シュタイヤー1500(SANI) 1/35                                                                                     
 ADVアジムットのシュタイヤー1500救護車です。
 タミヤが乗用車型2種を出した今、このキットは過去の遺物扱いされそうですが、はっきり言ってシュタイヤー1500といえばトラックであります。どうもタミヤは昔から「普通のトラック」は嫌いな様です。
 ADVアジムットでは、タミヤと同じ乗用車2種とこの救護車が出ていました。(荷台のトラックも有ったかな?)ちなみにバキュームでは無線車も有ったんですが救護車と殆ど同じ形でした。
 
 ADVの方が僅かに大きいのが解るでしょうか。シャーシはADVの方がかなり長いです。実車は同じだと思うのですが・・・。
 しかし寸法的な事は多少違うのはむしろ当然でしょう。見た目でそれほど違いは感じないので気になりません。ただ、問題なのはボンネットからグリルにかけてシュタイヤーらしさが感じられない事です。これはADVの箱を開けた瞬間に気付きました。ということで、現在これを作るとするとタミヤのボンネットを流用すべきでしょう。幸いボンネット後端はピッタリ同じ寸法です。
 タミヤの基本車体に、ADVのキャビンとハウスを載せて見ました。おお!かっこいいー!
 タミヤさんには、出すなら出す、出さないなら出さないとはっきりアナウンスして欲しいものです。これをこのまま作るべきかどうか迷ってしまいますから。 実は昔、エアプレスのバキュームキットをかなり手を入れて製作していました。それがこのADVの発売によって頓挫した経験が有るのです。ここでもしタミヤが出せば、全く同じ目に合うのです。

 上でボンネット後端はピッタリ同じ寸法と書いておきながら、この写真ではキャビンとの間に隙間が有ります。それはこの間に付くスカットルがADVはボンネット側と一体、タミヤはボディパーツの一部となっているため隙間が空くのです。
 説明書より。
 キットには担架に寝た負傷兵もセットされています。それ欲しさに買った人も居ると言われる物で、確かにうれしいオマケでした。
 室内はこのようになっています。天井からレール状のラックが下がっていて、担架はその上に載せます。(キットは無視してますが、ラックには板バネが付いているはずです。)キットは内部も結構キッチリ作られていて、非常に嬉しいです。実車写真では窓がブラインドしてあって中が見えない場合が多いのですが、内部が出来ている事でジオラマでの使い道が広がります。
総論
 なんだかあまりキット紹介になっていませんが、シュタイヤー1500ファンとしてはSANITAT(救護車)は最も欲しいアイテムです。トラック型のキャビンがタミヤにない今現在、最も簡単に作れるのがこの方法でしょう。もし、何処かで処分セールでもやっていたら検討の価値はあると思います。

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