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京都市左京区 鞍馬寺本殿における奉納演武 片山優先生
Dedicatory Training at Kurama Temple, Kyoto, Japan
Suguru Katayama Sensei


女性に役立つ合気道

 武道に「秘められた美しさ」を知って欲しい
 合気道、弓道、薙刀など・・・ 美しい女性競技者が多いと思いませんか?? 私は、よくそのように感じます。袴などの着物のせいでしょうか?・・・確かにそういう部分もあるでしょう。
 でも、綺麗に道着を着て、体形もスラッとしているのに、どことなく美しく感じないという人もいます。何故でしょうか?
 どうやら、顔や服装など表面的なものと違うものに美しさを感じるようです。武道には「秘められた美しさ」があるようです。

 「秘められた美しさ」を感じさせるものの正体とは?
 女性競技者を美しくしているものの正体の一つは「姿勢」です。ブレない中心軸があり、歪みや曲がりが無い姿勢が根本的な美しさを産み出します。
 もう一つは、衰えない足腰などから生まれる「活力」です。活力のある動作が、疲労感が無く、若々しく、明るい雰囲気を産み出します。
 もちろん、武道の美しさですから、スポーツや美容教室で身につける美しさとは違う側面も有ります。

 「美しい中心軸」が「強さ」を持ち「護身」になる
 武道の美しさは「凛々しさ」を感じさせます。何故かと言えば「強さをもつ中心軸」を身につけているからです。
 「姿勢を正しただけの中心軸」は、積み木を重ねて真っ直ぐにしたようなものです。上手く積みあがっている間は美しいように見えますが、ズレが生じやすくて脆いのです。
 一方「武道でつくる中心軸」は、積み木の真ん中に縦串を通すようなものです。少々の事ではズレません。それどころか中心軸が姿勢を矯正する役割を担ってくれるのです。
 しかも、武道の中心軸の鍛錬は、基本の稽古として無意識に行います。そのため、武道修行者は自然に「強く美しい軸」を持つのです。
 この「強さ」こそが「本当に使える女性の護身術」に結びつきます。ここを無視して護身術を学んでも、なかなか使えないという事も理解いただける講座だと思います。

 「凛々しさ」は武道をすれば身につく?
 ずうーーと稽古してれば、どんな武道でも身につけられるのかもしれません。でも、冒頭でも少し触れましたように、すでに武道を稽古されている方でも、凛々しさを感じさせない人はいます。どんな稽古でも、武道をすればそれで美しく強くなるというものでは無いようです。
 少なくとも、道場での稽古の中で、どういった内容の稽古が「美しさ」や「強さ」に結びついているのかを理解しておく必要が有るようです。その理解をしてもらう事も講座の目的の一つとなります。
 ですから、講座の対象となるのは合気道未経験者ばかりではありません。経験者でも、自分の中で成長や理解がいま一つだと感じる人は、ぜひ講座に参加してください。多少なりともお役にたてると思います。

 例えば、利用して頂きたいのは次のような女性の方です。
1.姿勢が悪く、気になっている
2.いつも元気が無いように見られてしまう
3.自分の合気道に美しさや強さを感じない
4.護身術の基礎が知りたい
 きっと、お役にたてると思います。猫背が治った人、肩こりが軽減された人、肩が動くようになった人など多くの効果も聞いております。


子どもとお母さんの合気道

 この子は内気でおとなし過ぎるので、活発な子にしてほしい。この子は元気ですが乱暴なので、道場で礼儀を教えてください。また、この子は動作が鈍いので…。この子は落ち着きが無いので…。この子は身体が弱いので…。この子は肥満なので…など、合気道に求められる理由は様々です。
 日本の伝統文化である合気道を通して、礼儀や挨拶、友達との関わり合い、基礎運動能力を高めることが子どもの合気道に求められます。また試合のない合気道は、争う心を持たない護身としての武道であることが特徴です。
 合気道は自然に逆らわない動きで練習します。格闘家や一流のスポーツ選手をつくることを目標としているのではありません。合気道の法則によって、正しい身体の使い方を鍛錬し、稽古を持続する強い意志力と体力を養成することが目標です。
 気が弱いとか、持続性がないとか、引っ込み思案で意志薄弱、また乱暴などいろいろの悪い芽を極めて自然に除き去ることが第二の目標です。
 そして、自分に自信を持ち、自分の信ずるところに向かって歩める力強さを会得させることが第三の目標です。
 合気道を練習することによって、鍛錬により自然に護身の術となり、健康法になります。
 子どもの教育は学校の知的教育と、道場においてのやる気、根気の気育を兼ね備えて始めてよい教育ができると思います。道場を見学していただき、子どもが今何を習い、何を行っているのかを知っていただくことが大事です。そして、お母さんも子どもと一緒に稽古されればなお結構なことと思います。


無息の呼吸法

 究極の呼吸法といわれる無息の呼吸法は、呼吸をしながら呼吸を超越する呼吸法である。
 吐く息、吸う息は音を立てずに静かに、静かに呼吸にまかせる。
 それは、鼻の頭に羽毛がひっついて飛ぶか飛ばないかというほどの呼吸である。
 まず身体の力を抜き、左右揺振して、背筋を伸ばして座る。正座でも椅子に座ってもよい。
 肩の力を抜き、目を軽く瞑り、顔の力を抜く。
 からだと呼吸に意識を向け、その様子を感じるようにする。この時、呼吸の長さをコントロールしてはいけない。
 呼吸を只々感じるのである。
 やがて様々な雑念が浮かんでくることもあるが、浮かんできた雑念は考えないようにする。
 そして、再びいまの瞬間のからだや呼吸の感覚に意識を戻す。
 吐く息、吸う息の感じを只々感じつづけて見守る。
 からだ全体で呼吸をイメージして、いまの瞬間を見守る。
 最後は、まぶたの裏に注意を向けてそっと目を開く。
 無息の呼吸法は、自分自身のからだを忘れ、呼吸だけの世界に入り、天地と一つに同化して、天地そのものが呼吸しているような気持ちとなるのである。


合気道護身術


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