新しい日記ほど上に掲載してありますので、ご面倒でもスクロールして下からお読みいただけば幸いです。 '01年3/4 (日)快晴
但しこのルートは、源頭斜面自体は問題なくても、その後降りてからの沢に若干難がありそう?。この沢の右岸源頭、つまり漁〜小漁岳にかけての稜線下は下の写真のように、東向きの吹き溜まり斜面で雪庇も張り出しているので、若干リスクが高いのである。
さて快晴の中、オコタン分岐からオコタンペ湖を経由してのアプローチに関してはオコタンペ湖のとおり。ロケーションも良くて気持ち良い。但し平地の2時間歩きはちときつかった。 沢に取り付いても、沢の中は比較的広く藪も薄くすっきりしている。これなら帰りも快適そうだ。しかし事前の読みとは違い、この山域では硬い締まり雪の上に、つい最近20cmほど新雪が積もったようだ。左手の上部斜面、大丈夫かな?。 今日はなにせ快晴無風、とにかく日差しが強く、後頭部が焼けるように熱い。その日射は南向きの沢に積もったばかりの新雪を一気に腐らせて、しばらくするとあっちこっちから”ザーッ、ザーッ”と、雪の滑る音が沢の中に響き出す。これじゃあ、源頭の雪や雪庇が落ちてくるリスクも低くない。どうりで沢のボトムのブッシュもすっきりしている訳だ。 さすがに標高900m付近から沢を離れ、右手の1170ポコの直登に切り替える。左を見ると、うーん、漁岳南面とその下の樹林スロープが美しい。 程なく1170ポコに着き、下山ルートの検討。実は多少リスクのあるルートを滑る場合、私は事前にこのように自問自答して決定している。
”滑る時間なんてあっという間だから、2本や3本位滑ったって大丈夫!” ”ならば100本位、まとめて一気に滑ったとしても大丈夫?” ”そんだけ数打てば、1本位はババ引くかもなあ?” ”じゃー、やーめた!” ってな具合。 たとえ一回のリスクがわずか1%でも50回以上滑れば、ババを引く方が高い確率となってしまう。で結局、この論法に従って今回はパス。ここでランチタイムとし、ここから折り返す事にした。さて1170からの下りだが、上部はこのように気持ちの良い疎林で、斜度こそ足りないけど快適。ここからだと、オコタンペ湖と支笏湖がこんなに隣接して見える。うーん、いい感じ。 しかし気持ちよく下っていくと尾根の下部で、逃げ場のない程の濃いブッシュに掴まってしまう。うーん、滑降対象のルートとしては、ちょっといまいち(^^ゞ。 相変わらずスカッ晴れの中、照り返しで上から下からの日射を受けて汗だくになりながら、アプローチをぺたぺた歩いて下山完了。 まあルート開拓って、たいがいこんなもんさ。でも一般的で緊張感のないクラシックルートと違い、いろいろとその過程を楽しめるので、たとえ収穫が少なくても割と面白い(マニアックな楽しみと言えなくもないけど)。 (負け惜しみじゃーないよ?!(^^ゞ)
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