1日目 〜06年5月3日〜

『月に東せ日き西た』。

略して
『にせきた』。
…わかってます。
ネーミング強引過ぎます。
だってもうネタないんです。
脈絡も何もなくただ勢いだけです。
でももう後には引けないんです。
ちなみに元ネタとはちーっとも関係しない内容なので
ちょっとでも期待した人はごめんなさい。
いやー、さすがにここまでくると何で偽北なのかとか
どのへんがフェアリーテールなのかとか
我ながら誰かに問いつめたくなります。
もはやちっとも原形をとどめていません。
無理にゲームタイトルをもじらなくてもいい気もしなくもないですが
それをやめたら何か大事なものを失ってしまうそうです。
…そうは言っても既に去年の『偽北ファイト』の時点で
もうムチャクチャになっちゃってますけどね…。
さてさて、そんなわけで今年も恒例となりました『偽北へ。』シリーズ。
群馬県は倉渕村へ遊びに行くことになりました。
と、実はその倉渕村、この2006年から
高崎市に編入され
高崎市倉渕町になったのでした。
だからって我々にはあまりたいした問題じゃありません。
横須賀市民休養村条例が廃止されても
まだしばらくは先の問題です。
それに我々は町になろーがたぶん今後も倉渕村と言ってしまうでしょうね。
しかし本当に毎年毎年、飽きもせずよく行きます。
もとい、飽きもせずというのはちょっとだけ違います。
飽きないように毎年工夫しているのです。
別に倉渕村だけにこだわっているわけでもなく
毎年一応は他の観光地も検討することはするのではありますが
(それで一度は尾瀬へ行きました。『ゆきさそり』参照)
なんとなく5月、ゴールデンウィークの過ごし方は毎年お世話になっている
『はまゆう山荘』に泊まりに行くという考えが定着しきってしまって
ついにはそのことだけを目的とした、特にどこかへ観光などをしたりはせずに
『はまゆう山荘』で一日中ごろごろと自堕落に時間を無駄遣いして過ごす
『はまゆう山荘オフ』なんてものまで検討される始末で
冬弥なんかは『はまゆう山荘』で夕食のバーベキューさえ
できればいいかな〜とさえ思ってしまったりすることもあります。
それに『はまゆう山荘』は人気の宿でもあり
ゴールデンウィークのまとまった日数を参加人数分の部屋を確保するとなると
5ヵ月前の正月には予約を入れておかないといけないので
もし違うところに行くことになればキャンセルすればいいと
とりあえず年始の頃には予約を入れてしまうことももはや定着しました。
で、そのまま時間は過ぎて、気がつくとゴールデンウィーク前で
今年も倉渕村へ行こうか…となるわけです。
で、前回までで『はまゆう山荘』を拠点に回れる観光地や
主だった温泉地である伊香保・四万・草津などはあらかた行きつくしてしまい
残った温泉地となると消去法で
沢渡温泉
沢渡温泉周辺で遊べるところを探してみました。
ちなみに草津と軽井沢は過去の教訓から
大型連休の時は二度と行かえねぇと決めとります(笑)。
今回のメイン、2日目は冬弥のプロデュース…ちゅーほど大仰なものじゃないけど。
さて、まずは1日目。
冬弥は毎年同じの行動パターンをとります。
朝、8時ににじむーが地元横須賀でレンタカーを借りるので
ナビ役&運転中の電話受係としてそれにあわせて横須賀入り。
にじむーと定刻どおり合流。
にじむーの転居に伴い、去年までとは違うレンタカー屋で車を借ります。

今回の足は
アルファード。『ゆきさそり』の時以来です。
今年も出だしは軽快に出発。
一般道路を走ると大型連休特有の渋滞につかまるので
横須賀を出発してすぐ豪華に高速を乗り継ぎ湾岸線を北へ。
今回の参加メンバーのうち、珍しく全日程参加となった
パパは関越道三芳パーキングでの待ち合わせ。
PUUちゃんは仕事の関係で一人愛車のシビックで
午後に直に『はまゆう山荘』入りして合流することになっていて
その他のコーチ、かるちゃん、ガキメンの3人は9時にJR上野駅前での合流です。
ほぼ定刻どおりにの上野に着ける順調なドライブを続けていた8時45分ごろ
かるちゃんより電話がかかってきます。
かるちゃんは既に待ち合わせ場所の上野駅についていましたが
それによると、今日は憲法記念日。
JR上野駅前は凄い数の
右翼のデモに騒然としていて
機動隊や警察も出動しのバリケードなども築かれているとのことで
とても待ち合わせに車を止められる雰囲気ではないとのことでした。
そうか、憲法記念日だった!そのことすっかり失念していました。
そしてちょうどそのとき上野へ向かって首都高を走る我々の真後ろの車が
とてもゴツくてたいへん賑やかな喧しいことに気がつきます。
うわ、この真っ黒でスピーカーを4つもつけた
いかにもな街宣車もこのまま上野駅前に集結するつもりだ!
これでこのまま上野駅前のバリケード前に車をつけたりしたら
我々も立派な
ライトコマンドの仲間入りです。
仕方ないので待ち合わせ場所を駅前から少し離れた
上野不忍池水上音楽堂前に変更します。
他のメンバーにも電話して、集合場所からちょっと歩いてもらって
9時15分過ぎ、上野組全員集合。
上野組は当然のようにぶーたれますが仕方ないでしょ。
ええーい、文句は俺らじゃなく右翼に言え右翼に。
もしくは社民党に。

