聖桿騎士団

“金色外套王”アイルハルトと、忠誠を越え友情と信頼で結ばれた騎士団を“聖桿騎士団”と呼ぶ。 それに関する因果律を集めた物がこのカテゴリに含まれる。主に、聖桿騎士団の団員そのものや、 聖桿騎士団の転生、彼らの愛用した武器、あるいは聖桿騎士団の騎士に助けられた人物にまつわる物が、 因果律として存在している。

聖桿騎士団 GM向け:P266 〜 P288
番号 因果律名
000 聖なる盾 P58
015 夢の熊 P88
018 哀しき歌声 P94
025 ガラスの剣 P108
029 切篭の目 P116
077 純粋なる血統 P212
080 スヴァンヒルデの胸甲 P218
090 魔神の弓 P238
098 英雄の末裔 P254

聖なる盾  ▼夢の熊  ▼哀しき歌声  ▼ガラスの剣  ▼切篭の目  ▼純粋なる血統  ▼スヴァンヒルデの胸甲  ▼魔神の弓  ▼英雄の末裔


聖なる盾

祝福
 聖桿騎士団の証である、聖なる盾を所有している。 武器のカテゴリーの中から好きな物を一つ選択し、聖なる盾とする事。 この聖なる盾を使用する際、判定のダイスが+1される。

 なお、盾にこだわる必要は無い。 私見だが、≪魔技≫と同様の扱いと考えれば解り易いと思う。

呪い
 聖桿騎士団の団員たる者、騎士道精神から外れる行いをしてはならない。 特に、戦う力や意思を持たない者に対する攻撃は、これを禁ずる物である。 また、聖桿騎士団の主、“金色外套王”アイルハルトが転生した際には、 何を置いても彼のもとに駆けつけなければならない。

備考
 聖桿騎士団とは、その昔、アイルハルトにつかえた騎士団の事である。 王国の剣ではなく、盾となるよう願いを込められた名前で、 団員に求められる事は、騎士の理想像である事、である。明らかに騎士たる者の精神から外れた言動や、 行動を行った際、聖なる盾はあなたを見限り、あなたに使われる事を拒絶する。

 当然だが、聖桿騎士団そのものは、この世には既に存在しない物として扱われている。 したがって、自分自身が聖桿騎士団の一員である事を公言したとしても、電波を受信した人間と扱われる可能性が高いため、 あまりお勧めはしない。むしろ、その行動で示す事を推奨する。

 余談だが、聖なる盾は10枚存在し、内一枚はオーレリアによって呪われてしまっている。 事によると、あなたの盾は、その呪われた一枚かもしれない。 なお、その呪いがどう言ったものであるかは不明である。

Land of the Guilty P.58,59


聖なる盾  ■夢の熊  ▼哀しき歌声  ▼ガラスの剣  ▼切篭の目  ▼純粋なる血統  ▼スヴァンヒルデの胸甲  ▼魔神の弓  ▼英雄の末裔


夢の熊

祝福
 戦闘において毎ラウンドの頭に<自我>判定を行い、 成功した場合、代わりに夢の熊が戦ってくれる。夢の熊は、出現したラウンドは[行動済]となり、 行動の開始は次ラウンドからとなる。データはLoG P89 の右下RoG 2 P.122を参照。

呪い
 熊が現れた瞬間から、気絶状態になる。この気絶は、熊が死亡するか、戦闘が終了しない限り、 例え[奇跡]を使用したとしても回復する事は無い。 すなわち、宣言のみで死亡する可能性がある。[束縛]などの処理は通常どおり行うこと。

 なお、PCが死亡した場合、夢の熊も同時に消滅する。

備考
 昔、夢の中で出会った熊が、助力してくれる物。ただし、戦闘時にこれほど危険な因果律は無い。 この夢の熊は、あなたの夢の産物ではなく、確固たる存在である。 この因果律を取得する事の恩恵は、夢の世界を旅する事が出来るかも知れない、と言う事である。

 なお、夢の熊をファミリアとする事は可能であるが、無論、この因果律を持つ者のみに限られる。 また、呼び出したときに気絶する事には変わりがないので要注意。本体が気絶するので、 特技の判定の後本体が[行動済]になるものや、本体の行動が必要な特技は使用できない事に注意。 解りにくいと思うので、使用できない特技の一覧を用意する。参考にしてもらいたい。

使用できない特技一覧
≪センス・リンク≫ ≪コンビネーション≫ ≪ファミリア・ガード≫ ≪シミュラクラム≫ ≪ファミリア・アタック≫ ≪ファミリア・ムーヴ≫ ≪ファミリア・サーチ≫ ≪ファミリア・ライド≫ ≪ファミリア・ストーム≫

