イギリス Mk.B中戦車 1/35 
 格好いい〜!
 これ、実は菱形戦車マーク1〜9のラインじゃないんですね。あまり考えた事ありませんでしたがマークA中戦車「ホイペット」の後継車なのでした。確かに小さいです。

 「重戦車」で塹壕を超え戦線を突破した後に、一気にドド〜っとなだれ込んで逃げる敵を追撃しようというのが「中戦車」「騎兵戦車」ですが、マークAは操縦手一人でエンジン2つをコントロールするので扱い辛いと不評。マークBは配備前に休戦。マークCも当然間に合わないという結果に終わっています。マークBの配備前にマークCが製造中とは・・・何か問題有りそうなニクイ奴です。

 結局、WW1には間に合いませんでしたが、戦後イギリスがドサクサ紛れでロシアに遠征した際に送られています。アルマダ(横長版14号)にロシアでの写真が載っていて、意外と車体が小さく赤軍側の迷彩が格好よい事を知り、一気に好きになりました。私、やっぱり小さくないとダメみたいです(笑)。戦争が長引いていればドイツのLK2と(機銃で)撃ち合っていたかも知れませんね。ど〜でも良いけど、パソコンのプリンター作られたパッケージは色が真っ赤っか。思いっきり補正して載せました。
 結構好きな抜き。
 レジンキット的な強引な抜きとは無縁のキットで、全てのパネルが画像のような薄い板状パーツで出来ていいます。『EMHERをレジンに置き換えた感じ』と言えば分かりやすいと思います。パーツ数は多くなるし、丹念に補強を入れて組む必要がありますが、ムクで変形した「レジン塊」よりは楽で良い仕上がりになるでしょう。
 スクラッチ気分
 このキットは、ディテールを施して適切な形に切り出した「プラ板」が入っているような物です。「スクラッチの面倒な部分をやってくれた」とも言えそうです。自分がやるのはスクラッチの一番美味しい所、これは結構いけます!。
 EMHERのよう
 何だかんだ言っても当然板パーツだけじゃ有りません。細部パーツは、このようにバリに埋まった形の型抜き方法で用意されています。実際に比べてはいませんが、オチキス機銃はEMHERのパクリで、車輪も手を加えて流用した物の様です。起動輪、誘導輪以外の車輪は入っていません。実際、覗いても転輪は見えず、キャタピラ内側の蝶番しか見えないのは他のイギリス戦車と同じですが、このキットに入っているレジン製キャタピラは裏に蝶番が無いので問題あり。モデルセラーあたりを使った方が良さそうです。
 
 書き忘れてました。「パンツァーショップ」というチェコのメーカー製です。箱にはリミテッドエディションと書かれていますが、どうなんでしょ。それなりに生産はしていると思います。最近では珍しい100パーセントのレジンキット。説明書は13ページに及ぶデジカメ画像をパソコンで編集した白黒コピーの物が入っていて分かり易そう。上記アルマダ本と同じ正面図、側面図も載っていて、パーツを置いてみたらピタリと合いました。

 パンツァーショップは、チェコのAFVレジンキット専門?のWEB模型店「PanzerShop AJ」で扱っており、今回のも、なでぃりんさん(のHP)に頼んで取り寄せて貰いました。ショップAJは対応が速いようです。発送手数料は高めだそうです。

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