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その日の気分で文体が変わる事があります。
読みづらいかと思いますが、ご容赦ください

チニ車(97式中戦車第2案)
の製作日記

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まず検討

元々チニは、低コストを主眼に設計されているので、日本にしては異例なほど
部品の共通化が行われています。    
模型の場合も、ファインモールド社製の95式戦車から、多数の部品
を流用できそうです。(ただし2台分潰すのは、辛いのですが。)    

転輪部分は流用できませんが。他の脚周りパーツはそっくり使えます。
マフラーもすこし手を加えると使えそうです。       
その他細かい装備品類もほとんど流用出来そう。   

ところで実車には、試作車特有のディテールが幾つか見られるのですが、
     それが、カッコ悪いやら、再現するのが難しいやらで、私はあまり作る気にならないのです。
そこで、ある意味「未完成品」である実車に拘るよりも、現実的なアレンジを加えた
量産化バージョンとして作った方が良いかな?と最近は思い始めています。  
・・・が、まだ要検討。


資料について(2)9/16

どうも寸法のデータは無い様です。写真は、この手の車両にしては多い方です。
前、後、左、右、それぞれ目線の高さから撮影された物が1枚ずつ。
右側面のみ高い位置から俯瞰した物が1枚。
の計5枚が基本になります。     
航フ別冊の超壕試験の2枚(左側面、車体上部、砲塔にカバーがかかっている)。
それにモックアップの写真3枚(・・・これは直接参考にはならない)。
の計5枚が補助として使えそうです。

もし上記以外の写真を御存じの方、情報ください。お願いします!

ところで資料について(1)の 「チニの珍しい写真・・」が 「ナニの珍しい・・」に
見えて苦笑してしまうのは私だけだろうか。



実車について。(1)9/15

まず89式軽戦車が作られた。最初にしては上出来。と言っても不満は多い。
中戦車に名前が変わる程、設計変更(改良と改悪)を繰り返しながら生産は続けら
れた。でも速度が遅いのはそのままだった。
次に95式軽戦車も作られる様になった。装甲は薄い、でも、軽くて速くて安い、
参謀本部好みの弱者相手を考慮した戦車だった。

さて、そろそろ89式に変わる新型の主力戦車を作ろう。となったときの審議会で
意見が割れてしまう。どちらかと言うと89式に近い(1)案と、95式に近い(2)案 
をそれぞれ支持する者が出てきて、一歩も譲らない。結局両方を試作してテストしよ
うと言う事になった。ちなみに諸外国ではあたりまえの競争試作も日本では現在に
至るまでこの1回きりしかない。(もっともその目的は随分違っているのだけれど)

つづく・・・


資料について。(1)9/15

帝国陸軍機甲部隊   加登川幸太郎著
             白金書房


日本の戦車について書かれた「読み物」の中で最良の1冊
この本を参考にした文章の多い事!中には丸写しに近い物もある。
出版社が倒産、その後(1981年)、原書房から増補改訂版が出ている。
どちらも古本屋で入手するしかない。オリジナルの方をたまに見かける。


第二次大戦の日本の戦車    1968年度       
              航空ファン別冊


これは入手困難、古本屋で見かけたらラッキーデイ。その足で
宝くじを買いに行こう。 チニの珍しい写真が載っている。
ただ資料性の高い特別な写真と言う訳でもないので、無理して
手に入れるとガッカリするかも。でも珍しい・・。    
チニを設計された猪間 駿二氏の手記は興味深い。個人的に日本の戦車
設計技師の書いた文章は、疑問に思う内容が多いのだけれど
この猪間氏の文章は人間味があって、官僚的でなく、
内容の濃い一級の資料になっていると思う。


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