おっ滝みたいな所にでっかいつららが!記念撮影。さらにその先で、走行動画も撮る。
沢の中まで突入したキャノピーとしのみや氏 つららで闘う883


リアを滑らせコーナーを抜ける!?
  しばらくして国道438に戻ってきた。国道193を通り、木沢村に抜けようと思い、193の分岐に着く。が、積雪通行禁止の情報板が。というわけで国道 193も断念する。438を戻り、再び道の駅。しのみやさんが嫌な物を発見したと言っている。見てみると、キャノピーの左後輪に何か金属片が刺さってい た。抜く。さらに見てみると、前輪に二本も釘みたいな物が刺さっていた。抜く。少し、ブシュッ…といってスグに止まる。パンク防止剤注入の効果満点だ。パ ンク防止剤注入していて大正解であろう。出発。阿保坂を越え、元山槻地林道へ。アスファルト舗装の林道である。しばらく走ると、またもや雪。でも進む。そ のうちに雪にも慣れてきて、だんだん雪道が楽しくなってきた。途中雪が大量に積もっている所で休憩する。883のアクセルターンを動画撮影。しのみやさん もカブで挑戦。見事にこかす。

こんな道を走ってきました キャノピーでアクセルターン中の883
大河原高原からの景色を望むしのみや氏 大河原高原で徳島をバックに883
 上勝町。しばらくして大川原高原に着く。すばらしい景色。そして下る。やはり途中には雪があったが 何事もなくクリアー。途中、お互いのバイクを交換する。しのみやさんがジャイロキャノピーでヒザスリするとこみたいと言っていたが、無理だった。しばらく 下って灌頂ノ滝に着く。読みは「かんちょうのたき」というすばらしい滝だ。その落差は県下2番めという非常に高い滝で、さらに晴れた日の午前8時から10 時には滝が五色に彩られるという珍しいものである。出発。
 少し走った所で、883大変な事に気付く。背中に背負っていたはずのデイパックが無い。よく考えたら、アクセルターンで遊んでた時、キャノ ピーでやった時に、デイパックが邪魔だったので、降ろしてそのまま置いてきていた。大したもん入ってないけど、やはり取りに行きたい。でももうずい分前の 事である。1時間以上は前の事だ。なので、帰りに取りに行く事にする。
 県道16にぶつかる。右折。しばらく走るとまた雪が。もう慣れたもんである。
 進むと、かなりすごい橋があった。しのみやさんそのすごい橋に足を踏み入れる。その勇敢な姿を写真に撮っておく。そして、その橋のネーミングと補修期間のあいまいさに笑う。
はりがね橋に足を踏み入れた勇敢なしのみや氏 このネーミング!この期間のあいまいさ!
雪の中に駐車中
883コケ記念 破れた右袖 左手には割れたミラー どんどん進む。八重地トンネルを抜け木沢村。少し休憩し、出発。ドンドン下る。こちら側はあまり雪が積もっていない。調子にのって走る。しかし、とあるヘアピン気味のコーナーで。
「うおおおおおー!」
こけた〜。スリップダウンだ!なんでこけたんや〜?と思い見てみると、見事なアイスバーンが。その上を通過したタイヤの跡が。なんてこった! 40km/hくらいからコケたが、カブはミラーが割れてステップが少し曲がっただけであった。883もフェイクレザージャケットの右袖が破れたのと、右膝 を少し打っただけ。ほとんど無傷。ミラーが無くなったのはかなり痛いが…。カブのエンジンも問題なくかかったので出発する。
 国道193にぶつかり、少し行くと大轟の滝。休憩、写真、そして出発。県道295へ。しばらく走ると四季美谷温泉に着く。しのみやさんにメガ ネレンチを借りてカブの曲がったステップをテコを利用して強引に元に戻した。そして、入浴料500円を払い、温泉へ。タオルは置いてきたデイパックの中に 入れていたので、1枚100円であったタオルを2枚買った。右膝は多少血が出ていたが、ほとんど内出血。痛みもほとんど無い。いい湯治になりそうだ。温泉 気持ち良い。朝の冷えきった体ならもっとよかったのだが、今は昼も過ぎているので結構気温は上がっていた。温泉を出て、施設内にある食堂で昼食をとる。そ して、今後のルートを話し合う。しのみやさんは海南側に抜けたいと言っているが、883はやはりデイパックを取りに行きたい。というわけで、分かれ道とな る長安口ダムでジャンケンをすることとなった。昼食を終え、出発する。
四季美谷温泉にてしのみやさん ねてます 四季美谷温泉にて883 こけちゃってヤレヤレのポーズ
 県道295を戻り、国道193。南下する。途中で、細〜い吊り橋があった。しのみやさんの好きそうな橋だ。やはり、吊り橋に入っていった。そして写真。さぁ出発。しかし、しのみやさんのキャノピーはどうやってもきり返す事が出来ない。諦めて足こぎバックで戻った。
ジャイロキャノピーでこんな細い橋に入るから…
  上那賀町に入り国道195。少しして長安口ダム。いざ運命のジャンケン!…勝った。ナイスチョキ!いつもしのみやさんにジャンケン負けてるような気がする けど、今日は2連勝だ。というわけで、195から左折し、杉地臼ヶ谷林道へ。雪も大して残っていないし、結構普通に走れる林道であった。相生町へ。
 しばらく走り、美杉峠。記念撮影し、出発。日が落ちるまでには、デイパックを回収し、山を下りなければ、遭難してしまうかもしれないので、急ぐ事にする。さすがに北側には雪が残っていた。下る下る。
美杉峠にてしのみやさん 美杉峠にて883
正木ダムにて 正木ダム放流中
 そして正木ダムに着く。写真を撮る。ここで、カブの左グリップにカメラを固定し、大きな音でシャッ ターがきれるパーティーモードにして、走ってみる事にした。出発。エンジン音でシャッターがきれまくる。ドンドン写真勝手に撮りまくってる。しばらく走っ て鬼の様に写真撮りまくったのでパーティーモードを止め、動画撮影にしたが、スマートメディアの残り容量が少なくてフルに撮れなかった。

撮りまくった中の1枚
  再び灌頂ノ滝の道へ。来る時に来た道を今度は上る。そして、元山槻地林道へ。しばらく走り、アクセルターンの跡があった。デイパックは置いた場所にちゃん とあった。無事に回収完了。さぁ、後は下るだけ。調子にのらず、雪に注意して下る。といっても雪は結構グリップするのだ。恐いのはその雪が溶けてそれが 凍ったアイスバーンなのだ。
 日が落ちるギリギリで林道を下り終えた。県道21へ。結構交通量が多い道なので、ミラーが無いのが恐い。鮎喰川沿いの道を走り、徳島市に戻ってきた。県道208へ。サンクスに寄り、ラストの休憩をとる。
 そして出発。国道55にぶつかり、しのみやさんと別れた。そして家に戻った。今回のツーリングはかなりいろいろあって楽しかった。改めてダートの楽しさを確認し、さらに雪道が楽しいものである事が分かった。もっとも原付だからなんだけど。