ひよすちゃんたびにっき。1
広島県長種島
瀬戸内海に浮かぶ無数の島の中でも
長種島は比較的知られていない。
人口は300。主な産業は漁業。
過疎高齢化の進む典型的な瀬戸内海の
島である。

長種島遠景

長種港に降り立ったさわやかな私。
連絡船は週に一度。
多くの物資とともに降り立った私を
潮風が包む。
都会の喧騒に慣れた私に、
心地よい癒し、を与えてくれる。
そして港につきものなのが
このフナムシである。
フナムシは古来船に生息する虫だが、
最近の船は鉄なのでフナムシにとっても
生きにくいのであろう。
自然というのは確実に失われている。
が、そんな中でも新たな生存の場所を
見つけ出す力。
それも自然には備わっているのだろう。

フナムシLigia exotica と私。

松嶋さんは嫁との折り合いが悪く、海を見つめることが
多くなったという。
網のつくろいをしている漁師の松嶋さん。
網に何かあやしげな液体をすりこむ
マッドサイエンティストの板倉さん。

この後、板倉さんから肖像権に関する訴訟を
起こされる。

巨大網。大江戸捜査網ではない。
網に襲われ沈む連絡船。
関西や四国には弘法大師空海ゆかりの
名刹が多い。
残法寺は弘法大師創建と伝えられ、
今もなお物好きな参拝客が後を断たない。
このような断崖絶壁の寺に何を好き好んで
登っていくのか。
まったくもって理解に苦しむ。

残法寺遠景

落石と私。
だからなんで登らなければならないのか。
そのへんの理由をはっきりさせてもらいたい。
まったくこの真言宗開祖野郎め。
佐伯真魚め。
なんとかして山頂につく。
苦労した甲斐あって、山頂よりの眺望は
実にすばらしいものだ。
続いて参詣。
まあ特にどうということもない寺だが
妙にイタリア人の参拝客が多い。



山頂よりの眺望。

パルミジャーノレッジャーノ。
聞いてみるとパルメザンチーズに
ご利益があるという。
ないだろうとは思うが
パルメザンチーズを口に突っ込まれている
理屈を並べそうな奴等が倒れているので
何も言うまいと心に決める。


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