製作日記  オリジナルヘッドの巻き
 オリジナルヘッド製作(12回)5/24
 なんとかフランシーヌモデル第2弾として無事配布出来ましたが、完成見本の方もボチボチ出来てます。ちょっと今回は大きい画像ですいません。

 デジカメじゃイマイチなので久しぶりにフイルムで撮影。今回の為に新たにクローズアップレンズNo.10も購入。これがなかなか良くて、デジカメにも使用出来そうです。カメラに残っていたフイルムで試しに撮ってみたのがこの3体。結構イケルっしょ?
 オリジナルヘッド製作(11回)5/2
 ちょっと塗って見ました〜。私のデジカメは無塗装だとアップで撮れないのに、塗装するとコレくらいは撮れるみたいです。妙な話です。

 まだ塗装は完了していないので髪の毛とか塗り残しが有りますが、まぁ顔の形はこんな物です。結構イケルっしょ?。

 しかし、やはり・・・原型を眺めている分には気にならなかったのにイザ塗装してみると気になるモールドが有ります。耳を作るのは面倒なので適当に作ったのですが塗装作業をしていると手抜きがバレバレ。

 ホーネットのサンダースさんや平野さんの原型は全部スゴイけど、耳だけ見ても本当にスゴイもんね。やっぱり「本物」を作る人は違うんだなぁ。
 オリジナルヘッド製作(10回)4/8
 何故かシリコンが上手く硬化しないので作業が進まず。流したシリコンを破棄して再度作る事になるかもしれません。

 仕方ないのでこの間、いろんな胴体に試作品の頭をくっつけて様子を見てます。頭だけで見ると何故か大きく見えるのですが、こうして胴体と合わせてみると特に大きいとは感じません。このあたりの理由は「何か重大な事実」が隠されていそうで怖いのですが・・・。

 立っている野戦憲兵は思いっきりアジア人顔したお気に入り。胴体が格好良いドイツ兵なので妙に味が出ます。ライダーの方はアメリカのチンピラをイメージして作った物で、ハーレーに合うなと思っていたものです。私のデジカメだとフィギュアの顔を上手く撮れないのが残念。
 モデラーズ・ギャラリーの展示に間に合うかな・・・。
 オリジナルヘッド製作(9回)4/5
 原型がでけた。
 最初は後ろにある1つのゲートに4個の頭が付いた物を考えていたのですが、意外と抜くときの引っかかりが強くてシリコンがすぐにダメになりそうだし、ちょっと気泡が入っただけで4個分を1度にロスするのもバカらしいので、これをバラバラにして抜く事にしました。部品管理が面倒だけど。

 どーでもいいけど、この写真、クィーンのボヘミアン・ラプソディみたいな写り。
 オリジナルヘッド製作(8回)3/31
 シリコンを流しました。ブツブツしたのが型枠ブロック。その中に細かな気泡の入った透明シリコンと、そこに浸かった8つの物体(ヘッド)が見えると思います。

 付加型シリコンの裏技!
 付加型シリコンは、普通に売られているシリコン(縮合型)より収縮が少なく、引っ張り強度が高かったりする利点がありますが、高価で、流動性が低く、型取りの対象物によっては硬化しなかったりで「使い辛い」という欠点が有ります。

 縮合型シリコンが硬化剤の量で硬化時間が変化するのに対し、付加型は硬化剤の割合で硬化時間が変わる事はありません。・・・タダでさえ流動性が低く、真空脱泡が「絶対必要」と言われている上に、硬化時間が(比較的短く)一定しているのは真空脱泡器を待たない者には絶望的といえそう・・・。

 しかし、付加型シリコンの硬化時間をコントロールする方法が有ります。熱を加えると早く硬化するのです。そこで、逆に冷凍庫に入れて冷やしてみるとやはり硬化しませんでした。理論上、本当に硬化しないのなら、ずっと冷凍庫に入れておけば気泡が上に昇って抜ける筈です。今回はその実験も兼ねる為に機械による脱泡はしませんでした・・・。

 とかなんとか言って、結局失敗してタップリ気泡が残りましたけど(笑)。 以前、硬化剤を混ぜた後に機械で軽く脱泡し、それを型枠に流し込んだ物で試すと上手くいきました。流し込んだ時に入る気泡がは大きいので抜けやすかったのでしょうか・・・。冷やすと流動性はさらに落ちるので「おあいこ」かな。
 閑話休題。なにかの参考になれば良いのですが。
 オリジナルヘッド製作(7回)3/18
 随分間が開きました「頭コーナー」ですが、複数予定している2万5千ヒット記念の1アイテムとして仕上げる事にしました。写真では11個写っていますが、数がハンパなので10個に絞ろうと思います。

 写真右の4個は、既に一度レジンに置き換え、パテで仕上げた物です。基本的にはこれに湯口を付けて最終的な原型になります。私の自作脱泡器の能力からして、普通に湯口を首の真下にすると鼻先に気泡が残る場合が多いので、 45度くらい顔が上を向いた感じで量産する事になりそうです。湯口の一部が後頭部まで達するかも。SMAが確かそんなだったと思います。
 オリジナルヘッド製作(6回)12/8
 ああ、また流れを無視してこんな物を・・・今度は口を大きいサイズで作りました。

