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2日目
朝、目覚めると既に時計は7時半をまわっていた。
実は朝早く6時頃に起きて、わざわざ持ちこんだ衣装を着てなどの
ムービー撮影をしようとしていたのだが
疲れか起きることができずになし崩し的に中止。
6時頃、港全体の放送で波が高いため浜への渡し舟は今日は欠航という事になったらしい。
そんな放送があったことすらわからぬくらい熟睡していたらしい。
さて浜に渡れぬのであれば仲木に来た意味が半減してしまう。
しかし、海に入らねばそれこそ何しに来たのかわからない。
今日は仕方なく昨日の後半に行った仲木の浜で1日過ごすことにする。
朝食を食べ、太陽が昇り水温が温まる10時くらいまで部屋で待つ。
このとき冬弥はひとり部屋でノートパソコンをいじっていたが
みんながなにをしているか気になって隣の部屋に行ってみると
みんなNHK教育テレビを見ている。
「旅先で教育テレビは基本だよ」だそうだ。わからんでもない。
このため、これ以後「やーった、やったやった、でーきーたー」や
「ガジュ丸くーん!」や「レモン電池」が横行することになる。
意味不明で申し訳ない。説明しづらいし旅行本編とはあまり関係ないので割愛。
ただ面白い合いの手ぐらいに考えておけばいいかもしれない。
さて時間になったので海へと繰り出す。
船で島へ行けないのが残念だが波が高いのでそうも言ってられない。

今日も元気に潜るぞと頑張る。
冬弥の今日は水中カメラで海中の様子を写真に収めるのが主な目的だった。
カメラを片手に海にもぐる。おお、いるいる。かわいらしい青い魚たちが。
よっていっても潜っても逃げる気配なし。自分も波間に漂ってシャッターを切る。
後でよくよく考えればこれからしてまずよくなかったのかもしれない。
冬弥は船酔いしやすいのだ。高い波で波間に漂えば多少気持ち悪くもなる。
冬弥は多少気分が悪くなり岩の上で休んでいた。
これは正解。岩の上はゆれないのでここで休んでも気持ち悪くはならない。
気づけは沖合いにやはり一休みできるよう設置してあるのか、いかだが組まれていた。
そこにみんなが休んでいるのを発見して、そこに向かう。いがだまで泳ぎ着きそこで一休み。
これが最大の間違いだった。船酔いしやすいのにそこで休んでしまったのだ。
実は過去にもこれに似たようなことがあった。去年、やはりてっちゃん達と猿島へ遊びにいったときだ。
みんなで大き目の浮き輪につかまって漂っていたとき
冬弥は一人気分が悪くなり浜までなんとか泳いで帰り、
砂浜でぐったりしてしばらく動けなかったことがあった。
今回はそれの更に具合の悪い状態である。泳ぎつかれたのか、はたまた別の理由か
息切れして動悸が収まらず、いかだの上でぐったりしてしまい動けなくなってしまったのだ。
てっちゃんたちはそこから更に沖合いを目指していた。だいちゃんだけがいかだに残っていたが
気がつけばいつのまにかいなくなっていた。一休みして落ち着いてから浜に帰ろうといかだに横になる。
間違いその2。この日差しの中、横になれば熱射病間違いなし。
そろそろ気分がよくなって上体を起こし
さて浜に帰ろうとしたそのとき、クラっときてばったり倒れてしまう。
「あれ?」体が動かない。頭がボーっとする。気持ち悪い。吐き気がする。手足が鉛のように重い。
指が、いや、ひざから下、ひじから下の全ての間接にまるで布を幾重にも巻きつけられたように動かない。
自由にならない。痺れが止まらない。何より起き上がれない。
「あれ?あれ?あれ?(半泣き)」人間こういう時は滑稽なものだ。
体が自分の自由に動かないことに正直に「あれ?」と言う疑問詞しか口にできない。
正直に怖くなる。とても泳いで帰れない。
いや、それどころかいま海に落ちたら間違いなく沈む。なすすべなく溺れ死ぬ!
「すんませーん!体が動けなくなっちゃったんで
船呼んできてください」
自分と同じくいかだにて一休みしていた2人組の男の人達に呼びかけ助けを乞うた。
一人がいそいで船を呼びに言ってくれて一人が俺のそばで介抱してくれた。
その時「お酒飲んでますか?」と聞かれた。酒飲んで海はいるほど常識外れじゃないぞ。
と思っても「いいえ」くらいしか言い返せない。睡眠もしっかりとったし朝食もちゃんととった。
そこにちょうどAOPが帰ってきた。冬弥の異常に気づいて「大丈夫?」とよってきてくれてかなり安堵した。
そしてしばらくゴムボートが到着し、浜までなんとか帰ってくる。
そして抱えられ日陰までつれられてこられる。
このとき冬弥はなされるがまま、知らないおじさんが中心となって冬弥を介抱してくれている。
体を冷やせとばかりに氷水が全身にかけられる。
おかげでもやってた意識が澄んではっきりしてきたが、なにせ冷たい。
この時、ふと「みつめてナイト」のレズリー(CV:岩男潤子)のバカ写真が撮れるなどと
当事者の癖にそんなことを考えていた。
だか、「デジカメで俺を撮ってくれ(しかもポーズ指定)」
などとはとても言える状況になく
しかもそんな長台詞喋れば呼吸困難で即気絶確定である。
しばらくしておちついて、呼吸も安定し、手足に感覚が戻ってきたことで安心し
意識がシャットダウン。安らかに気絶する。気がつく頃には日がだいぶ翳っていた。

