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偽北へ。〜青春の輝き〜
二日目
朝、目覚める。昨日夜中遅くまで遊んでたわりにはまともな目覚めだ。
ふと見ればPUUちゃんが昨日寝たまんまの格好で真奈美ちゃんと寝ていた。
やるな、冬弥は寝相がかなり悪いのでこうはいかない。
とにもかくにもエネルギー補充の朝食、その日燃焼するカロリーを蓄えるのだ!
と、冬弥は冷奴をたらふく食べる(笑)。大ちゃんも消耗状態から何とか回復しエントリー。
今日は吾妻渓谷を散策の後
草津温泉で初音のないしょ!という実にイカす行程だ(笑)。
今日もセリオで出発だぜ。が、ここで峨畿棉が車に乗り込もうと何気なく扉に手をかけると
難なく開くではないか!おいおい、鍵かけ忘れか!
あんまり笑えない状態を我々はサラリと受け流しつつ
今日も頑張れにじむードライバー。
今日、冬弥は念願の後ろの座席でゆったり吸わることにした。
うわっ、ひろいぜ。ホントにゆったりだ。このことが後々ちょっぴり後悔する事になる。
セリオに信頼がおけない。この時点で今日の我々の運命は決まっていたかもしれない。
いや、セリオがその性能を発揮しても変わらなかったかもしれないが。
今日という日にキャプションをつけるなら
「彷徨、そして迷走」
だろう。
本当にいろんな道に入っては戻った気がする。
まずは予定通り吾妻渓谷へ向けて車は走り出す。
昨日のミッキーには及ばないものの
かなり怪しいピカチューの絵を発見しつつ車は進む。
だが道を曲がったところは
ロータリーと言うにはちょっと小さい
行き止まりのJRの駅前だった。
せっかくなので車を降りてみたりしたが
ふと立ち寄ったこの駅が後々我々を救うことを
この時は誰も知る由はない。
また少し走り、またUターン。
なんだか車があらぬ方向に走っているな思いつつも
Uターンした近くのコンビニで少し買い物。
そしてふたたび車は走りだし渓谷に到着。
車を止め、遊歩道という名のハイキングコースにはいる。
コーチが「こっちに行けるかも」と横道にそれまくる。横道が好きなのね。
しかし結局、川辺に下りられることはなく遊歩道は終わる。
何とか川辺で遊びたい我々は
車を止めてあるところまで帰る途中に
てっちゃんが川辺へ下れそうなところで
強引に川辺に下りる。
一足遅れて冬弥が川辺に到達すると、
てっちゃんが川辺の大きな石に座って
既に真●勝者になっている。
しまった。つたえたいなー、かなえたいなー。
その後、靴を脱いではしゃぐ。
流石にまだ5月だから水は冷たい。だが気持ちいい。
こんないい景色のところでは写真だ。写真を撮りまくれ。
そんなこんなでブロマイド等のバカ写真撮影にしばらく興じる。
ひとしきり遊んだところで草津温泉へ向かう。
冬弥は川辺で遊びつかれたか昨日からの寝不足か
意識がはっきりしない。気がつくとうとうと寝てしまう。
やはりこの席は実にゆったり吸われる。
気がつけば草津温泉に到着している。
まず大滝の湯に入る。みんなが「湯が熱い」というが冬弥は普通だと思った。
打たせ湯はちょっと熱かったが我慢できぬほどではなかったし、湯によってはむしろぬるい。
それでもPUUちゃんは顔真っ赤にして必死に耐えて風呂に入っていた。
あんなに辛そうにしなくてもいいのに。
まぁそれはともかく、なにか予想していたのと違うなぁというのが冬弥の感想。
もっと露天風呂っぽく「ろってぇ〜ん」っぽいもの(?)を期待していたのだが。
しかし問題はそこではなかった。この風呂、周りから覗かれまくりなのだ。
隣のホテルからも、駐車場からも、近隣の民家からですら見られ放題。
壁なんて在って無きが如し。おいおい、いいのかよ、こんなので。
今一つくつろぐことができない。なにより情緒が足りない。
冬弥は早々にここの風呂に見切りをつけ上がる。ソフトクリームなんか食ったりしてみんなを待つ。
草津温泉の中心街、湯畑へ向かいここで遅めの昼食を取る。
吾妻渓谷にあった看板のとおりに、とろろ蕎麦をサーラリサラリと美味しくいただき
昨日の蕎麦は何だったのかをちょっとだけ考える。
そして草津温泉では目玉であると思う、西の川原露天風呂に向かう。
