樹都です。
先ほど、リプレイのアップを確認いたしました。
お疲れ様です。よくぞ形になされました。敬服いたします。
編集後記を読んだところでは、GRT氏にはいろいろと腑に落ちぬ点もおありのようですのに。
読み返して。
そうそう、みなさん存外に良い子さんだったのですよね。んー、なぜ説得しているのか、
PCの動機がGMにもよくわからなかったりするという(汗)。
もちろん、ガイシュ・ミーシュ・ギルザは「がんばって説得してもらえるようなNPC」を、
目指して作ったキャラなんですけどね(で、説得がもたらす効果、説得のポイント等がキャラによって違う)。
だから素直に喜んでも良いんですが、ただ…… みなさん、あまり説得慣れされているようには見えなかったもので……(苦笑)。
あ、ただし。PCが「うそ臭い善人」になりがちだというのは、これは割合若い人たちで卓を囲めばかなりの頻度で起きることですね。
コンベンションでもそうです。だって、ごっこ遊びでまで後味の悪いことをしたいと思う人はそうはいないでしょう?
甘さを忌避するに至るには、人生に一ひねりが必要なようです(もしくは、食傷するまで甘いものを食らい尽くすか)。
ん……往々にして、サークルで一番経験豊富な人が偽善嫌いになる傾向があるのではないでしょうか。
「そんな甘いケーキはわしの口には合わん」のは仕方ないとして、
「本当のケーキはほろ苦いものだ。貴様らが食っているのはケーキではない!」とまで言ってしまうと……
「甘いケーキのおいしさが年寄りにはわからないんだ」と思われたりね。ベテランは周りを楽しませるのが義務だとしたら……方法は二つしかありませんね。
一つは、口をつぐむ。そして甘いケーキを楽しむように心がける。
もう一つは、子供がほろ苦いケーキを好むきっかけになるような、大変においしいケーキを心血注いで作る。
なお私はどちらの処方も好きです。どちらにも、技術的な面で楽しみがありますので。
コンベンションで後者をやると、たまに大変なショックを受けたと語ってくれるPLさんがいるのもまた快楽。
んと、問題意識を生のままごろんと提起しても、ことこの問題についてはどうしようもないんではないかな? という苦言でもあります。
(誰かが読んでくれるだけでいくらか楽になれる、ということであれば、それもネット表現の一つの効用ではあるでしょうが)
さて、あのセッション。
GMとしての私は、皆さんが説得しようとしているので説得方向でやりました。
元々メインの選択肢の一つとして説得が組み込んであるシナリオですから、PLさんがNOを表明しない限りはそうなります。
で、なぜNPCにあそこまでしゃべらせたのかといいますと…… 呼び水にするためなんですよね。
なかなかうまく言葉をしゃべれない子供がいるとき、
親にできることは「子供の前で口を大きく動かしてしゃべる」だと思うので。
ついでに、話の焦点や説得のツボがどの辺にあるのかを示していく、と。
ですから後半のNPCの小説的な台詞たちは、PCの台詞を引き出すための捨石、
といっても過言ではなかったり。ですから、短くするのであればまずNPCの台詞から切っていただいてもOKであります
(と、もっと早くお伝えしておくべきでした)
なお、戦闘中の行動をすべて拾う必要はそもそもないように思われます。
RPGの戦闘シーンというのものはダイジェストアンドハイライトで見せるのに向いてるんじゃないでしょうか。
あと……あのシナリオ、PLに配った因縁シートがそもそも小説風の記述になっております。
プレイ中にそのシーンをやる手間を省くためですね。そこである程度イメージを持ってもらおうと……成功率は半々ぐらいなんですが。
活字情報の受け止め方って人によるみたいです。一応、二キータ嬢とファング氏には聞いてたのかな? どうなんでしょう。
そだ、それから、シーンプレイヤーを振る時には(この人にはまだ考える時間がいるかな?)
といった考慮をすることが多いです。私の場合。シーン制の意味って多分いろいろあるんでしょうけど、
私が重視するのは「舞台裏にいけるPLがいること」ですね。シーン裏にいる間はほかの事
(先の展開やら、台詞の準備やら)に頭を持っていける、というやつで。
なので、PLさんから発言が出ている限りはシーンをわざわざ切らない場合が多いです。
最後に余計なことを。
もし第一の皆さんを育てたいという意思がおありでしたら、
Y’S氏にはサポート・脇系のキャラをやってもらうのがよいでしょうね。
で、ちょっと台詞量を控えめにしてもらって、GMからは他の方に振るように。
彼の台詞のセンスは、もっと要所をピンポイントで狙った発言において光るようにも思えますし。
ただ、喋りが利く人に話しを振りたくなるのはGMの人情。
またリプレイの要請。難しいところですね。鍛えたい人にだけ、
主人公確定な燃える設定を渡すのも手でしょうか。
(あ、この辺の育成術の蓄積は、采には結構あるかもしれません)
2002・6・22
樹都
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*** 楽屋裏の裏
くぅぅ〜。今までのリプレイのなかで一番辛かった気がする。とりあえず、この作業が終わって決意を固めた事は、
二度と他人のGMのテープ起こしはしねぇ、と言う事ぐらいですか。
さてこのリプレイ、本来ならば Sigil で公開した上で樹都さんに贈り物として、彼のホムペでも公開してもらうつもりだったんですよ。
画像の贈り物は良く見かけますが、リプレイの贈り物は恐らく日本初… いや、世界初なんじゃないだろうか。
世界初… いい響きだ…
とセン☆プリ発売時のきくたけ先生と同じような台詞を吐いて、気分だけでも横に並ぼうかと邪な事を考えていたんですが、
ここで不幸が一発。
実は先日、当サイト(樹都的見習傀儡師堂)を閉鎖しました。今後最低二年間、
(少なくとも樹都というハンドルで、及び小説を書く人間として)インターネット上に姿を現す可能性はありません。
(;゚д゚) ポカーン
こうして、いいんちょ君のしょーもない野望はしょーもないまま消えていってしまいました、っちゅ−訳です。
あぁやれやれ。
まったく、がれっとといい、唯音さんといい、樹都さんといい、MARSといい、なぜ俺と関わった人間はこうもネットから消えていくのやら…
疫病神かよ、俺は。まぁ、大半が復活されてたりする訳ですが、いずれにせよ一度ホームページを閉鎖されたり何のかんのされてる訳でして…
ぐちってもしゃー無いわな。とりあえず世界初になり損ねたリプレイをアップロードして、ちょっと休暇を頂きます。音楽活動が盛んになりつつあるので。
サイトの更新が滞りがちなのは申し訳なく思っております。
次回のリプレイは「レッドバロン 中篇」です。中篇と銘打った外伝なので、あんまりワインとかは出てまいりませんです。
それでは、今後も見捨てずに、たまにお起こしくださいませ。
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