2日目 〜04年5月2日〜

朝、冬弥はセットした携帯のアラームよりも早く目が覚めます。
昨晩、コーチが寝たロフト部分のあるコンセントには
電気がきていないらしく携帯の充電が枕もとでできなかったため
仕方なく別のコンセントにつないでおいて
「携帯がなったら起こしてくれ」と言われていました。
のそのそと起きだしてまだ7時前。まだみんな寝てます。
冬弥は、『言ったもん勝ち』ルールで
今日も誰も何も言わなかったら提案しようと密かに企てていた
冬弥内2日目スケジュール内で行こうとしていた碓氷峠、妙義を
PS2版『頭文字D』でテレビの音量を絞って走りつつ
みんなが起きだしてくるのを待ちます。
結局、コーチもアラームをセットした7時半よりも早く目が覚めて
2人して準備万端といった感じでテレビの前でスタンバって
デカレンジャーを鑑賞、そのまま仮面ライダー剣までつなぎ
プリキュアのオープニングを見る頃ににじむーとおんぴうさんを起こします。
『はまゆう山荘』の朝食の時間は8時から9時の間なので
仮面ライダー剣を見ていたせいで、もう30分経ってしまっています。
既に起きていた隣の部屋の4人と合流して朝食です。
ですが、30分出遅れというべきなので
バイキング形式の朝食はあまりおかずが残っていませんでした。
冬弥にしてはめずらしくパンでの朝食を済ませます。
もちろん大好きな冷奴も食べましたが。
おなじみの『はまゆう山荘』の朝食メニューではありましたが
ひとつメニューの中で変化がありました。
それはオレンジジュース。
以前のオレンジジュースは異様に甘ったるくて美味しくなかったのですが
今回飲んだのはちゃんとオレンジジュースらしい柑橘系の甘さがしました。
さて部屋に戻り、出かける前におんぴうさんは朝風呂に入りに行きました。
しかし、しばらくすると戻ってきました。どうやら清掃で
湯の入れ替えをしているようで入れなかったようです。
そして、今日の行動計画を協議します。
と言っても冬弥とにじむーの2人でですが。
今日は『はまゆう山荘』で夕食はとらないつもりでした。
いつも夕食の時間までに宿に帰ってこなくてはならず
遅くまでは時間を自由に使えなかったため、今回は夕食をキャンセルして
どこか外で夕食をとって帰ることにしていました。
さて、相変わらずどこへ行ってなにをするを決めていなかった我々は
『言ったもん勝ち』のルールに則り
冬弥の密かに立てていた企てになぞらえて立案されました。
当初の冬弥の立てていた計画では
倉渕村より南下、松井田方面へ出て国道18号旧道を通り『碓氷峠』ダウンヒル
そして軽井沢に出ます。軽井沢で車をとめて観光・昼食をとったあと
更に南下して下仁田方面をまわって妙義山にいき『妙義』ダウンヒル
その周辺の妙義温泉で日帰り温泉を探し夕食をとって
そこから再び松井田へ出て倉渕村へ帰ってくるルートでした。
つまりは
『頭文字D峠探訪ツアー』のようなもので
楽しいのは冬弥一人みたいな内容と言えました。
まぁ、冬弥にしてもただ道を走ってきて帰ってくるのではつまらないので
途中に観光と温泉を挟み込んだつもりではありましたが。
この計画をベースに、にじむーの
「滝がみたい」といういつもの発言をして
地図で滝を探します。近くに『浅間大滝』という滝があるのを知り、そこへ行くことにして
さらにその近くに牧場もあるようなので、そこへよって昼食がてら遊んで
そこから軽井沢方面へ抜け、そこから碓井か妙義どちらかの峠へ行こうということになり
温泉や夕食のことを考えて少しでもそういう施設がありそうな妙義にしよう
という感じに修正されました。
おそらく車窓からの眺めは妙義のほうがいいと思っていましたし
ちなみにこのルートだと碓井がヒルクライムで妙義がダウンヒルになるから
どちらかならば妙義に行きたいと思ってはいました。
さて、目的地が決まれば出発です。
温泉に入ってくることも考え風呂用具をもっての出発です。
目指す第1ポイントは『浅間大滝』。
きょうは朝は薄曇り気味でちょっと涼しく肌寒い日でした。
と、『はまゆう山荘』からエスティマをとめてある駐車場へ向かう道の途中
ふと山側の斜面を見てみると

