余市岳

標高〜1488m
標高差〜約300m

 このコースは札幌在住の木島さんから紹介を受けました。情報提供ありがとうございました。

 キロロスキー場のゴンドラ山頂駅は既に標高1180mですので、札幌近郊で一番高い余市岳山頂まで、わずか標高差300mで登れるというお手軽コース。

 ただし森林限界をはるかに越える標高ですので、厳冬期は特にそれなりの装備と心構えが必要でしょう。余市岳へはもちろん定番の、札幌国際スキー場経由でも行けますが、ここではそれよりもっとお手軽な、キロロスキー場経由の山行例を示しています。


 ゴンドラ山頂駅からは、本当に緩いなだらかな尾根を辿り、通称”飛行場”と呼ばれるまっ平らでだだっ広い台地に向かって歩きます。

 歩き出して間もなく、ほとんど目標物のない森林限界に達しますので、視界の悪いときは、この地を熟知した人以外は引き返した方が無難かも知れません。


 ほとんど標高を稼ぐことなく飛行場を過ぎると、キレットと言うちょっとした下りがあって、余市岳の大きな山容が間近に望めます。

 この尾根はご覧の通り傾斜がきつく、また厳冬期は南東方向に雪庇が大きく張り出し、尾根もクラストしてガリガリの時もありますので、慎重に登りましょう。


 標高1400m近くになって、尾根の傾斜も緩くなり、ボケボケと広い尾根を辿ると山頂着。道央一高いこの山の山頂からの景色は特に解説の必要も無いでしょう。あたり一面360度の大パノラマが得られます。


 下りでは、標高1400mからのやせ尾根の下り時には、勢い余って尾根を外れない様、特に注意しましょう。また通称”飛行場”では視界が悪いと方向が全くつかめませんので、これも注意しましょう。

 スキーテクニックに自信があって、雪崩の判断が御自分で出来る方には残雪期、余市岳南東斜面余市岳北西斜面・北西シュート・また余市岳北斜面というバリエーションコースもありますので、上級者の方は参考にして下さい。


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