時差半年

2002年12月1日(日)〜2日(月) 成田-アデレード

jacaranda1


冬の成田
narita 師走の成田空港第一ターミナル。
午後8時半発のカンタス航空シドニー行きがツアーのスタートです。

時間が遅目だったこともあって、空港はあまり混んでいませんでした。
世界中が物騒になりセキュリティチェックに時間がかかるので、助かります。

通常は他の日食ツアー客と空港や飛行機が一緒になることが多いのですが、前日に出発したグループがあったこともあり、あまり見かけません。

夜間飛行
dawn 時差のほとんどないオーストラリアへ向かうので、時間の経過は時計の進み方とほとんど違いはありません。
飛行時間の大半が夜、大半が睡眠時間。

夜明け近くなってふと窓から空を見ると、朝焼けの水平線の上に、数日後に太陽を隠す細い月と金星が並んで見えていました。

時差なしの国
sydney 成田から9時間半ほど後に、シドニーへ到着。
日本との時差は夏時間で2時間。実質は1時間なので、ほとんど時差はありません。

シドニー空港は2年半ぶり。 前回はオリンピックの直前だったので、あちこちを工事していました。
今回はそれが完成して見違えるほどきれいに変身し、時差はないけれど時の経過を感じます。
もっとも、拡張していた駐車場はオリンピックまでに全ては完成できなかったそうです。

ここでオーストラリア在住の佐藤さんと合流。 元五島プラネタリウムの解説員で、オーストラリア旅行時には毎回お世話になっています。
前回の南天の星空観望はあまり天気が良くなく、空を見る時間よりオーストラリアの話を聞く時間の方が長くなってしまいました。 今回の天気はどうなるでしょうか。

無意味な時差
adelaide-airport シドニーは乗り継ぎだけで、すぐに国内線に乗り換えアデレードへ向かいます。
シドニーとアデレードは飛行機で2時間ほどの距離で、時差が30分だけあります。
広い広いオーストラリア、時間に大雑把なオーストラリアで、なぜこんな細かい時差の設定になっているのかよくわかりません。

行きの飛行機の旅はここまで。 ここから先は再びこの空港へ戻るまで全てバス移動になります。

ぐるぐるアデレード
adelaide1 到着時は曇っていましたが、昼食後に晴れてきました。
季節が逆の南半球はこれからが夏。 直射日光は暑く感じますが、日陰はすずしく、ちょうど過ごしやすい季節のようです。

午後は市内観光という名目だったのですが、ほとんどの時間はバスに乗ったまま。
陽気な運転手さんのほとんど趣味で市内をぐるぐると走り回り、何度も同じ道を通って車窓から市内巡り。 バスを降りたのは2度だけでした。
adelaide2 アデレードは人工的に作られた町。
町の作りは機能的で、そこに欧風の建築もちゃんと残っているという、なかなか気持ちのいいところです。

パープルタウン
jacaranda2 夏の初めに花が咲くジャカランダが、街路樹としてたくさん植えられています。
昨年6月の南アフリカのプレトリアは、冬の初めだったため葉が茂っている木しか見られませんでした。

それから1年半後、季節がちょうど半年分ずれたおかげで、ギリギリ花の時期に間に合いました。
ジャカランダは桜のソメイヨシノなどと同じように花が咲いてから葉が出るそうですが、今の時期は花と葉が混在しています。

地味系植物園
botanic-garden アデレード植物園。
さすがにバスの車内からというわけにはいかないので、ここはバスを降りてゆっくりと見学。
オーストラリア特有の植物を色々と見ることができますが、ワイルドフラワーと呼ばれる花々の時期からは外れているため、目に入る色は緑色が中心。
adelaide-bird 植物があれば動物もいるわけで、多くの鳥が木々の間を飛び回っています。
鮮やかなインコの類がたくさんいたのですが、動きが速過ぎて写真にはなかなか写せません。
撮れたのは、芝生の上で休んだり、歩いたりしている地味目の鳥ばかり。

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