昨年(1997年)11月下旬、友人三人で自動車博物館巡りをしてきました。食事代やホテル代は出してやる。と言うありがたい誘いにくっついて行きました。移動は新車ホヤホヤのレンタカー、プリウスで行いました。
 このコーナーでは、個人的な感想を入れながら簡単に各博物館を紹介しています。紹介する順番は実際に行った順番です。写真をクリックすると大きいのが出ます。ブラウザの戻るボタンで戻って下さい。
 注意!商売の邪魔にならないように?写真はメインの展示品を避けて貼りつけています。本当はもっといい車がたくさんあります。機会が有ればぜひ行って見て下さい。ちなみに今回行った中に「ハズレ」はありませんでした。




   上も見てね↑

自動車博物館の紹介と案内  (6カ所だけですが)

目次
ホンダコレクションホール
河口湖自動車博物館
ギャラリーアバルト自動車美術館
フェラーリ美術館
レーシングパレス
日本自動車博物館

 

 
ホンダコレクションホール     目次へ
栃木県芳賀郡茂木町大字檜山120-1ツインリンクもてぎ
写真撮影可
入場無料(ただしサーキットの入場料有り)

 一部を除いて自社製品を展示しています。しかしそれで、これだけバラエティに富んだ展示になるメーカーは、世界的にほとんど無いと思われます。又、その大半は、動態保存(大変な手間がかかる)をしている点は、掛け値なしに誉められると思います。 
 コンペティションモデルだけ見ても、2輪の世界GPマシン、4輪のF−1マシン、の新旧が揃っていて、その多くが優勝したとか、チャンピオンになったとかのヒストリーを持っています。
 わたしは、世界GPもF−1も、古い方が好きですが、そうでない人でも楽しめる内容だと思います。つまり各ジャンルで充実しているのです。もちろん市販車も充実しています。
 最高にお奨めです。

カーチス号
 この日は、ラジエターの補修中で、カウルが有りませんでした。おかげでカーチスOX−5航空エンジンが拝めました。
 空冷エンジンのように独立したシリンダーをウォータージャケットが覆っています。
 只単に、「多摩川レーサーが残っていて、しかも動く」というだけでも奇跡的な事だと思います。 
NRのエンジン
 これカッコイイなー。たぶん部品注文すれば手に入るけど、目が飛び出るほど高いらしいです。
 この博物館は、照明が凝っていて、その上明るいくて非常に見やすいです。
モンキー
 三角タンクの初代モンキー。と言っても一般には未発売だから、試作品ですね。後ろは、スポーツカブのタンクを付けたモンキーCZ100。これは基本的に同じ作りの輸出モデルです。これ欲しい。その後ろのチェックシートのZ50Mは持ってます。この区画の一番向こうにモトラが有ってちょっと嬉しかった。
中央エントランスとおまけ。
 入り口正面は、この様な展示になっています。
 
 それに、いろいろ貼りつけた、うるさい写真です。
 
河口湖自動車博物館      目次へ
山梨県鳴沢市富士桜高原内
写真撮影可
入場料1、000円

 とても有名です。ここは以前に来たことがあります。そのころは、レーシングパレスが出来る前でレース車もありましたが、外に置いてあるC−46の写真ばかり撮ってあまり車の事は見てませんでした。今は、レーシングカーは移転して少し地味になりましたが、ブガッティ・アトランティークやランチァ・アプリリア等、他とは違う粋な車が多いので、見に行く価値は十分にあります。ブガッティのエンジン単体も観れます。
フライングフェザー2
 なんと言ってもビックリはコレ。ふるーいCG誌にこれをサーキットでテストしている記事が有って、辛うじて知っていた車。いやー現存していて見れるとは。多分1台きりの試作車です。乗員の顔面に迫るフロントウインドウの圧迫感は相当なものでしょう。ハインケル・キャビンとベスパカーが後ろにみえる。
オオタトラック
 以前ダットサントラックの模型を作ろうと思ったのですが、人が二人乗るのが信じられない小ささで、図面に疑問を感じたものです。こうしてオオタを見て納得。確かに小さい!
ランチャ アプリリア
 私、この車好きです。ランチャには不思議な高級感があって、なんてこと無いようなデザインのこの車も結構いけると思います。後ろが見たかったです。それにドアも開けてみたい。
 
ギャラリーアバルト自動車美術館    目次へ
山梨県南都留郡山中湖村平野506-296
写真撮影不可
入場料2,000円

 今回の旅で、唯一写真撮影禁止でした。また、料金も2,000円と一番高く、展示数も一番少なかったです。
 それでも全然不満を感じない展示内容は流石アバルト。ほんと「美術館」でした。
 正直言って最初は、フィアット500や600のボディを持ったアバルトチューン物が半分位かと思っていたから、それらが1台も無いのにはビックリしました。

 入り口近くには、ランチャラリー037やS4、ストラトスのシルエット(もろタミヤ風の赤ホイール)、それにミトスをはじめとしたスーパーカー世代が喜ぶ車種が数台。これで、つかみはOK。すでに1、000円分満足。

 その後はメインの美しい小型スポーツカーがズラリと並んでいて、ため息が出ます。モノミッレとかビアルベーロとかの集団です。とにかく美しくて可愛い。ノーズの長いのも短いのも、コーダトロンカのも丸いのも、みんなイイ。