 簡単に言うなら※のついているものしか使用できないと言う事。状況にもよるが。

Land of the Guilty P.88,89


聖なる盾  ▲夢の熊  ■哀しき歌声  ▼ガラスの剣  ▼切篭の目  ▼純粋なる血統  ▼スヴァンヒルデの胸甲  ▼魔神の弓  ▼英雄の末裔


哀しき歌声

祝福
 ≪芸術≫を1レベル無条件で取得している。歌唱が推奨されるだろう。 また、全てのウェントスの特技から一つ指定し、それをそのアクトの間だけ使用する事ができる。 ただし、LV型の特技を指定した場合LVは1レベルとなり、その特技を、 経験点を消費して成長させる事は出来ない。

呪い
 アクト中に使用する事を指定した特技の代償に「D3」が追加される。

備考
 あなたは、ドリタラーシュトラムと呼ばれた騎士の生まれ変わりである。 恋と忠誠に生き、その恋と忠誠の狭間で死を迎えた悲劇の騎士である。 そのときに愛した女性もまた、転生をしてあなたと出会う事を夢見ているはずだ。 前世での悲劇を繰り返すか、あるいは… それはあなたの行動如何にかかわっている。

Land of the Guilty P.94,95


聖なる盾  ▲夢の熊  ▲哀しき歌声  ■ガラスの剣  ▼切篭の目  ▼純粋なる血統  ▼スヴァンヒルデの胸甲  ▼魔神の弓  ▼英雄の末裔


ガラスの剣

祝福
 魔剣グラースシュヴェルトを所持しており、その魔剣に結び付けられた布の加護により、 [宴]を宣言された際、希望の判定に+3して判定ができる。この剣による攻撃に対する防御行動には、 ダイスを−1個され、特技などを使用してもこの修正が消える事は無い。 またこの魔剣は∵爆破∵以外で破壊される事は無い。

 データは LoG.P109 の左下RoG 2 P.120を参照。ただし、名前のグラースシュベルトは誤字。 シュヴェルトな、シュヴェルト。

呪い
 あなたは攻撃に対する判定に、常にダイスが−1される。 つまり、<格闘><重武器><軽武器><射撃>による、攻撃の判定にダイスの修正が来る、 と言う事である。受けなどの防御行動の判定はこの限りではない。

備考
 グラースシュヴェルトにはあなたの前世(フィニスであれば、本人も可)である、 ラモーンが愛した少女の魂が宿っている。彼女、ゾーネンブリューメは、 あなたの呪いを解く為に自ら命を絶った、かけがいの無い存在である。 その少女の面影は、今もあなたの心のどこかに根づいている。

Land of the Guilty P.108,109


聖なる盾  ▲夢の熊  ▲哀しき歌声  ▲ガラスの剣  ■切篭の目  ▼純粋なる血統  ▼スヴァンヒルデの胸甲  ▼魔神の弓  ▼英雄の末裔


切篭の目

祝福
 [特技]≪切篭の目≫を使用する事が出来る。 ≪切篭の目≫のデータに関しては LoG P.117 の右下RoG 2 P.119を参照。 また、この目はこの世ならざる者をはっきりと見る事が出来る。 妖精や幽霊などを、目視する事が可能なのである。

 なお、≪切篭の目≫により上昇する【AP】は重複しない事に注意。

呪い
 あらゆる判定においてファンブルを振った場合、1D10の実ダメージを受ける。 このダメージによって【HP】が0以下になった場合、 あなたは、その場からかき消え、妖精達と共に異界で過ごす事となる。

備考
 キリコと読むらしい。
 あなたの前世、ローナンは、その昔泉の妖精、メールフラオの女王ヘルガルトと恋に落ち、 長い妖精の異界での生活において、右目を切篭の目へと変化させてしまった。

 ローナンはその後、親友の説得によりヘルガルトを捨て戦場へと戻っている。 別れ際にヘルガルトにより呪いをかけられ、その為戦死するまで泉に近づく事は無かった。 ローナンの亡骸はヘルガルトの手に渡り、魂はあなたへと転生をとげた。 が、ローナンをあきらめる事の出来ないヘルガルトは、転生体であるあなたを愛し、 それゆえに、妖精の異界へと引きずり込もうとするのである。

 なお、切篭の目は右目でも左眼でも、両目でも構わない。 ただし、第三の目とかはヤメトケ。

Land of the Guilty P.116,117


聖なる盾  ▲夢の熊  ▲哀しき歌声  ▲ガラスの剣  ▲切篭の目  ■純粋なる血統  ▼スヴァンヒルデの胸甲  ▼魔神の弓  ▼英雄の末裔


純粋なる血統

祝福
 【体格】の判定及び、【体格】を基準とする技能の判定において、 ダイスを+1することが出来る。【体格】を基準とする技能とは、 <格闘>と<重武器>を指す。

呪い
 <隠密>の判定に常にダイスを−1する。 誇り高きヴァルター族として、その名を汚すような行いをとる事は、 あなたの信念に反するため、そのような行いをとる事は推奨されない。 熱情にやや流されやすい気質のため、例え、ヴァルター族としての誇りを貫いたとしても、 悲劇が待ち受けている事がある。

