この斜面は、特に技術的に難しいわけでもなければ、滑落の危険があるわけでもありません。東斜面はニトヌプリへの縦走コースですし、バックカントリー系の雑誌に、むせるようなディープパウダーを楽しめるコースとして紹介されていた事もあります。
但し森林限界で、雪の吹き溜まりやすい東(南東)斜面、おまけにこの斜度ですから、雪崩のリスクは決して低くありません。”ニセコの雪崩危険個所マップ”にも、危険地帯として記載されていることもあり、あえてこのハードコーナーに載せました。
パウダースノーの時期には、滑る前にしっかりと、弱層テスト等の調査をしてから滑って下さい。
ただ斜面途中に一部急な落ち込み(写真右の中央部)もありますので、ライン取りを間違えて落ち込みを滑ると雪崩の危険もあり。視界の利く時の方が無難でしょう。
滑り終わったら、後はニトヌプリへの縦走コースをたどるなり、南東斜面をトラバースしてスキー場上に戻るなりします。但しパウダースノーの時期に南東斜面のトラバースする際は、上部からの雪崩には十分警戒して下さい。
但し最新雪崩学入門の”全国山岳雪崩発生地点地図”でも、雪崩が多発している事が伺えますので、パウダースノーの時期には正直言ってお勧めしません。
それでも”どうしても”と言う方は、斜面下部に他の人がいないことを確認してから、自己責任でお滑り下さい。
ただ雪の安定した残雪期の、気温の低い時間帯でしたら、冬季閉鎖の道々まで、豪快に標高差を一気に400m滑り降り、その後ちょこっと緩い傾斜の台地を歩いて、湯本温泉(スキー場下)へ戻ることが出来ます。
前のページに戻る |