思わぬ邪魔が入りましたが気を取り直して
首都高を乗り継ぎ関越道へ向かいます。
しかしあの程度の邪魔などまだまだ可愛いほうだったのです。
これから偽北史上最大の渋滞につかまることとなります。
流れがよかったのは練馬にたどり着くくらいまで。
関越道へ向かう道にある道路情報を記した電光表示には
関越道事故渋滞50kmの文字が。
これはまずい。
関越道に乗らないでひたすら一般道で群馬を目指そうかとも思いましたが
あろうことかパパとの待ち合わせ場所は
関越道の三芳パーキングなのです。
今からランデブーポイントを変更しようとすると
この状況だとタイムゾーンが常動能力のパパには危険すぎます。
渋滞に巻き込まれるとわかりきった上で関越道に乗らざるを得ませんでした。
…今にして思えば無理してでも、たとえタイムゾーンが発生しても
パパとの待ち合わせ場所を変更ほうがよかったのかもしれません。
関越道に乗って練馬からちょっといくともう早速渋滞がすごい。
いや、わかっりきってたんですけど。
もうノロノロと遅々として進まず
なかなか三芳パーキングに到達できません。
パパからも「今どのへん?」と度々連絡が入りますが
三芳パーキングなんてまだまだ先です。
ようやく『三芳 1km』の文字が見えてからもその1kmが遠い遠い。
もうお昼も過ぎようかという頃
もうようやくそこまで三芳パーキングの入口が見えてくるところまできても
そこからがなかなか前進しません。
これだけ渋滞していると三芳パーキングに入れても
パーキング内もすさまじく混雑しているだろうことは想像に難くなく
車を止められるどころか路肩に寄せられるかどうかすらわかったもんじゃありません。
そして入ったら出られるかもわかりません。
痺れをきらしたパパ、強攻策に出ます。
入れないのであればこちらから出て行くというのです。
三芳パーキングを出て
高速道路を歩いてしかも逆走して
まだ道路上にいる我々の車まで来る気のようです。
しばらくすると、渋滞しきっている高速道路の前方から
路肩を陽炎に揺らめいて

さながら仮面ライダーBLACKのEDのように人が歩いてきます。
(※画像はイメージです)
もちろん誰あろうパパです。
うわ、いいのかな(いいわけありません)。
まさか本当に歩いてくるとは。
これでもし手に鉄パイプを持っていたら
横浜最速の男に間違われること必至です。
なるべく見ないようにしていましたが
我々の真後ろにいた観光バスの運転手さんと乗客が
目を丸くしている様が目に浮かびます。
こうして我々も前代未聞である高速道路上でパパを拾い
三芳パーキングに入ることなくパパと合流したのでありました。
しかし道路事情が何も改善されたわけではありません。
関越道の渋滞はなお続きます。
このままでは倉渕村到着がどんどん遅れてしまいます。
この混雑は鶴ヶ島の圏央道との接続あたりで発生しているとふんで
仕方なく川越で関越道を降りて一般道で渋滞をやり過ごそうとします。
しかし高速が込んでいるときは一般道も込んでいるものです。
下の道路も似たり寄ったり。しかし一般道であることの違いがあります。
もうお昼をとっくに回っていたため昼食をとることにしました。
結果的に関越道を降りたのは正解でした。
あのままでは昼食をとることすらできなかったでしょう。
三芳パーキングでの休憩もとれなかったのでお腹はすいていました。
本当はどこかの観光地で何かしら美味しいものでも食べる予定ではありましたが
仕方なくとりあえず道沿いにあったモスバーガーに入ります。
時間にして既に14時過ぎ。
例年ならばもう『はまゆう山荘』に到着し
1日目の観光地へ出かけているころですが
今回は群馬県にすら到達しておらずいまだ埼玉県内。
昼食後、再び関越道に乗りますが渋滞は解消されておらずまだまだ続きます。
花園を越えたあたりでようやく流れ始めます。
一息つこうと寄居パーキングに入り休憩。
ここで長い渋滞に疲れたかドライバーのにじむーがダウン。
ここからはドライバーはパパに。にじむーは後部座席に移動し
以後、『はまゆう山荘』に着くまでピクリとも動きませんでした。
寄居パーキングを出て後はそれなりに快調、前橋で関越道を降ります。
目指すは『はまゆう山荘』
途中、夜のバーベキュー用の追加食材と酒盛りの酒と肴の買出しです。
毎年倉渕村に来ていて、道も大体毎年同じ道を通っていて
何度もその前を通り過ぎていたのに入るのは初めてという大型スーパーで
にじむーを車内に残してお買い物。
そしてやっとこさ『はまゆう山荘』に着くともう16時半過ぎ。
最後のメンバー、とっくに着いていたPUUちゃんと
『はまゆう山荘』のロビーで合流、これで全員集合。まずはチェックイン。
今回はいつものロフトの部屋ではなく
『はまゆう山荘』に最初に泊まって以来久しぶりの一部屋の畳敷きの8人部屋です。
さて…。
1日目の予定では昼ごろ群馬県に到達後、そのまま去年行った四万まで行って観光し
17時ごろ『はまゆう山荘』に到着し18時よりバーベキューという流れだったのですが
もはやこの時間からではどこへも車を走らせるのは無茶でした。
このままどこも観光しないまま1日目をバーベキューだけで終わるのはとても癪なので
何度もここに泊まっていながらいままで一度も行かなかった
『はまゆう山荘』前に流れている川の沢まで行ってみることにしました。
と、道を渡って川に行こうとしたところに
『はまゆう山荘』の立て看板が目に入りました。
なんとなくその看板を見てみると

