正しい競技ごとの応援のしかた。

選手達はいろいろな競技に
いろいろなトレーニングをして
挑戦しています。
それを応援する側が
漫然と同じ応援をしていては
あまりにもご先祖様に申し訳がない。
そこで、各競技ごとの応援を
3つばかしピックアップしてみました。


トライアスロン

今大会から新しく競技に加わった
トライアスロン。
水泳、自転車、そしてマラソンと
過酷な競技をしている選手達は
苦しさに必死で耐えています。
それをただ見ているあなたは
一人楽に過ごそうというのですか?
大変非人道的ですね。
そこで、バスタブにお茶漬けを入れましょう!
首のあたりまでたっぷり入れて、
沸かしてみましょう。
お茶漬けが糊状になったころに
トライアスロンも佳境を迎えているはずです。

(註、9月17日でシドニーオリンピックの
トライアスロン競技は終わっています。)

近代五種競技

一人の競技者が馬術(野外障害飛越)、フェンシング(エペ)、射撃(ピストル)、水泳(三〇〇メートル自由型)、陸上(四〇〇〇メートル断郊競走)の競技を一日一種目ずつ連続して競い、各種目の得点の総計で順位を決める。
(Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988.国語大辞典(新装版)小学館 1988.)
という、トライアスロン以上に
多くの競技において優れた能力を
示さなくてはならないという
過酷な競技です。
英語ではthe modern pentathlonといい、
大変モダンでカッコよろしいのです。
そんなカッコよろしい近代五種に
あなたもあやかってみませんか?
そこで五種とはいきませんが、
「五味」をあなたも
いっせいに味わってみませんか。
五味とは、
酸(すっぱい)・苦(にがい)・甘(あまい)・辛(からい)・鹹(しおからい)の五種の味の総称です。
フナズシにタバスコ、サッカリン、
塩、焼けこげた何か等の各味を
くみあわせて適当なものをつくりましょう。
そしてそのまったく調和しない味のハーモニーを
感じながら近代から現代の歴史の歩みを
感じていただければよろしくってよ。


(註、最近になって第6の味、うま味が確認されたとの
ことだが、当局では一切関知しない。)

ペロタ

バルセロナオリンピックで
公開競技として登場したペロタ。
正式にはペロタ・バスカといい、
スペインのバスク地方に
伝わる競技です。
相手が壁にぶつけたボールを受けて、
そのボールを壁に打ち返し、
相手にキャッチさせ、をくり返します。
ここまではスカッシュと同じですが、
それを手のひらに収まるくらいの
小さなラケットで行うのです。
前に聞いた話だと素手で行うことがあるといいます。
痛いことこの上なしです。
そんな選手達の苦痛と、バスク地方の苦難の歴史を
かみしめて、手のひらの上にウニ(殻つき)を
のせながら応援してはどうでしょう。
バスク地方出身のフランシスコ・ザビエルも
天からやさしく見下ろしてくれるに相違ありません。

(註、ペロタは、バルセロナオリンピックのみの
公開競技です。
シドニーオリンピックでは、行われません。)

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