なんかいますよ!
今まで気づきませんでした。なんでしょう、奴は!
ここで新キャラ登場か!?
さすがリフレイン。

一見してとなりのトトロを意識してるのは瞭然として
本当に何者なんでしょう。
とりあえずその形状から
『ヤマペンギン』と名づけられました。
後の話になりますが、この『ヤマペンギン』、もう1匹いることが確認されてました。
『はまゆう山荘』周辺に生息(?)する『ヤマペンギン』に見送られ出発です。
今日はエスティマの中部座席を回転させて向かい合わせにしました。
後部座席ルーフから頭が出せることがわかったおんぴうさんは
そこから頭を出してデジカメで写真を撮ったりします。

道にはたくさんのタイヤの後が。
ヘアピンながら見通しのよいコーナーが多く、よく攻められる場所なのでしょう。
エスティマは安全運転で20分くらい走り
最初の目的地
『浅間大滝』につきました。

久しぶりに落差と水量の大きめな滝を見ました。
今日の天候もあいまってやはり水辺は涼しいです。
おんぴうさんが足を滑らせて靴を濡らしたりしましたが転倒には至りませんでした。
『浅間大滝』観光は終了。

そこから下にある
『魚止めの滝』にいきました。
看板には『魚止めの滴』って書いてあった気がしますが。
こちらは『浅間大滝』とちがい落差がある滝ではなく
段々の多い滝と言うより渓流ですね。
そこでかるちゃん、ぬかるみに足を取られ
まさかの転倒。
でも危なかった。何とか踏みとどまって
転んだそこから更に落下して渓流に落ちるという最悪の事態を免れました。
衣服の濡れ具合はさほどでもありませんが
しかし靴やスボンが泥でかなり汚れてしまいました。
このままでは車のシートを汚してしまうし、他で観光を続けることもできないので
とりあえず牧場に行く前に衣料品店を探してスボンを買い求めようとします。
ナビで衣料品店を探してそこへ向かいます。
かるちゃんはしかたなく車内では汚れたズボンを脱ぐことに。



挿入歌
『HAHAHAHAHAT〜 だってハットだもんっ!』

「わ〜そのハットかぁわいい〜〜〜」
「なになに?」
「あーイヤぁッ みちゃだめぇ!もう!」
「なにいってんのよぉ〜 みせてみせて」
「…だってきょうのかえりXXXなんだもんっ……!」
「あ〜いいなぁ〜デートだな!もうっ」
「ふぇ〜〜〜〜〜〜!」

(はっとぉ はっとぉ)
(はっとぉ はっとぉ)

かわいいハットかけた だから見てほしい
勝負ハットは あなた落とすハットだもんっ!
ウェスタンのハットはね 紳士用
偽シェリフのハットだから 鬼畜に見られちゃう?
恋の行方は ハットが握ってる
最後の砦 すぐには取らないで
あぁ 白も黄色も 赤も黒も水玉 ストライプ
ハットだもんっ!