備考
 あなたは、かつてアイルハルト王が都と定めた地、ヴァインガルドで生まれ育った。 現在は廃墟として、その存在ですら世間では認められてはいないが、確かにそこで生まれ育ったのである。 純潔のヴァルター族としての誇りをあなたは常に持ち続けなければならない。

 補足しておくと、ヴァルター族とは勇猛果敢で、やや感情的な性格を持つ人種の事である。 人種、身体的特徴などに関しては、BoA P.101,102 を参照の事。

Land of the Guilty P.212,213


聖なる盾  ▲夢の熊  ▲哀しき歌声  ▲ガラスの剣  ▲切篭の目  ▲純粋なる血統  ■スヴァンヒルデの胸甲  ▼魔神の弓  ▼英雄の末裔


スヴァンヒルデの胸甲

祝福
 スヴァンヒルデの胸甲を所持している。データはLoG P.219 の右下RoG 2 P.121を参照の事。 ステラの特技から一つ、フルキフェルのうち白鳥人の特技から一つの、 合計二つの特技をアルカナに関係なく取得する事が出来る。ただし、 「条件:」に「過去」「現在」「未来」が指定されているものを取得する事は出来ない。 なお、経験点を消費する必要は無い。

 取得した特技がLV型の場合、LVは1となり、経験点を支払う事で成長させる事が可能である。 ただし、この因果律によって取得した特技は、スヴァンヒルデの胸甲を着用していなければ使用する事が出来ない。

呪い
 祝福によって手に入れた特技に、「代償:R」が追加される。 元々「R」の特技には「代償:R2」になる。つまり、一回の使用で鎖を二枚逆位置にしなければならなくなる、 と言う事である。

 また、あなたの意思に関わらず、あなたには悲劇が必ず訪れるだろう。

備考
 胸甲は「キョウコウ」と読むらしい。鎧の胸当ての事をこう呼ぶのだそうだ。
 スヴァンヒルデとは、“金色外套王”アイルハルトが生涯をかけて愛した女性で、白鳥人である。 誰よりもアイルハルトを愛し、その愛ゆえに、父アーグリフを裏切り、策にはめられたとは言え、 アイルハルトと他の女性の間に子が出来た事に対し怒り、アイルハルトを死に追い詰めた悲劇の乙女でもある。

 彼の死の間際、スヴァンヒルデは自分自身が父アーグリフと、 同僚の“蒼き魔女”ブラウエンヴィントによる姦計にはめられた事を知り、 その後彼女の姿を見たものはいない。

 あなたは、そのスヴァンヒルデの所持していた胸甲を持っている。 なお、この因果律は女性でなければ取得する事は出来ない。胸甲も女性用だしな。

Land of the Guilty P.218,219


聖なる盾  ▲夢の熊  ▲哀しき歌声  ▲ガラスの剣  ▲切篭の目  ▲純粋なる血統  ▲スヴァンヒルデの胸甲  ■魔神の弓  ▼英雄の末裔


魔神の弓

祝福
 本来は魔神や[殺戮者]が使用する特殊な弓、 “魔神の弓”を所持している。魔神の弓のデータは LoG P.239 の左下RoG 2 P.121を参照。 なお、この武器は魔法の武器として扱う。

呪い
 この弓を使用して<射撃>の判定を行うたびに、【DP】に4点のダメージを受ける。 これは代償ではない。よって、成功、失敗にかかわらず、【DP】にダメージが入る。

備考
 祝福にもあるように、この弓は本来魔神や[殺戮者]など、 闇の鎖の影響の強い者にしか使用する事は出来ない。 そのため、あなたはこの弓で人を撃つ衝動に駆られてしまう事があるだろう。 また、元の持ち主は当然[殺戮者]である。他の[殺戮者]や魔神なども、 その強力な力を求め、あなたを付けねらうだろう。

Land of the Guilty P.238,239


聖なる盾  ▲夢の熊  ▲哀しき歌声  ▲ガラスの剣  ▲切篭の目  ▲純粋なる血統  ▲スヴァンヒルデの胸甲  ▲魔神の弓  ■英雄の末裔


英雄の末裔

祝福
 コロナの特技一つを、アルカナに関係なく取得している。 ただし、「条件:」に「過去」「現在」「未来」が指定されているものを取得する事は出来ない。 なお、経験点を消費する必要は無い。

 取得した特技がLV型の場合、LVは1となり、経験点を支払う事で成長させる事が可能である。

呪い
 祝福によって手に入れた特技に、「D3」の代償が追加される。 元々代償にDがある場合加算する事。

備考
 アイルハルトの二人の息子の一人、マーグレットと、“蒼き魔女”ブラウエンヴィントとの間に出来た子供の子孫。 それがあなたである。すなわち、アイルハルト王の末裔である。

 ただし、このマーグレットとブラウエンヴィントの間に、子供が儲けられた事実を知る者は、 基本的にあなただけである。歴史について深く学んだ物であれば、或いは見破るかもしれない。が、 それほど知られていない事である。

Land of the Guilty P.254,255