大航空時代

2001年6月16日(土)〜17日(日) 成田-ケープタウン

sparrow


梅雨の成田
narita 6月半ばの成田空港第一ターミナル、午前10時の少し前。 ここへ来るのはトルコ皆既日食以来です。
2年前は8月の夏休みと一致してしまったために歩くのも大変なほど混雑していましたが、さすがにこの日は人も少なくガラガラ。
そんなところに大きな荷物を持ち込んでいるアフリカ南部の皆既日食ツアーの団体客は、とてもよく目立ちます。 私たちのツアーの他にも数団体の出発が重なり、さらに南アフリカまでは同じ行程となるツアーが他に二つもありました。

長旅へ出発
singapore-plane 皆既日食の観測地はジンバブエですが、その前に南アフリカ観光があります。
成田からシンガポールで乗り換え、モーリシャス経由でヨハネスブルグ空港へ。 そこからさらに最初の目的地であるケープタウンまで移動という経路。
正味の飛行時間だけなら、パラグアイへ行く前の 成田→ロサンゼルス→サンパウロ→イグアス の方が長いのですが、今回は待ち時間があるため出発から到着までのトータル時間はそれを上回ります。

日本時間の正午、長い旅が始まりました。

満足度世界一
kris 成田からシンガポールまでと、シンガポールからヨハネスブルグまでは、どちらもシンガポール航空を利用します。
機内の全席に液晶ディスプレイとコントローラが設置されていて、対話的に操作することができます。
機内共通の案内はもちろん、映画や音声番組などは多数のチャンネルが同時に流されその中から好きな番組を見聞きすることができ、さらにコンピュータゲームで遊ぶことまでできるようになっていました。 映画は2時間通しての時間つぶしができますが、ゲームはちょっとした短い時間の暇つぶしにはもってこい。
疲れたら、リアルタイムに表示される航路図を見ているだけでもなかなか面白いものです。

序の口シンガポール
changi-airport1 成田から6時間余り飛行して、まずシンガポールに到着。 時差は日本から1時間遅れなので夕方です。
空港内のテレビに、突然皆既日食の映像が映りました。 日食ツアーを歓迎しているわけではなく、今回のアフリカ南部日食を解説している番組がたまたま流れていたもののようです。偶然とはいえ幸先は良さそう。

暇つぶし対策施設満載
changi-airport2 ヨハネスブルグ行きの飛行機は真夜中発。 ここで7時間待たなければなりません。
空港から出ることもできましたが、この空港はとても広くいろいろな施設があるので、空港内を巡って時間をつぶすことにしました。

飲食店や土産物屋は当然たくさんあります。 ゲームセンターやホテルも空港内に設けられていました。

それらとは違って実用的でない、癒し系の施設がいくつも作られていました。 ランの花が咲き、池には鯉が泳いでいます。建物の外にはサボテンの庭まで作られていました。

逆に極めて実用的な施設として、インターネット利用がとても容易になっています。
モデムを接続できる電話機が並び、ワイヤレスモデムカードの口があるデスクが設置されています。 どちらも市内への電話料金は無料。
自前のPCがなくてもインターネットセンターを安価に利用可能。 日本語も表示できていました。

これらの施設を見たり利用したりしているうちに時間が経ち、飛行機出発の時刻。 これからは夜間飛行です。

深夜の割り込み
mouritius シンガポールからヨハネスブルグまでは直行ではなく、途中マダガスカルの東にある島国、モーリシャスを経由します。
当初は大して気にしていなかったのですが、実際にはこれが曲者。
モーリシャスへ1時間留まって乗務員や食事等の入れ替え作業で時間が余計にかかること、早朝のため睡眠時間が減ること、食事の回数も増えること、などのために自分のペースで休むことができませんでした。

また、ヨハネスブルグにもっと近いと思っていましたが、シンガポールからモーリシャスまでが約6時間、モーリシャスからヨハネスブルグまでは約4時間。モーリシャスで起こされるとヨハネスブルグまでが半端な時間になってしまいました。 結局ここもゲーム等で時間つぶし。


暫定的アフリカ到着
johannesburg1 やや寝不足のまま機内で夜明けを向かえ、朝になったところでヨハネスブルグへ到着。
一応これがアフリカ大陸への第一歩ですが、でもこれで移動が終わりではありません。 ここで国内線へ乗り継ぎ、ケープタウンまで再び空を飛びます。

雲に覆われたアフリカ
capetown-airport ヨハネスブルグ周辺は晴れでしたが、南へ向かうにつれて雲が多くなってきました。
成田を出発してから約32時間後、曇り空の空港へ降り立ち、ようやく最初の目的地へ到着です。

ヨハネスブルグ付近はいい天気でしたが、南へ下がるにつれて雲が増えてきました。
ケープタウンに到着したときは完全に曇りで、雨が降ってきてもおかしくないような天気。 ケープタウン付近は気候区分がそもそも違うそうで、今は雨の多い季節なのでこれが普通ということになるようです。

旅行の出発点としては、やや気分が盛り上がらない状況。 もっとも日食まではまだまだ日があります。


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