スキー日記 2001年  2月編

 新しい日記ほど上に掲載してありますので、ご面倒でもスクロールして下からお読みいただけば幸いです。
'01年2/25 (日)晴れ後曇り
     今日は函館から、全道各地の山を登っているというあの一人歩きの達人が、なんと未だ山頂を踏んでいないという、漁岳を登る予定との事で、私もおつき合いさせて貰う。

     8時過ぎに、待ち合わせ場所のオコタン分岐に到着。天気予報では今日はまたしても吹雪くとの事で、”森林限界以上は厳しいかな?”と危ぶんでいたけど、またまた予報が良い方に外れ(^^ゞ、なんと快晴!、登山口から山頂がばっちり望める。おまけに風もない。やばい、油断して日焼け止めクリーム忘れた(^^ゞ。

     登山口となる漁川林道を1時間程ぺったりぺったりと歩く。単調なアプローチも、時々かいま見える、漁川源頭の絶好のスロープを見ると、さほど苦ではない。幸いラッセルもさほどないし。

     やがて林道を離れ、なだらかな尾根を登る。今日の雪は、締まり雪の上に10cmほど粉雪が載っているという、3月ならではの雪質。厳冬期の深雪も良いのだが、あの雪質だとかなりの斜度がないと楽しめないが、漁岳のようななだらかな山域を楽しむならば、今時分の締まり粉雪がベストかな?。

     程なく標高900m付近の稜線に到着。眼下には白いオコタンペ湖の向こうに、23年ぶりに氷結したという、珍しい真っ白い支笏湖が広がっている。あの予報はなんだったんだろう。うーん、顔が熱い(^^ゞ。

     960のポコを越え、1160のポコを左に巻き、山頂手前のコルに出る頃には、山頂方面は若干雲が掛かり、風も少し出てきたが、この時期としてはまだ天候良好。このコルからはカリカリのクラストとなったので、スキーアイゼンを付け、程なく山頂着。残念ながら多少雲が掛かり、360度パノラマとは言い難いが、2月としては風もなく穏やかな山頂。

     さてお待ちかね、いよいよスキー滑降。漁川源頭斜面を、後で多少登り返す予定で標高差200m程滑るつもりで滑降開始。源頭側はカリカリの尾根と違って、締まり雪の上に10cm程粉雪が載っているので、降雪後の整地ゲレンデみたいにスピードが乗った滑りが出来る。と思っていたら、なんの兆候もなくいきなり膝上の重い吹き溜まり地雷に突入!、構える暇もなく前転。もう毎週毎週こればっかり(^^ゞ。

     さて、坂口指導員は大丈夫かな?と思って振り返ったら、やはり彼も同じ地雷に引っかかっていた。安定感あふれる滑りの氏をもってしても困難な悪雪、二人仲良く頭から真っ白となる(^^ゞ。うーん、今日の源頭斜面は、重い吹き溜まり地雷の巣窟であった。

     吹き溜まり地雷原では登り返してもしょうがないので、素直に来たトレースを戻る。960のポコからは、適度にスピードの乗る、この斜度としては深過ぎず堅過ぎずの丁度良い雪質。但し多少藪は多いけど(^^ゞ。オープン斜面も良いけど多少の藪も、考えよう次第では楽しめる。あたかもゲーセンの障害物レースゲームみたいに、次から次へと迫り来る障害物を、左右にかわしながらと実にスリリング?。

     程なく林道に出、滑ったり漕いだり歩いたりして無事下山。この頃から、あれほど良かった天候も下り坂となる。うーん、なんて良いタイミングなんだろう。

     前回にこの山に来た時は厳冬期の深雪シーズンだったので、下りラッセルや登り返しのV字登高ばっかりの印象だったけど、今回の締まり雪時期は以外とすっきり降りてこられ、天気も良かった事もあって結構面白かった。あれで吹き溜まり地雷さえなければ....。そりゃー望み過ぎ?。



'01年2/18 (日)曇り時々晴れ
     今日は山ボーダーの滑走記録のこぐさん夫妻と、友人のS藤さんと共に、キロロ周辺で遊ぶ。天気予報では今日は吹雪くとの事だったので周辺の樹林帯で遊ぼうかと思っていたが、着いてみると風もおだやかで視界も良好。と言う訳で皆さんの希望で、山ボード向きの1107峰へ、そして標高差が稼げオープンバーンの広がる右股源頭斜面行きに決定。

     なんかここのところ、ボーダーさんと行く時はここばっかり(^^ゞ。でも毎回違うライン取り をするので、毎回割と新鮮。いつもは1107峰山頂から989峰方向へ下降して斜面に取り付くのだが、この稜線はシュカブラで凸凹、ボード向きではない。幸い雪も安定しているので、右股から源頭斜面へ、稜線途中のポコを目指して直登する事にした。

     昨日までは札幌でも16日連続真冬日とかで記録的な寒さだったけど、今日はその寒気もゆるみ、雪はここキロロでも湿雪。多少重いがあまり深くないので、ラッセルはそんなにハードではなかった。

