シーン13:フルキフェル(逆位置)

ヴァルム
島の方を眺めているわけだが…
GM
そうやって、島の方を眺めているとですね、足跡が多数、聞こえてまいります。
ヴァルム
多数? 何処から?
GM
町のほうから。
ヴァルム
町から? 振り向くけど?
GM
視界に飛び込んでくるのはジャンキーの群れ。
ヴァルム
は?
GM
ジャンキー達は木の方へと真直ぐ向かってる。 そのジャンキーの中にはマイリも混ざってます。
マイス
…なんて事だ。七点拘束*1を破るとは…
ヴァルム
その一団にまぎれます。<隠密>?
GM
いや、必要ない。
ヴァルム
しばらく様子を見ますが…
GM
ジャンキーが近づいていくと、この木何の木は口をガッパリと開ける。
ヴァルム
…は?
GM
ジャンキーたちはその開いた口へと…
マイス
なに? ダイブ?
GM
えー、ダイブというか… ふらふらと入り込んでいきます。
ヴァルム
ヤバイ! えっと…
GM
そしてその口が閉じた。*2
ヴァルム
何処まで入った?
GM
キミ以外全員。進んで入るような真似はしないだろ?
ヴァルム
いや、そりゃぁ…
GM
では、ジャンキーは全員そこに入った後、木の口が閉じる。そして、 先ほど誰かさんによって切り落とされた切り口からブドウが1房…  突然生える。
ヴァルム
い、いやだぁ〜!!
GM
一番下の顔はあろう事かマイリだ。
ヴァルム
救ってやる術は無いんだろうか… ぬぅぅ…
フレア
その辺で(コロコロ)登場成功。
「どうした?」
ヴァルム
「実はかくかくしかじか…」
フレア
む… これはこの木を切り倒すしか無いみたいやなぁ…
ヴァルム
よし、それじゃ≪雷の杖≫≪剛力弦≫(コロコロ)9で成功。
GM
<回避>なんて器用な事出来ません。根ぇ生えてますから。
ヴァルム
じゃ、[ダメージ]は… C16。
GM
君がこの木何の木に銃弾をぶちあてると… あれなんて言ったっけ? ポンキッキじゃ無くって…  にこにこぷんか。あの番組の、顔のついた木あるじゃんか。あれのすっごい形相悪い奴が…
ヴァルム
エントかぁ〜?
「この木何の木」
「何をするのか〜?」
ヴァルム
「貴様はやってはいけないことをやった! その報いを今ここで受けろっ!」
「この木何の木」
「ワシはここで実を成らせていただけじゃ。それのどこが悪い」
ヴァルム
「それがいけないんだ! 裁きを受けろ!」
「この木何の木」
「ワシが一体何をしたというのか? 言ってみろ!」
ヴァルム
「人を食ってブドウに変えただろうが!」
「この木何の木」
「人は食ってはいない。養分にしたんだ」
ヴァルム
「それがいけないとっ! お前は存在してはいけない」
銃を抜きます。
「この木何の木」
「ふざけるのもいい加減にせんかっ。樹齢1000年*3を誇るワシに貴様… 年寄りに対するアレは無いのかっ?」
ヴァルム
「あるかっ ボケェ!」
フレア
しょうがないなぁ、もう。
「こんなモンスターはさっさと切り倒しましょう」
「この木何の木」
「も、モンスターじゃと? 言うに事欠いてモンスター?  ワシはここにずっと根を張ってこの町を見守ってきたのじゃぞ?  そのワシを捕まえてモンスターとは…」
ヴァルム
「だから… 人を養分にして吸うのが悪いって言ってるんだよ。養分なら養分らしく、地面の養分でも吸い上げてろ」
「この木何の木」
「養分!? この砂浜の何処に養分があるとっ? それとも貴様ら今ここでワシの養分になるかっ?」
ヴァルム
その口の中に≪雷の杖≫をぶち込んでやる。
「これが俺の返事だ」
フレア
とんがってるなぁ…
ヴァルム
そりゃ、こんな事されりゃとんがるって。
「この木何の木」
「貴様… 年寄りの扱い方をしつけてやるわ」
捧げよ聖痕って…
マイス&キバァ
登場成功
ぶっちゃけた話、後者の「物語の枠組みが存在していないため、終わりが見えてこない」所が気に入らない訳です。(続く)
*1七点拘束
 書くのがめんどくさかったので、編集では削りましたが、 マイリはシーン8でPCに捕まった後、レクスギルドに放り込まれました。 そのとき、七点拘束をしておくようにと、レクスに指示が飛んでたわけです。 ハイ。
*2
 ちょっと意地悪。

 まくし立てておきながら、それでもPCがマイリの腕を掴むとか先に言えば、 マイリだけでも救おうかと考えてました。喋りながら時間を計ってたんです。

 結果的には、タイムオーバーでバッドエンド。ちゃらり〜。
*3樹齢 1000 年
 そりゃあんた言い過ぎだよ。
***編集後記
 シーン数が少ない割には、1シーンが長かったりしたので、 ちょびっと苦労しました…

 時間的には2時間ちょいと、かなり軽めのシナリオ。