ガイリング二世

所属
ブレダ王国:国王
ブレダ王国国教会:首長

性格
大胆。攻撃的。過去に囚われない。新しい王。
万事において、ヴァルター族風の様式を重んじる。

その他
宗派:新派真教
選帝侯の一人

関連人物

ブレダ
アウドヴェラ
ヘルマン一世
ハインリヒ
エンリク
エロイーズ
ロヴレンド
ミリアム

人物

 ブレダ王国の王。多少強引な所はあるが、古く、腐りきった習慣をつぶし、 新たな時代を築こうとしている人物である。彼にとってツェルコン戦役とは、新たな時代の為の通過点に過ぎない。 例え、彼がこの戦いに勝利し、ハイデルランドの覇権を手にしたとしても、それは彼にとっては勝利ではなく、 むしろその先にある旧派真教との長い争いの始まりを告げる物に過ぎない。

 彼が旧派真教に対して否定的な考えを持つのは、彼の親友である、ハインリヒ・マンフリートの影響だろう。 彼ら二人が、若くして同じ学び舎に出会い、新たな社会と歴史について語り合い、 お互いの理想を共有しあったことは想像に難くない。

 西方暦1028年産まれ。

黒い噂

火龍ロヴレンド
 ガイリング二世がツェルコンと呼ばれていた頃、 彼は理想の実現のために2つの背徳を行っている。

 そのうちの一つがバルノウの砂漠に住まう火龍、 ロヴレンドとの契約である。富をかの龍と分けることを条件に、 ガイリング二世にとって過ぎたる敵を滅ぼしてもらう契約を結んだのである。

 その契約の証が預言者エロイーズであり、 彼女の役割はロヴレンドの耳と口である。
聖痕
 二つ目の背徳は過去、現在、未来以上の運命を身に着けたことである。 おおよそ知覚し切れぬ重き真実は、いずれ彼を殺戮者へと変貌させるだろう。

 彼がどのようにして聖痕を知り、身に着けたかは定かではないが、 おそらくはロヴレンドの入れ知恵ではないかと思われる。
選帝侯
 彼が持つ選帝侯の指輪の前の持ち主は、 ハウトリンゲン公国のフランツ・ライヒェナウである。

 西方暦1057年。電光石火の用兵により、瞬く間にハウトリンゲン公国を陥落させ、 フランツは斬首。そして、雷の指輪はガイリング二世の下に“正式に譲渡”される。

 だが「彼のつけている指輪は贋作である」とのうわさが、北部ドワーフ族の間には流れている。 曰く、「宝石がグラナートではなくアメジストだ」「指輪台もイオシスではなく白金だ」と囁かれているのだ。 真偽のほどは闇の中ではあるが、いずれは白日の下になることだろう。
>>LoG , No40
妹クレム
 ガイリング二世に妹がいるかどうかは定かではないが、 妹と名乗る少女が三名、ハウトリンゲン公国に訪れていることは間違いない事実である。

 恐らくは開戦の書状として送られた、人形ではないかと考えられている。
>>LoG , No28
旧派真教
 ガイリング二世は、旧派真教を深く憎んでいる…  正確には憎んでいるわけではなく、滅ぼすべき対象と確信している。

 それは、親友ハインリヒ・マンフリートの影響が大きいのだろうが、 現実問題として、旧派真教の在りようが社会に悪影響を及ぼしていることは事実である。 教皇から認められなければ一国の王と成れないところから始まり、 下は汚職にまみれ切っている。つまり、金の量=出世であり、 いくら才能があったとしても社会に認められることは無いのだ。

 この腐りきった旧派を滅ぼすべくガイリング二世は暗殺者を放ったり、 過去の巨大兵器を意のままに操る方法を研究させたりと、手段を選んではいない。
 >>LoG , No31,63