「こばやしあこさん」の質問。
どうして四季はあるのですか。 」

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悩むことにがんばる「悩める受験生」さんの質問

「どうして英語を学ばなくてはいけないの?」

英語というのは正確にはイングランド語です。イングランドというのはイギリスの一部分です。
その一部分の言葉を話すということは、逆の立場の英語側の人間にしてみれば
山形弁を話すアメリカ人ダニエル・カールのようになるということです。
ソフィア・ローソンになるということでもあります。
つまり我々日本語側の人間が英語を学ぶ理由は、ダニエル・カールが山形弁を学ぶ理由の逆だということです。
ダニエル・カールはなぜ日本の山形弁を学ぼうとしたのでしょうか。
彼はもともと和歌山の智弁学園に交換留学生としてやってきました。
そしてその中で日本の文化等にふれ、日本の文化にたいへん興味を持ちました。
大学時代には関西外国語大学で4ヶ月学び、佐渡島の文弥人形づかいの弟子入り体験もしたそうです。
ここまではダニエル・カールは日本語は話しても山形弁をしゃべってはいません。
彼と山形のつながりは彼が文部省英語指導主事助手になったことからはじまります。
彼はその仕事で山形に行き、その地の生活で山形弁を身につけたのです。
つまり彼は能動的に数ある言語の中から山形弁を学ぼうと思って山形弁を学んだわけではありません。
すべては文部省のさじかげんひとつだったわけです。
なぜ、英語を学ばなくてはいけないか。それは「文部省のさじかげんひとつ」の逆で、
「法務省の箸かげんみっつ」だということでしょう。