「かがわ ひろし」さんの質問。
「くるまは、どうしてまがることができるのですか?
右と左のタイヤが同じようにかいてんしていたら、
曲がれないとおもいます。すごくふしぎです。」

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「あなたが思っているほどそうではありませんよ。」と躁鬱病の症状を分析する
「諫丸云克斎」さんの質問

「ウインナーとソーセージの違いって何ですか。」

簡単に言いますと、ソーセージというのは、
腸詰のことで、ウインナ−というのは「ウィーン風」という意味です。
ウィーンといいますとオーストリアの首都です。
オーストリアは中世から近世にかけて、ハプスブルク家のの支配のもと、
ヨーロッパのひとつの中心でありつづけました。
また、数多くの音楽家を輩出するなど文化の面での中心でもありました。
ですからウィーンの人間はどうしてもよその人間を見下す風潮がありました。
自分はウィーンの人間だとことさらにひけらかし、いばりたおしました。
こんなウィーン人の性格を「ウィーン風を吹かせる」とよび、ヨーロッパ人は
大変迷惑がっていました。
しかし、近世以降、ハプスブルク帝国はイギリス、フランス、プロシア、ロシアなどに
圧迫され、国内では民族問題も激化し、凋落の一途をたどり、皇太子がセルビア人に
暗殺されたことで始まった第一次世界大戦によって解体されることとなります。
しかし、過去のプライドを捨てきれなかったウィーン人は、 勃興するナチス・ドイツに吸収されることにより
「大ドイツ帝国」を再建し、ふたたびヨーロッパの中心となろうとしました。
そのために第二次世界大戦の惨禍を見たのです。
戦後、オーストリアは永世中立国となり、みだりにウィーン風をふかせて
悲劇をまねかないようにという決意により、ウィーン風は豚の腸の中に詰められました。
これがウィンナーです。
いざというときには腸を開いてウィーン風を吹かすことができます。
緊急時には腸を破ってウィーン風を吹かせられるように、腸は薄皮のものがよいとされています。
スーパーで売られているウィンナー・ソーセージはそんなウィンナーに似ていることから名付けられました。

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