チリの横には山がある
2010年7月12日(月)
- サンチアゴ凱旋
皆既日食終了後、あわただしく荷物をまとめ、夕方に空港へ移動。
夜の便に乗ってイースター島を離れます。
行きと違い追い風になるため5時間かからずにサンチアゴへ着きましたが、時差が2時間あるため到着したのは午前3時前。
行きと同様に空港前のホテルで休憩だけ。
ただし今回の方が時間の余裕があり、ゆっくり休むことができました。
- おまけの観光
チリを出るのは夜の便なので、昼間はサンチアゴ市内の観光。
まずセントロと呼ばれる旧市街を訪ねます。
中心部は古めの建物と新しいビルが共存し、人も車も犬も多いのですが、行政の町なのでこれといった観光スポットはありません。
- アルマス広場
つづいてアルマス広場付近を散策。
こちらはセグウェイに乗った移動観光案内所があったり、大道芸をやっていたり、絵描きが絵を売っていたり、周囲に店も多かったりという観光地らしい場所。
教会の装飾は外も中もなかなか見事。
銀でできた礼拝堂がきれいでした。
- 新聞対決
皆既日食と同時刻に、南アフリカで開催されていたサッカーのワールドカップの決勝戦が行なわれていました。
新聞の1面は、チリ国内で起きていた皆既日食より、他国のスペインが優勝したニュースが優勢。
さらに中の記事の量ではサッカーが日食を圧倒していました。
サッカーへの関心の高さに加え、同じスペイン語の国ということもあるのかもしれません。
休憩したホテルのテレビでもサッカーばかりで日食のニュースは見られませんでした。
- 丘の展望台
市の郊外にあるサン・クリストバルの丘に移動。
ケーブルカーを利用して頂上まで登ります。
バルパライソの小さな箱ではなく20人以上乗れるもの。
結構古めですが、意外に傾斜が急で、一気に見晴らしがよくなりました。
この他にロープウェイを使う手もあるようです。
丘の上から見えるアンデス山脈。
市内からも見えていますが、ここからは建物がじゃまにならずよりきれいです。
手前の市街がぼんやりとしか見えないのは空気があまりきれいではないためですが、それより遠くの山がこれだけくっきり見えているということは、それだけ標高が高いということ。
- 身近なるアンデス
これでサンチアゴ観光もほぼ終了。
日が傾き、帰りの車窓から見えるアンデス山脈の雪も少し色がついてきました。
建物にさえぎられていなければどこからもアンデス山脈が見えています。
チリは南北に非常に細長い国ですが、東側をこの山脈で何千kmも遮られていることを考えると、その形になってしまったことは十分に納得。
今回は飛行機からは関係でアンデスを見ることができませんでしたが、もし長大な壁が見えていたら壮観だったでしょう。
- 日智友好
この日一番の収穫は、そのアンデス山脈に東京大学のアタカマ天文台が建設されたことを記念する切手。
日本の施設ですがチリの切手として発行されたものです。
日本ではまだ入手できませんが、アルマス広場の中央郵便局で切手と記念封筒のセットを購入できました。
天文台の開所と切手の発効日は7月7日。
たぶん七夕に合わせた日付で、今回の日食とは直接関係ないようです。
ただこれが今回の旅行初日で、さらに行きの飛行機の中で読んだ日本の新聞でこの切手が発行される記事が載っていたという偶然にちょっと因縁を感じました。
太平洋を挟んで遠く離れた国が、宇宙を通じて結ばれたところで、今回の日食旅行が完結。
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