 何となく膨らませた所に切り込みを入れます。
 切れ目の両端下側を凹ませ、軽く下唇の印象を・・・
 上唇を両サイドからムニューっと。ここまで20秒ほど。
 とりあえず出来上がり。写真では解りませんが、下唇は左右の二分割の膨らみ、上唇は左右と中央の三分割の膨らみと解釈すると良いんだそうな。人物デッサンの本に書いてありました。もっとも、1/35じゃそこまで出来ませんが・・・。ただ、なんとなく知っていると良いような気がします。
オリジナルヘッド製作(五回)12/6
 これがよく使う「スパチュラ」。 ご存じの方も多いかと思いますが、一応説明を。
 これは本来、歯医者さんが使う道具です。(ちなみに「歯科用・・・」と名前の付く物は全て、医療保険で保護された業界向けの不相応に高価な物です。わっはっは。)・・・これはハセガワが販売している「スコードロンツール」のセット売りの奴で、これも決して安いとは言いませんが、使いこなしている人は十分に安いと思うでしょう。もっとも、工具ってそんな物ですよね。
 三本写っていますが、私はフィギュアには一番上の奴しか使っていません。その左側の刃先が三日月型に反ったやつが、大好きです。まぁ、この辺は個人個人で違う物でしょうが、模型は自分に合った工具を手に出来るかどうかで、結構仕上がりが変わって来る物です。
オリジナルヘッド製作(四回)12/2
 料理番組の差し替え完成品みたいですが、 いきなり出来てます。(笑) 第2回めのように、スカルピーの固まりから顔面のみ浮き出す感じで顔を作り、顔面部分を切り取り、それを一度焼いた後で後頭部やキャップをスカルピーで付けたしています。もちろんその後焼きます。次回からは、以上の手順を紹介したいと思います。

 この後、型取りしてポリパテに置き換え、仕上げに入ります。基本形が有るので、後は「人形改造」で使う技術でしょう。 私は、鼻、耳、キャップのディテールはこの仕上げ段階で再現した方がやりやすいので、スカルピーでの作業はそれ以前の段階で終わりです。(写真でも耳が無いでしょ。)
 オリジナルヘッド製作(三回)12/1
 なんかMG誌の「絶滅でっせ。」みたいでカッチョいい写真(笑)。1/35じゃデジカメで上手く撮れないので、大きいサイズの物で説明。
 、まず、目玉のあたりを膨らませます。
 、取り合えず切り込みを入れます。
 、上マブタをそれっぽく整形。
 、下マブタを整形。イマイチ良くないですね。(無責任)上マブタは下マブタにかぶさるようにするのがコツでしょうか・・・ってこの写真じゃ良く意味が伝わってないと思いますが・・・。

   目だけじゃわかり辛いかと思って、右半分だけ顔を作りました。が、あまりにヒドイのでココには載せられません。興味ある方はどうぞ。アホ写真
オリジナルヘッド製作(三回)12/1
きのう川辺で、ピンクの小石を見つけたのです。
とても綺麗なその石は、僕を呼んでいるような気がしたのです。
手にとってひっくり返して見ると、そこに顔があったのです・・・。

 私はスカルピーを持ちやすい大きさ(ゴルフボール大の1/3くらい)に取り、スパチュラ等でむにゅーっと押して顔の形を作っていきます。
 匠の世界では、石の固まりの中に最初から「形」が潜んでいて、それを見抜いて余計な部分を削る作業を「彫刻」と言うのだそうですね。カッコイイ。私の場合、場当たり的にムニュムニュやっているだけで、ちっとも形を見抜いてません。
オリジナルヘッド製作(二回)11/30
 最初の頃はタミヤのエポキシを使っていましたが、ある時期からスカルピーに代えました。スカルピーだと焼くまで硬化しないので作業時間が調節出来るのです。スカルピーの欠点としては、色に透明感があるため細かいモールドが見にくい事と、削る、盛る、の作業に向かない事でしょうか。感触は油粘土に近い感じで、手が粘つく感じがあって嫌いという人もいます。また、物が大きくなると強度が不足気味です。
 写真下のピンク色のはスカルピーの姉妹品「プロマット」。コチラは焼いた後の強度が有って、光が透けないので形状を把握しやすいですが、何となく「ねばる」感じがして、私はモールディング作業しにくいです。コチラは何色か種類が有ります。
 ・・・と言う事で、この二種類を適当にブレンドして使っています。
オリジナルヘッド製作(一回)11/26
 ちょっと1/35の頭を作ってみようと思います。個人的には胴体を作るより頭を作る方が楽しいので、頭ばかり幾つも作ってきました。一個を時間をかけて仕上げるより、とにかく沢山作って経験を積み、少しずつハードルを上げる方が、腕が上がっているのを実感出来て楽しいと思います。もっとも、マシなのが出来るまで何年もかかるのですが・・・。

 なにせ物が小さいので写真を撮るのが大変です。上手く説明出来るかどうかわかりませんが、私の現在やり方を紹介していきます。こんな事する人間もいるんです。と、いう感じで・・・よろしく!。
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