ここは『Pia☆キャロットへようこそ!2』の
涼子さんのあのイベントシーン
をするのにちょうどいい(爆)と勝手に意気込む冬弥。
が、入り口で写真撮影厳禁という張り紙が貼られ、さっそく釘をさされてしまう。
見つかったら場所が場所だけに警察に通報されかねん。
が、冬弥は何とかバカ写真を撮ろうと奮戦。涼子さんは諸事情により断念したが
『初音のないしょ!』だけは撮ってきた。
しかし草津温泉の目玉であるここも、また覗かれまくりであった。
すぐそばを通る山道から、露天風呂がまさに丸見えである。
この塀はいったい何なんだ?実は草津温泉は
見られて感じちゃう人向けの温泉地
なんじゃないだろうか。視姦されまくり地帯。
さて、そろそろあがろうかなと思ってみんなを探すと
にじむーと大ちゃんが肩まで湯につかりながら首だけがこちらに向かってくる。
このただっ広い露天風呂だと
その姿がまるで太平洋を進む連合艦隊のようだった。
さて、さっぱりしたところで温泉街を散策。
PUUちゃんが御当地物の
ビックサイズポッキーを買って喜ぶ。
てっちゃんはここでライジングの新しい武器として
ライジングカッターを手に入れる。
何の事は無い、ただの竹とんぼだが。
各自、お土産などを買いこみ車に戻る。
さて、これからはロマンチック街道を
セリオの有り余るパワーで気持ちよく走り抜けて
優雅にはまゆう山荘まで辿り着く
ロマンチックがとまらないドライブ
のなはずがやはり発生した
タイムゾーンにより迷子に。
しかし冬弥は川辺で遊んで、温泉につかって、もはや体はお休みモード。
車の振動も手伝ってだんだん眠りの世界へいざなわれていく。
どうやら車が道に迷ったことは察しがついていたが、どうにも眠気には勝てず
頑張って運転しているにじむーには悪いと思いつつも抵抗空しく寝てしまう。
『逃げてください!(声:氷上恭子)』超能力1点。
突然、リクライニングしてゆったり吸わっていた冬弥の下腹部にお土産の温泉饅頭が直撃する。
痛い。ちょっとだけ胃液が逆流する。とにかく起こされる。
どうやら舗装されていない道に入ったところで車が大きく跳ねたようだ。
しかしこの辺、道が所々よく穿りかえされているなぁ。しかもほとんど工事休止中で工事をほっぽりだし。
そのたびに道が舗装されていなかったり、車線が一つだったり
この辺の道路事情はどうなっているんだ。
ふと見れば『沢渡温泉』と書いてある看板が見える。
後で調べれば沢渡温泉は我々が帰ろうとしていたはまゆう山荘とはまったく逆方向であった。
まぁ帰り着けなくなることはあるまいとは思っても、今回のタイムゾーンはかなり深刻であった。
冬弥、やはり襲ってくる眠気に勝てずふつふつと意識が途切れる。
時々目がさめて車がどこを走っているか確認する。車は給油をして、もう外は暗い。
どうやら行きがけによったコンビに近くを走っているようだった。
このままだとふたたび吾妻渓谷に出てしまう。
「よーし、夜の渓谷で写真撮影だ」とあまり笑えないてっちゃんの言葉に車はUターンして
朝に立ち寄った駅付近で現在地と方向を何とか割り出してはまゆう山荘への道を進む。
あの駅に立ち寄ってよかった。
予定よりかなり遅くなりつつもはまゆう山荘へ帰り着き、そして時間も押していたので
間髪入れずお待ちかねバーベキューがはじまる。
徹也オイルをたっぷり使って、思いのほか楽しく美味しく充実した時間。
このバーベキューはよかったな。またやりたいよ。そして冬弥の希望により「すごろく」が始まる。
この「すごろく」とは各プレイヤーに配られた紙に10個のマスを書き
マスにはイベントを書いて、それぞれ紙をあわれて一つのすごろくを作り、そのマスにとまったら
そのイベントを行わなければならないと言うもの。
これでビリになったものはバカ写真で猪名川由宇をやることにする。
そして楽しい時間は流れビリはにじむー。
その後はふたたび風呂に入ってみんなはマージャンしたり
マーカプ2したりしてこの日も夜遅くままで遊んでいた。
でも、てっちゃんとにじむー、早く寝ようね。
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