車内では汚れたスボンを脱いだお客様にハットをかけるサービスが
峨畿棉によって提供されました。これで外からの視線も安心。
ハットはかけるもの。
なんとか衣料品店を発見し、大ちゃんのズボンを借りて
かるちゃんは代えのズボンを買いにいきます。
思わぬアクシデントでしたが気を取り直して牧場へ向かいます。
『浅間家畜育成牧場』へついて

駐車スペースに車を止めたときに
冬弥は「えっ、ここがそうなの?」って思ってしまいました。
どうも考えていた牧場とはかなり違うようです。
これでは牧場というよりはだだっぴろい森林公園という印象です。
景色はいいのですが、広大な牧場内でいけるところはハイキングコースとなっていて
前回行った『白糸の滝』にまで通じているようですが
さすがにハイキングをする気はないので
小高い丘に上って遠くの景色を眺めて降りてくるにとどまりました。

丘の上からの景色はなるほど、確かに牧場らしい光景です。
ここは藤山一郎の『丘を越えていこうよ』のモデルになったところらしく
丘の上には歌詞を刻んだ記念碑が建っていて

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  |   X_入__ノ   ミ そんなエサには釣られないクマー!
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                      (´⌒; (´⌒;;;

インデュア失敗。
つられて歌ってしまいました。
車をとめた近くの『浅間牧場茶店』のあたりではウサギやらヤギやら小動物がいたり
馬に乗せてくれてりもしますが、なんかこう期待していたのと違いました。
なるほど、観光客向けのいかにも『牧場風』が楽しみたいなら
素直に伊香保グリーン牧場とかへ行かないとダメですね。
ジッョキ牛乳を飲んでいささか牧場気分。

ミルクで乾杯おめでとう。
時間もちょうどいいので昼食にします。
ここらは蕎麦が美味しいらしく、蕎麦を食べるならば蕎麦屋がいいと
近くの蕎麦屋で昼食を取ろうとしますがやはり観光地、人がいっぱいで
しばらく待たねばならず、別の場所にいこうとして車を走らせます。
ですがその周辺に店がなく、軽井沢方面へ抜けてから昼食を取ることにします。
入ろうとした蕎麦屋の前に戻ってきて通り過ぎ、軽井沢方面へ。
車を走らせ始めてから薄曇だった天気が晴れてきて暖かくなってきました。
しかし、坂を下っているうちにだんだんと先が詰ってきました。
前方を見るとバス走っていてがつっかえているようにも見えます。
坂を下れば少しは解消するだろうと思っていましたが
よく見ればバスの先にも車があり、しばらく行くと完全に渋滞に。
どこかで事故でもおこってるのか?と思いました。
まさかそれが軽井沢からずっと続いた渋滞だとは思いもしなかったのです。
いや、うすうすはそんなんじゃないかなーとは思ってはいました。
前回軽井沢に来たときも、道こそこの道とは違いましたが
街に入る1つ前の交差点から渋滞が始まっていたのを思い出してはいましたが
まさかここまでひどいものだとは思っていなかったし
考えたくもありませんでした。
それから2時間以上ノロノロとして遅々として進まず。
おりからの日差しで車内はぽかぽかとし昼食もとっていないので
後部座席組はまったり&ぐったり。
大幅に時間を取られ3時過ぎ軽井沢に到着です。
お腹は減っていたし、トイレもいけなかったので
休憩を兼ねて遅まきながらとりあえず昼食をとろうと、どこか店に入ろうとします。
もう蕎麦屋とは言ってられずどこでもいいからと、とりあえず飛び込んでみた

