JEEP 1/15                                                                                       
 相変わらず見事なバーリンデンタッチの完成写真。一部同社の1/15にはプロポーションが悪い物も有りますが、このキットのプロポーションは非常に良い事が解ります。オマケの個人装備も沢山入っていてキット内容からすると1万5千円は「バーゲン価格」と思います。同社からは5千円でSASタイプにするパーツも出ています。(ジープ、SASパーツとも現在入手可能かどうかは不明)

 パーツは大量のレジンパーツとエッチングとドライデカール。あとプラのロッド類が少々。レジンパーツはVP製品では皆様お馴染みの片面取りで、この湯口部分を削るのに結構労力を必要としそうです。なお、気泡の類が全くといって良いほど無いのもVP流。
 「ジープは顔が命」・・・と言うマニアは多いと思います。さて、このキットは?
 
 ボンネット上面は平らです。それにグリルと面一ではみ出してません。ヘッドライトの穴は丸くて「おむすび型」では有りません。ヘッドライトのパーツはレジン製で透明では有りません。また、ライトステーはエッチングパーツ4個で組む様になってますが、ライトそのものはグリルパネルに直接接着する指示に成ってます。・・・それ以前のジープキットと比べて特に優れた点は無いという印象です。タミヤ1/35新作と比べるとウーム。困ったチャン。

 写真ではライトとグリル部分が塞がっていますが、勿論ただのバリなので簡単に開口する事が出来ます。写真は変なパースがついて手が大きく見えてしまいました。
 タイヤはこのようなシート状につながっています。裏面は平らです。

 手で簡単に取り外す事が出来るので組みやすいのですが、そのままでは妙にタイヤが「ワイド」に成ってしまいます。裏面を削って薄くしようにもタイヤのパターンが変に成りそうだし・・・。

 どうもタイヤが「角張りすぎ」のようです。でも、修正は大変なので気にしない方がいいでしょう。
怒涛のオマケ。
 写真で見ると大した事なく見えますが、なんせ120ミリサイズなのでボリューム満点です。実際はフィギュアにセットされた物の寄せ集めですが、ゴージャス感は完成見本を見ても絶大であります。
 CAL-50、ガバメント、ガーランド、カーピン、グリースガン(機関銃のほう。本物のグリースガンは入ってない・笑)、トンプソン、手榴弾9個と、まぁ、これでCAL-30が入っていれば、知ってる銃器全部って気がする内容。ちなみにガバメントは、裸のガンが一丁、フタ無しホルスターに入ったのが二丁、フタ付きホルスター入りが一丁。やっぱりゴージャス。CAL-50はエッチングも使って40近い部品数で、それプラス弾丸22個付き。
 しかしこんなに雑多な武器を積んだら不自然ですね。
シャーシ
 これは説明書の写真。これじゃわかりませんが、第1クロスメンバーが「丸」ではなく「角」なので、フォードのシャーシみたいです。
 MVJ誌を読み返して見ると、フロントアクスルの位置が後ろ過ぎると書いて有りました。とりあえずサスペンションはそのままでアクスルのみ前進させて対処しないと格好悪いかも。ただ、完璧を期すとなれば、大手術が必要そうです。
総論
 とにかく大きいジープというのは魅力的。パーツ数は多いが気泡は皆無なので、大きいゲートを削り取る下作業を終えれば、組み立てを楽しめるキットと思われます。細部にはスケール的に問題のあるパーツも多いようですが、キットの大きさから来る存在感が有るので、それを味わいたいキットだと思います。

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