===== バラは、難しい? いいえ、愛する気持ちがあれば大丈夫。 =====
<<主なバラの病気と害虫>>
バラは、人がその美しさを求めて改良を重ねてきたものだけに病害虫には大変弱いものです。ですから、適度な消毒(殺菌・殺虫)は必須なこととなります。
農薬ギライのためのバラづくりのページといったホームページもありますが、本当にバラが好きなら、バラのためにも適度な消毒(木酢液など化学薬品でない消毒薬もいろいろとあります。)は必要だと知るでしょう。少ない本数を四六時中世話をやけるのでなければ、しかも強健種のみを栽培するのでなければ農薬無しでのバラ栽培は、かなりの困難を伴います。不可能と考えてもよいでしょう。
必要最小限の農薬をも使いたくなければ独り善がりにならず、バラ栽培そのものをやめるべきでしょう。それが、バラのためでもあります。
でも、そんなに心配は、要りません。最も大切なことは愛情を注ぐことです。愛情をもって日々あなとのバラを眺めることです。
それだけで・・バラが求めていれば最小限の消毒もお願いします。・・きっとバラは、美しい花と香りであなたに応えるでしょう。
<<主な病気>>
黒点病
症状
未熟枝や残った葉等で越冬し、水分が6時間以上あると葉に進入して2週間ほどで黒い斑点をつくってひろがる。下葉から進入して新芽や茎にもおよぶ。葉は黄変して落葉し、木を弱らせる。
対処法
病葉を葉柄から摘み取るとともに、土の跳ね返りを防ぐマルチングをする。また、雨の前に葉裏に消毒薬(サプロール、トップジンM など)を散布する。
ウドンコ病
症状
新芽、若葉、花首、蕾などに白灰色のカビがでる。葉は、ちぢれて伸びなくなる。
対処法
早期発見につとめ、被害部を洗うように、2日おきに3〜4回消毒(サプロールなど)する。
ポトリチス病
症状
蕾が雨などにうたれたとき、灰色のカビが一面にでて開かない。
対処法
薬剤(ラブロール等)の散布。被害花や終わった花を地面に落とさない。
枝枯れ病
症状
2年以上の幹の色が灰色になってくぼみ、黒い斑点が出て枯れる。
対処法
健全なところまで切り捨てる。傷口から進入するので台風の後などは、黒点病と同じ薬を傷口に散布する。
ガンシュ病
症状
接ぎ口や根にコブ状のものができて、木の生育が次第に悪くなる。
対処法
被害苗を捨てて(焼却)土を取り替えることが、基本だが、木酢液の塗布に効果が見られるとの報告もある。被害部を切り捨てる(使った鋏などは、必ず消毒すること。)処置と併用も一つの方法か。。
サビ病
<<主な害虫>>
アブラムシ
被害の状況
新芽、茎、蕾に群がって樹液を吸う。夏から冬にかけては、葉裏に集まる。
対処法
コガネムシ
被害の状況
花の中にもぐりこんで食害するほか、種類によってはシュートや葉も食害する。また、幼虫は、堆肥や芝生などから入り込んで根を食害する。
対処法
補殺するのが最も効果的だが、薬剤(カルホスなど)散布も良。
バラクキバチ
被害の状況
暖かい日の午前中に飛んできて、蕾の出た良い茎に傷をつけて産卵するため、急に芽の先がちぢれてだめになる。
対処法
茎にアルミホイルを巻く。朝、マラソン粉剤を散布するのも良。被害部は切り捨てる。
スリップス
被害の状況
花の中にもぐりこんで産卵し、幼虫や成虫は花弁の液を吸う。
対処法
蕾が膨らんできたら毎日薬剤(マラソンなど)を散布する。
ハキリバチ
カミキリムシ(ゴマダラカミキリ)
被害の状況
根元に産卵し、幼虫が茎に侵入して、3年目にさなぎになる。幼虫に根を食われるとほとんど枯れてしまう。
これは、怖い。私は、バラを始めて3〜4年目頃にかなりの数をこれで枯らしてしまいました。
対処法
7・8月に濃い目(200倍)のスミチオンを根元に散布。根元を良く観察して、虫糞をみつけたら、穴にスミチオンを注入する。
ゾウムシ(クロケシツブチョッキリ)
被害の状況
新芽の先や若い蕾(ある程度の大きさになってしまえば大丈夫)に小さな穴をあけ産卵する。産卵後、黒くなってポロッと落ち、幼虫のえさとなる。特に1番花の蕾の時期に大発生し、ひどい場合は、ほとんど全ての蕾が枯れる。
対処法
薬剤(スミチオン・カルホスなど)を散布する。匂いに敏感なので、他の目的の薬剤を散布した場合でも被害を減らすことができる。
また、黒く枯れた部分を下に落とさないように摘み取り、焼却する。
カイガラムシ
被害の状況
4月から5月上旬に卵がかえり、幼虫は、枝について養分を吸い、ロウを出して体を保護する。木は、老化して弱る。
対処法
ブラシで卵をこすり落とすほか幼虫のかえる時期に薬剤(マラソンなど)を散布する。
ハダニ
被害の状況
梅雨明けから9月中旬までの乾燥期にはびこり、成熟した下葉の裏に群がって糸を張り葉液を吸う。葉はカラカラになって落葉する。ミニバラで特に被害が目立つ。
対処法
薬剤(ケルセン・マラソンなど)を2日おきに3回以上散布する。薬への抵抗力がつくので適宜薬を変える必要がある。
また、水に弱いのでシリンジする。
ミニバラの場合は、ケルセン1000倍液に鉢を逆さにして洗ってしまう。
チュウレンジバチ
被害の状況
成虫ではなく幼虫(緑っぽい芋虫)がバラの葉を集団で食い荒らす。
茎に卵を産みつけるので、その痕が裂け目になる。
対処法
幼虫が小さいうちに手でとってしまう。葉っぱごととってしまうのもアリ。
成虫が卵を産んでいるときに、捕まえてつぶす。そして、卵が産みつけられた場所を指でつまんで中の卵をつぶす。
薬剤(スミチオン・マラソンなど)を散布する。
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