レストラン
『ボンジョルノ』
…表にメニューがあって、その値段を見ていたら
きっとここには入らなかったでしょう。
店に入って席につき、運ばれてきたメニューを見てビックリ。
高いよ、しおりちゃん!
どれもかなりいいお値段。
ステーキ5000円以上なんていったいどんなのがでてくるんでしょう?
とてもそんな高い飯を食わせるようなところに見えません。
コーチは旅先で変にケチっても…という考えか、5000円以上のステーキか
メニューで一番安い600円ちょっとケーキセットか
唸るほど悩んで、ここは軽食ですましておこうと結局ケーキセットにしました。
冬弥はとりあえずお腹がすいていたので
多少の値段は目をつぶってカレーライスを頼みます。
そして、出てきたカレーライスを食べようとして
スプーンをさしたところ皿に当たるカチッという音がしてまたビックリ。
…観光地と言うことを差っ引いても
適正価格を大幅に上回っていると思います。
滝田栄もビックリ。
もう『美味いなぁ〜』というしかない。
さらば『ボンジョルノ』。びくやと同じくもう入ることもあるまい。
この辺も
さすがリフレイン。新キャラ追加って事で。
その後は軽井沢を散策。
軽井沢と言えばソフトクリーム(そうか?)。
前回ここで食べた、『モカオレンジ』だった『チョコオレンジ』かなんだったか
とにかく茶色とオレンジ色という毒々しいストライプのソフトクリームを食べたのですが
(味は覚えていません。色を見て買ったので)
売店を見ると極々普通のものしかなく
奇抜さ抜群のソフトクリーム群がなくなってしまっていて
きっと売れなかったんだろうなぁ、と残念に思いました。

みんなお土産を買ったり、モナリザになったりしながら
軽井沢の街を行って帰って、陽も傾いてきました。
さて、妙義に向かうことにしましょう。
軽井沢の街を出るのにもまた渋滞です。
この渋滞はそれほど長くなく、なんとか抜けて下仁田方面、そして妙義へ。
この頃にはとっぷり日も暮れてもう真っ暗です。
妙義の景色はいいという話だったのですが
見える景色はもう夕闇しかありません。
そして、坂を登りきり妙義頂上の中之岳神社の鳥居前抜けて
『妙義』のダウンヒルです。
おお、ゲームと同じです。って、言ってることが前回と一緒です。
さすがリフレイン。
まわりは暗くて写真は取れませんでしたが
いかにも『ダウンヒル』って感じはしましたし
夕闇で周りは何も見えませんでしたが、時々見える夜景が綺麗でした。
と、反対車線、かっ飛ばして上ってきてすれ違ったS14Q’sに
ここも恐いところだと再認識させられました。
ダウンヒルを終えるころ、8時ちょうど。
ここまでかなりがんばって走らせてきてくれたにじむーですが
下っていったところにちょうど見つけた
日帰り温泉『妙義ふれあいプラザ』に駆け込むように入りますが
時既に遅し、8時で終了してしまったところでした。
しかし、もうこうなるとどこもへ行っても終わっているでしょう。
外で温泉に入ることはもう絶望的になりました。
というより夕食もとれるかどうか怪しいです。
とりあえず夕食をとろうと車を走らせ、松井田まで出てみますが
意外と開けたようなところではなく夕食をとれるような店も見当たりません。
そのまま倉渕村のほうまで戻ってきてしまいました。
さすがにそうなるともう店も期待できず
仕方なくコンビニで弁当を買って宿に帰ることにしました。
結局、温泉にもおいしい夕食にもありつけませんでした。

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 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄

渋滞ですべて計画が狂わされた感じです。
まぁ、このシーズンに軽井沢に近づいたのが不用意だったと言われればそれまでですが。
一緒に今晩の呑み会用のつまみやらも買い出して『はまゆう山荘』に帰ります。
帰ってすぐ風呂に行きます。
ここの風呂は広くてやはりゆったりです。
風呂から上がって、既に風呂にも入らず寝てしまっている大ちゃんは置いといて酒盛りです。

撮った写真をノートで見つつも盛り上がり
12時ごろお開きとなります。今日はみんな疲れたからね。
部屋に戻ると「デッキでも回そうかなぁ」と言うコーチにてっちゃんが応え
2人はリーフファイトをはじめます。にじむーは既にベッドにもぐりこみ寝息をたてています。
思えば、リーフファイトもしなかったし
持ってきた『ときめきメモリアル2人生ゲーム』も活躍しなかったなぁ。
さすがに冬弥も今から頭使うほど元気じゃありません。
2人のデュエルを観戦するにとどめます。
2回デュエルしコーチがへこまされると今日は終了です。
冬弥もベッドにもぐりこむとすぐ眠りに落ちていきました。

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