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要求する住民の会結成大会報告

とりもどそう 人間らしい介護と福祉
ひろげよう いのちのネットワーク


結成大会で御諏訪太鼓披露

写真−御諏訪太鼓。住民の会の門出を祝うのにふさわしいすばらしい演奏でした。

 開会宣言 代表 八木ヶ谷妙子さん
 私はこのごろ、よーし、いきるぞーとよみがえって参りました。いのちのネットワークとは、なにかしてもらうことよりも、わたしたちで支え合っていこうということです。
 私はどなたにも「さあ生きていこう」と、熱く親しく呼びかけます。いのちのネットワークはその思いを中心にして、全国に広がり、足下には固くその心を実現できたらいいなあと思っております。今日から自信を持ち、胸を張り、喜びに満ちていきましょう。これは誰もおさえることはできません。このいのちのネットワークをはりめぐらして、「一人でめそめそしてるんじゃないよ、大丈夫よ」と励まし合って生きていきたいと思います。
住民の会からのアピール 副代表 高田 普次夫さん
 この結成大会は、終点ではありません。今日から闘いは始まるんです。介護と福祉を求める全国ネットワークの出発点です。この運動の原点は一人はみんなのために、みんなは一人のためにということです。 介護保険とは、国がすべての生きる人の権利を投げ捨てたということです。世の中には生きる権利が何よりも大事です。杉並の8万5千の高齢者とその家族が声を上げて、かつて杉並の地から原水爆禁止が全国に広がったように、いのちのネットワークを全国に広げようではありませんか。昨日国会が解散されました。本当に介護と福祉を考えてくれるかどうかを判断の基準にして一票で世の中を変えましょう。
本来の社会保障をとりもどそう 呼びかけ人 村田 直文さん
 介護保険は許してはならない制度です。介護を商品とする制度です。
 自民党だけじゃない、共産党にいたるあらゆる政党が介護保険制度を承認している。「問題点があったら改めていこう」なんて言っていますが、この制度は問題点だらけじゃないですか。私のように何とか自分で立つことができると、要介護1になってしまう。わたしは、国の責任で介護を保障するという本来のあり方に立ち返っていただきたいと思います。あらゆる政党が、こうしたことをやらない以上、われわれがやるしかないじゃないですか。本来の社会保障を取り戻すたたかいをやりましょう。ともにたたかいましょう。
杉並区民の運動が日本を動かす 
  福寿会在宅総合ケアセンター所長  土肥 徳秀さん

 要介護認定をされたが、認定を取り下げたいという人が九州で数百人いるといいます。自己負担が払えないので取り下げたいというのです。
 最近、自民党と厚生省の密約が暴露されました。そこでは、今後は、自立を90%まで高めて、要支援を70万人減らすというのです。介護を必要とする人を増やすのではなくて、減らすといってるんです。
 こうした動きにくさびを打ち込む人を国会に出すことが必要です。杉並50万区民の運動が1億数千万の人々を動かす活力となります。
 また自立しているということは、支援が必要でないということとはちがいます。ここをごまかされないことが大事です。
下井草 Sさん
 痴呆症の母を介護するために自宅を改造してグループ介護をやってきました。この改造には区からの補助が出たのですが、これを皆さんの運動の中でお返ししていきたい。
 介護保険制度はひどい制度です。自分がヘルパーで回っていてよくわかりました。住民の会の中で、デイケアサービスを復活させていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
天沼 Aさん
 今日の歴史的な結成大会は、杉並にとって重要な意味を持っています。いのちのネットワークに参加したことを私の人生の誇りとしたいと思います。
 いのちの崖っぷちに立たされた人を救っていく、私たちのたたかいはこれから始まります。一人も涙を流す人が杉並から出てはいけないという気持ちでいっぱいです。
上井草 Iさん
 常日頃、介護保険の矛盾を考えていました。しかし、自宅で考えていただけではいけません。たまたま荻窪駅で介護保険反対の署名をやっているのに出会いました。介護保険廃止という意見を聞いて、これはおもしろいと思い、これまでは傍観者だったが、これからは自分が動ける限りがんばっていこうと思いました。
 自分のできること、言いたいことをやり続けることが大事だと思い、この運動をやることにしました。よろしくお願いします。

結成宣言

 わたしたちは、杉並36町からの代表50人の呼びかけのもとで、ここに「介護と福祉を要求する杉並住民の会」の結成を宣言します。
 介護保険の実施から2ヶ月、人間の生きる権利を奪う政治にたいする怒りと、いのちの反撃は、ついに、ひとつの運動に、ひとつの組織に、ひとつの巨大な奔流となって結晶したのです。
 人のいのちは山よりも重く、生きる権利は万人に等しく与えられた普遍的な権利です。これを侵すことは何人たりとも許されるものではありません。介護と福祉とは、この権利を保障するためのものであり、いかなる理由があろうともこれを放棄することは許されないのです。介護保険法は、この人間社会の原則を踏みにじりました。人間の生きる権利を、金銭の取り引きにゆだねてしまう、このとんでもない悪政は、必ずや打ち倒されなくてはなりません。
 住民の会の結成は、政治によって踏みにじられた、人間らしく生きる権利を、わたしたちじしんの手で取り戻し、わたしたちの団結によって、この権利を守る「いのちのネットワーク」を打ち立てるものです。高齢者とその家族、さらにヘルパーをはじめとする介護、医療労働者は犠牲を強制され、政治によってもてあそばれるだけの存在などではない。みずからの手で、自分たちの団結によって、社会を主導し、世の中を変える主人公です。高齢者が、本気になって怒り、本気になって立ち上がったとき、そのときにこそ政治が変わる、社会が変革されるのです。住民の会の結成は、まさにその宣言に他なりません。
 ときあたかも、衆議院が解散し、介護保険法成立後はじめての総選挙に突入しています。わたしたちの、いのちの叫びは、この選挙をも揺り動かし、国政壇上にまで轟かされなければなりません。杉並から全国へ、いのちのネットワークを広げよう! 杉並区政の変革から、国政の大変革へ、大いなる志をもってたちあがろう! 

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