TATRA-57K 1/35
 番外編。
 このコーナーは、私、笠松が購入したキットを紹介するのが基本ですが、今回、ほりの侍さんより画像が送られてきましたので、これ幸いとばかりに紹介したいと思います。
 実はこのキットは私も注文したのですが、既に在庫切れになってました。その時の妖怪「さきこうた」の正体がほりの侍さんだったという訳です。私も買う日を楽しみにしつつ・・・。
 プラスモデル タトラ 57K(キューベル)
 チェコスロバキアの傑作大衆車タトラT-57を、ドイツがキューベル型ボディを載せて軍用乗用車とした物。T-57、T-57A、T-57Bで二万二千台生産、57Kは六千台生産と言われています。  実車写真参照。(新しいウインドウ)

 もともとタトラはクロスカントリー性能、信頼性は抜群だったと言われています。チェコの道路整備が遅れていた事情もありますが、純粋に設計が巧みだったと評価すべきでしょう。その個性的なアイデアの幾つかはポルシェによるフォルクスワーゲンで採用され、更にそれが優れた小型軍用乗用車を生んだのは(一部で)有名な話です。
 ボンネットとフェンダーが一体ですが、これはタトラの特徴と言える物で、決してキットが勝手に一体化した訳ではありません。

 モールドはシャープで、気泡は殆ど無いとのこと。 ほりの侍さん曰く 「部品分割は非常に細かく、無理して一体成形をしていない点は気に入りました。一体成形しても結局使い物にならないヤツも多いですから・・・。」と、ごもっともな意見。

 私の数倍はレジンキットを持っておられる氏が高い評価をされているので、品質は大いに期待して良いでしょう。
 説明書より。(画像をクリックすると新しいウインドウが開き説明書全体が表示されます。)
 とにかくキットのパーツ割り等は、説明書を見て貰うのが一番。

 「車体前部が別パーツになってるので、ボンネットオープンに組むのもそんなに難しくないと思います。上から見えるエンジンパーツは入ってませんが。ボンネットパーツの肉厚は1mm以下ですから、うすうす攻撃の必要も無いかも知れません。」との事。

 詳細に見て「タトラ馬鹿」的に興味深いのはフレーム形状。タトラ最大の特徴である鋼管バックボーンフレームらしく見えないのです。フォルクスワーゲン風のプラットフォーム式に見えます。また、リアアクスルもスイングアクスルに見えないのです。同社のテンポG1200に比べると熱意が足りないような・・・。これは実物を買って是非確かめたい所です。
 総論
 私自身が持っていないにも関わらず、このキットのクオリティは高いことが写真や説明書から解った。1941年以降のドイツ軍であれば、どの戦場で使われていても不思議は無いので、ジオラマ用としても重宝するだろう。私は勿論買うつもり。

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