     沢を1時間ほどアプローチし、いよいよ登り。私のスペシャル幅広シールが気持ち良く利き、直登気味のライン取りで登れる。一方他の山ボーダー達はスノーシュー。登りがきつくなると、シューのつま先に新雪が溜まり、一歩度に”よいしょ!”と雪ごとシューを持ち上げながらなので、かなり辛そうである。”やっぱ山では機動力でスキーだな”と、この時だけは優越感をもっていたのだが....。

     一時間程で稜線上のポコ着。ここからようやくお楽しみの滑降へ。まず山ボーダーさん先頭でダウンヒル。板が実に良く浮いて楽しそうだ、私も続く。気持ちよく粉が舞い、スキートップが雪面を切り裂く感触が心地よいが、今日はちょっと雪が重いせいか、あまりスピードが出ず板が潜り、なかなか山ボーダーに追いつけない。うーん、下りでは勝てない(^^ゞ。

     あっという間にワンラップ終了。登り返す前にランチタイム。天気も良くて気持ちいい。

     さて、先に付けたトレースを登り返して2ラップ目へ。トレースがあるとシュー組は実に軽快にひょいひょい登っていく。一方シール組(俺だけか?)と言えば、堅雪でシールが利きにくく、トレース脇を若干ラッセル気味にゆっくり登らないと、後ろへずり下がる。うーん、登り返しではシューに軍配(^^ゞ。

     2ラップ目、ボーダーさんは思い思いのラインで下っていった。さてスキーの私、ターンすると板が潜るので、オープンな箇所で谷に向かって直滑降。30度位は斜度があるのだが、後傾してテールに乗ると、重力加速度と雪抵抗がピッタリ同調し、”おー、無重力!”。毛利さんの言っていた”無重力状態は、深雪急斜面のスキーと似ている”とはこの事かな?と喜んでいたら、ちょっとした雪面の凸で板がばらけて前転。もうこればっかし(^^ゞ。

     楽しかった2ラップ目もすぐに終わり、さすがに3ラップは時間的に無理なので、キロロへ帰る。縦走ならともかく、深雪登り返しコースだとボードの方が楽しそうであった、異種混合山スキーツアーでした。



'01年2/11 (日)曇り後吹雪
     朝方は比較的穏やか。山麓からアンヌプリも中腹まで見える。”これならアンヌ北壁大丈夫かな?”と期待。車内でラーメンを食べ、コンビニで昼食を買い、アンヌプリスキー場を目指すが、途中地吹雪、風が強い。”今の時期は視界もそうだが、風が一番怖い”と言う訳で、軟弱・安直に予定変更、チセヌプリスキー場へ。

     ”連休2日目ともなると、林間コースはズタズタだろうな”と、あまり強い期待はしないで行ったが、ここも昨日は強風でリフト止まっていたらしく、どこもかしこもまっさら。但し雪は重く、最初の数本は、緩い所では下りラッセルで、ボーダーさんの為?のトレース作りに励む羽目に?(深雪が豊富なんだから文句言うなってか?)。

     早朝はまだ天気も良かったのだが、次第に風も強く視界も悪くなりだした。いつもの如く、4時間券の有効時間が切れる直前に、山頂駅からチセのピークへ、と目論んでいたのだが、こりゃだめだ。朝一番で山頂を目指していたパーティーも、続々と引き返してきた。うーん、この時期のニセコで、晴れ間を期待する方が無理?。

     おまけに、昨日もそうだが今日もすこぶる寒い。日中でも-10℃以下なのは確実だろう。つま先が特に辛く、4時間券を滑り切ったら”もうお腹いっぱい”状態。車内で今朝買った昼食を食べ、冷え切った足先を解凍(?)した後、帰路に就く。

     今回のニセコ、収穫少なかったなあ。まあ、こんな事もあるさ。


'01年2/10 (土)吹雪
     久しぶりと言うか、ほぼ一年ぶりのニセコ。栗山を出る頃は天気も良かったのだが、ニセコに着いてみるとなんと吹雪。”チセ・ニトあたりでライトツーリング”と思っていたが、これでは森林限界なんか行けっこない!と言う訳で、モイワスキー場の林間コースで遊ぶ事に予定変更。

     しかしクワッドリフトの山頂駅へ行くと、見事なホワイトアウト。コースがどこだかわからない。そうこうしているうちにクワッドリフトが強風の為停止(せっかく4時間券買ったばかりなのに(;_;)。第1リフトで数回遊ぶが、斜度が緩くて面白い?訳がない!。

     しゃーないので倶知安の街へ出て、まずはスポーツたきぐちへ。なんとK2のスリーやらフォークラシックが1万円!、私のと同じエクスプローラーがなんと2万円!、ATOMICファットスキーが3万円!等々。うーん、思わず衝動買いするところであった。

     なんだかんだで適当に時間を潰した後は、”倶知安ではいつもここ”と決めている、コーヒーハウスたんぽぽにて夕食。お値段控えめでボリュームたっぷり。

     夕方には天気も穏やかになってきたけど、わざわざナイターする気にもなれずに、ニセコ町内にて早めの就寝。


'01年2/4 (日)快晴
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