怪我にご用心-2

 以前の怪我防止に関するコラムが一部の方々に好評だったので(皆さん身内という説もありますが)、調子に乗って第二弾。
 日本での、山スキーとゲレンデスキーとの大きな違い、それはコース上に樹林があるかどうかではないでしょうか?(アルプスなら山はほとんどオープンバーン。樹林の替わりに岩が怖い?)。樹林で身を守る防具の一つに、以前ストックを挙げましたけど、同じように重要なものの一つにゴーグルも忘れてはいけません。特に藪やブッシュの多い低山なら特にです。私のゴーグルにはブッシュで幾つか傷が付いているけど、これをかけていなかったら、もしかして今頃角膜に傷が付いていたりして?(おお怖!)。

 また私のように目が敏感な人にとっては、ゴーグルなしで滑るとすぐに涙ボロボロの視界不良になってしまい、気が付くとわっ!とパニックになったりする事もありますね。

 ただ残念な事に、眼鏡がないと日常生活の出来ない強度近視の私、ゴーグルが曇らなくても眼鏡が曇ってしまい、非常に辛い!のが目下の悩み。コンタクトは異物感があって嫌だし、曇り止めもすぐ利かなくなるし。今のところファン付きゴーグルで対処していますが、これも一度転んだらもう山中ではリカバリー不能。なんかいい方法ないかな?。どなたか教えて下さいませ。


 樹林での防具としては、背中に背負っているザックの効用も忘れてはいけませんねえ。前転して背中〜腰から木に衝突した事も昔よくありましたけど、怪我しなかったのはザックのお陰かな?。それ以来、日帰りツアーでもごつい50Lザックを手放さない私。

 山スキーからは脱線するけど、同じようにしょっちゅう前転する経験、夏場のオフロードバイクでは日常茶飯事のように?!やってます。前輪が根っこやギャップで横に弾かれ、体はハンドルを中心に鉄棒の大車輪?状態。後は慣性の法則に従って背中から飛んでいくだけ!。勢いあまって立木に背中〜腰からぶつかって、背負っているザックの中のボトルが破裂したりおにぎりが押し飯になったりしましたが、今も五体満足なのは、背負っていたザック様々ですねえ(コレ本当!)。逆にウエストバックだけ付けていて、入れていた工具でえらく痛い思いをした事もあったけど。

 これも以前の内容と重複するけど、転んでリリースしてから後ろから飛んでくる、流れ止めと繋がったスキーのエッジ、これも怖い!。私は今や流れ止めと決別して、スキーブレーキスキートレーサーにしましたが、それでも帽子は怪我防止の必需品。


 備えあれば憂い無しとは言うけど、あとえーとえーと、言い出したらきりがない?。まあこの辺でやめにしておきましょう。でも山スキー、ここで言うほど危なくはないですよ!。たくさん脅かして済みません。

 でも結局のところ、”怪我するかしないか!”って言うのは、”いかにスピードコントロールが出来るかどうか!”の一言に尽きるんですね。でもここで留意する事として、スピードコントロールが出来る事とゆっくり滑る事とはイコールではありません。いくらゆっくり滑れても徐々に速度が速くなるような滑りは、スピードコントロールが出来ているとは言えません。逆にいくらぶっ飛ばしていても、滑りの後半まで暴走する事なく安定していれば、ちゃんとスピードコントロールが出来ているとも言えます。

 ちゃんとスピードコントロールが出来ているか否か、それは、長い距離を止まらずに滑る事で一目瞭然となります。山で標高差700m以上を一気滑りするとかね!(羊蹄とか旭岳火口位しかないかな?)。ゆっくりでいいですから、試しに一気滑りして見ません?。


    余談

     でもこうやって書くと、オフロードバイクやMTBと、山スキーって、スピードコントロールやバランス感覚、コースインスペクション能力やライン取りだけじゃなく、怪我に関しても共通点多いなあ。山スキーでは怪我しなくても、バイクでは今や整形外科の常連客で、”また君か!”と言われる始末。やっぱ体硬いのかな?、酢でも飲むか?。


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