 そしてトドメは、中央にあるアルファロメオ・ティーポ33/2ストラダーレ。 この車のデザインは知っていたつもりだったけど、こんなに美しいとは。もしかしてスカリオーネの最高傑作ではないだろうか。それとも、スカリオーネの良い物はみんなこんなに美しいのだろうか。やっぱり本物を見ないとわからんもんです。
 
フェラーリ美術館     目次へ 
静岡県御殿場市東田中箱根道3373-1
写真撮影可
入場料2,000円
 
 ここも「美術館」となっています。写真撮影が可能なのが嬉しい。噂に聞いたマツダコレクションとは、これだったのですね、たしかにスゴイ。比較的新しい車と古い車とで別棟になっていて、展示方法も少し異なっています。個人的には、旧車の方が落ち着けて好きです。照明が暗い分写真は苦労しますが。
 さすがにフェラーリになると、どれも「主役」なので、本などで見たことのある有名な車ばかりで圧倒されます。F50も当然のように有ります。
340MEXICO

 ある意味、究極のロードレースといえるカレラ・パメリカーナ・メヒコ用のスペシャル。3台しか作られていない物の1台。
400スーパーアメリカ

 コスモスポーツのファンがみたら、目を背けそうなフロントフェンダーです。
 この特別なボディは、名前の「アメリカ」からはイメージ出来ない美しさです。(だって、メキシコとかデイトナとかそれっぽい形してるじゃないですか。) 
 
レーシングパレス     目次へ
静岡県駿東郡小山町吉久保73-1
写真撮影可
入場料1,000円

 河口湖自動車博物館から、レース車両だけを集めた男っぽい内容。オートスポーツ誌(旧)系の人は、嬉しい内容のはずです。グラチャンまで観れます。結構台数があるので、レース通でなくても楽しめました。

 ここのメインは、ズラリ並んだF−1マシンと国さんの箱スカGTRでしょう。ただ、その他も充分見応えあって、たとえばヘルメットを見て誰の物か解るような人は楽しいと思います。セナ物も充実してます。そうそう、F−1のホイールや破片等も売っています。
 
 河口湖からここまでの4カ所は、車なら半日あれば充分に回れます。今回はパスしましたが、途中に山中湖高村美術館とポルシェ博物館もあります。
アローズA2
 これにはビックリ!!!!なぜここに!。まさか実車を観れるなんて考えてもみませんでした。やっぱりイイ。冗談みたいにぶっといタイヤを履いていました。これが8レースも走ったとは。(完走5回、2カーで)
 パトレーゼのマシンです。「A2に乗っていた人」というだけでパトレーゼまで変に思えて来ます。サウスゲートは間違いないです。いまだに変。
BRM
 型式までは解らなくとも一目でわかるBRM。サンショウウオみたいな腹が大好きです。マクラーレンM23のノーズもありましたが、マルボロカラーは濃い赤で、今の色より好きです。
 これもサウスゲートのデザインだったはずです。
F−1のカウル
 二階の入れない所にもいろいろありました。写真では見えませんが、ベネトンフラッグ色のトールマンのカウルもありました。向かい側の遙か遠くにクーパーの500F-3なんてのもありました。それが見たかったのに。
 その他おまけを貼りつけてみました。。
 
日本自動車博物館     目次へ
石川県小松市二ツ梨町一貫山40
写真撮影可
入場料1,000円

 ここも、以前来たことがあります。移転する前の小矢部市に有った頃です。その時は倉庫にただ車を並べただけの様な展示で、凄く居心地が良かったです。大好きでした。
 オーナーの方は、昔から古い車が好きで、最初はスクラップ寸前の物を集めたというのを何かで読みましたが、それもイイ話だと思います。無くなってから高い金で買いあさる人の多い中で、素晴らしい事だと思います。
 ここの展示車両の幾つかは、状態が良くない物、レストアの不正確な物もありますが、下手に厚化粧して誤魔化すより、前記の事情を思うとむしろ好ましく思います。

 現在は立派な建物になり、展示数も大幅に増えて、名前に恥じない内容になっています。多分日本最大でしょう。それでも以前のおおらかさが残っていてやっぱり好きです。個人的に日本の古い軽トラやオート3輪といった商用車が好きなので、それらが好きな人は特に楽しめます。トイレも名物らしいです。
ホープスターON360
 これは嬉しい。以前はなかった。これもまさか観れるとは思っていませんでした。
 この車はスズキジムニーの原型になった事で知られています。メカ部分は三菱ミニカの物を流用してホープスターがつくりました。軽で初の4WDです。2,3台しか現存していないのでは。どうも最近まで現役だった雰囲気があるので動態保存してほしいです。
 そういえばエセ4駆のユニキャブも有りました。だからこの博物館は面白い。
くろがね四起
 これも他では見られないものです。
 軍用小型4輪駆動としては、ジープより古いということで、一部の人は高い評価をしています。実車は結構バリエーションがありますが、このフェートン型が一番知られています。
 変わった展示方法で、写真はこれでも上から見下ろすアングルで撮っています。
T360クローラシステム
 これも、現存する唯一の物だそうです。そう書いてありました。確かにホンダコレクションホールにもありませんでした。