「温泉入浴とか書いてあるではありませんか。
はぁー『はまゆう山荘』って日帰り入浴もやってたんだ、知らなかった…って
…あれ?『はまゆう山荘』はたしかにいい宿で
大浴場も広く綺麗なのですが、
そもそも温泉だったっけ?違くね?
と思って看板をよく見てみると
小さく目立たなく「人工」って書いてあるじゃないですか。
うわ、これはちょっと詐欺くさい。
車で通りすがりにこの看板見たら
見落としてしまう、と言うか見えないですよ。
今まで全幅の信頼を寄せていた『はまゆう山荘』
ちょっとだけこすい部分が見えてしまったところで
川に降りていくことにします。
ここの川原はとりわけ何があるというわけでもないですがが
工夫すればなかなか遊べそうなところではあります。
あまり人気はありませんでしたが
それを見越したのか、家族連れがキャンプをしてました。

この他、炭焼き釜の址を見たりして、それっぽく観光終了。
どうにか体面は保たれました。
そして1日目のメインイベントとなってしまった夕食のバーベキュー。
しかし冬弥はこれが偽北1日目の楽しみなのでまぁよし。
毎年やっているのでもうさすがに慣れたもので
ロビーで食材をもらってバーベキュー場へ。
すると珍しく先客がいます。
どこかの会社の社員旅行か仲間内の旅行か何かでしょうか。
50歳代くらいの男性10人ほどがかまどを囲んでいました。
一応挨拶をしてこちらも準備です。
するとそのうちの一人が声をかけてきました。
「君たちは浪人生?」
は!?(CV:笹島かほる)
なにそれ。どーゆうことでしょう。
大学卒くらいの若くに見られたのか
いや、さすがにそれはないなー。
メンバーの平均年齢は約32歳です。
そんなに若くないー(エキセントリック少年ボーイ)。
それともやはり単に仕事していないように見えたのでしょうか。
そんな雰囲気なの?ちゃんと仕事してるよ(今は)。
それにみんながみんなそんな雰囲気?
「君たちはニート?」とはいくらなんでも聞けなかったとしても
それにしたって浪人生って聞き方もどうかと思うなぁ…。
ゴールデンウィークなんだから大勢で遊びに来ててもいいじゃない。
よくわからないおじさんたちはその後しばらくして退場していきました。


バーベキューはコーチが買ってきた着火剤に冬弥がちょっと手間取ったことと
かまどの火から遠かったコーチが凄く寒がっていたいた以外は
特に問題もなく最後のヤキソバまで滞りなく終わりました。
あー楽しかった。
夕食後、部屋に引き上げてのんびりと酒盛りしたり
みんなでカードゲームしたりとゆったりとした時間が過ぎてゆきます。
夜も更けて12時ごろ、眠くなっておのおの布団の中にもぐりこみます。
そしていつもの行動パターンとして寝る前に冬弥は大浴場に。
風呂上り、部屋に帰ってくると
なんとなくそんな予感がしていた寝ずに起きているコーチ。
となると、やはり寝る前にコーチとリーフファイトですよ。
なかなかプレイする機会がありませんからね。
寝ているみんなに邪魔にならないよう静かにデュエル。
それから寝たのは2時ごろだったと思います。

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