徳舜瞥岳北斜面

標高〜1,322m
標高差〜約850m

 「北大山とスキーの会」の船木さんに開拓して頂いたこの斜面ですが、ようやくこの度私も初滑りしてきまして、写真を掲載する事が出来ました

 なるほど、船木さんのおっしゃったとおり見事な斜面!。山頂直下の肩から沢の本流出合までの標高差400m以上、これを一気に滑れる斜面規模は、札幌近郊では5本の指に入るのではないでしょうか?。

 ただ雪の深い厳冬期だと滑降後、登山口まで勾配が緩くて長く困難ですが、逆にここは高標高・北向き斜面・緩い沢型地形のために、場合によっては4月中旬まで良い雪質が楽しめます。締まり雪の春には格好でしょう。

 さて登りは、コノエオサレベツ川は水量が多くて沢詰めは困難なため、尾根コースである徳舜瞥岳をご参考下さい。


コノエオサレベツ川源頭斜面上部
 山頂直下はカリカリでブッシュも出ていますが、標高で50mも下ればご覧のような、ねじれのないオープンな大斜面が広がります。ただし当然ですが、降雪後や雪の安定していない時は雪崩に十分注意して下さい。

コノエオサレベツ川源頭斜面下部
 オープンな大斜面の後は、若干斜度が緩くなり、フリコ沢のようなシュートが沢の本流出合まで続きます。せっかくですから出合まで滑りましょう。標高差400m以上の大滑降です。

 またフリコ沢状の斜面が好みでない方には、この沢の左右岸両方に広がる、良い感じの疎林の斜面も楽しむ事が出来ます。えっ?”どっちも滑りたい!”。では登り返して再度トライしてはいかがでしょうか?。

 本流出合まで滑った後は、本流沿いはご覧のように下降には適していません。幸いな事にこの川の左岸斜面は、勾配があまりきつくなく、また変な支流もないため、川の左岸を水平トラバースすると尾根に戻る事ができます。

 藪は結構ありますが、滑るのではなく、ヒールを解放して歩くのであれば、通過困難な程ではありません。

 コツとしては、沢の出合地点から尾根筋の標高900〜850mを目がけてトラバースする事かな。斜滑降で標高を落としながら戻ろうとすると、尾根自体の勾配も緩いので、いつまで経っても戻る事が出来ませんし、地図上では850m以下の一部に急斜面の表示あり。またシールを付けて登り返しながら戻っても、尾根筋の標高1,000〜900m付近にある濃い植林帯に捕まってしまい、あまり楽しくないので。

 

 尾根に戻ってからは、ちんたらと緩い尾根を、来た時のトレース沿いに戻るだけです。

参考データ

    山行日〜4月上旬
    登り〜約3時間
    下り〜約1.5時間


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