上の写真はかなり回復してから撮った写真だが
このときでも起き上がるのはちょっとつらかった。そのあとしばらくしてなんとか復活。
たちあがってもフラつかずどうにか一命を取り留めたようである。
今日はいったい何しに海に来たんだ。
まぁ死ななかっただけめっけもんだと自分を納得させ
この日はもう海に入るのはやめにした。
個人的に思うに軽度の呼吸困難と熱射病
何より船酔いという3ヒットコンボがキマってしまったらしい。
海はやっぱり気をつけなければいけないと再認識。
みんなが帰ってくるのをまって今日はお開きとなった。
みんなには迷惑かました。この場でもお詫びします。
ごめんなさいでした。
さて「あにや」に帰りついて夕飯。今日も海産物が美味い。
ここでてっちゃんが「あかりのコスプレができるな」と冬弥を挑発するので
「あにや」のおばさんにわざわざエプロンを借りてトゥハートの制服を着てバカ写真撮影する。
少し前に生死の境にいた人間のすることじゃないな。冬弥、完全復活。
いざバカ写真撮影と言うときに「あにや」のおばさんが味噌汁を持って来襲!
クライシス!なんとかふすまの陰に隠れて事無きを得る。
さて夕飯後、大ちゃんがトゥハートの制服を着たいと言い出した。
冬弥でさえつらい女物のMサイズの制服である。大ちゃんには無理なことこの上ない。
それでも上のセーラーを強引に着てしまう。
するとどうやら大ちゃん、この格好が気に入ってしまったらしい(爆)。
なかなか脱ごうとしない。すると今度はスカートをはきたいと言い出しおった。
制服の持ち主の冬弥は破かれてはたまらんとそれだけは断った。
だが、それで引き下がる大ちゃんじゃない。しばらく大ちゃんを別の部屋にほっといておいて
くつろいでいると「はけたよー」と言う声が。
勝手にはくんじゃねーよ!しかもはけてねーよ!
思いっきしファスナー全開じゃねーか!!
こうなったらもう怖いもんなしである。なし崩し的にバカ写真撮影会が始まってしまう。
ライジング徹也レディー、偽ラスカル怪人、偽来栖川芹香怪人、そして蠍の戦闘員。
次々に新しいキャラクターが創造され、我々を爆笑の渦に巻き込んでいった。
詳しくは徹也回転蹴りのコーナーにて。
さて、一通りバカ写真も撮り終えたあと
夜遅くなって商店がしまる前に買い出しに行くことにする。
が、大ちゃん、よっぽどトゥハートの制服が気に入ってしまったのか
みんなが商店に行く準備を始めても
なかなか脱ごうとしない。
いいかげん脱げ。
冬弥は買い出しついでに初音ちゃんの線香花火のシーンのバカ写真を撮ることにする。
そして商店へ。うーん。いかにもな商店だ(なにが?)。
みればてっちゃんが驚愕に顔をゆがめている。
「このシスコーンは賞味期限が64年だっ!」

思わずデジカメで撮ってしまう。その他の商品も結構すごい。もちろん買わない(爆)。
その後、初音ちゃんは無事終了。部屋に帰りマージャンが始まる。
面子はてっちゃん、りらっち、松岡さん、冬弥。半荘2回するが
結局トップはドクタースマイルが決まり手で2回とも松岡さん。
冬弥は負けなかったからいいやー。
マージャンも終わり、疲れが出はじめ、みな就寝モードに入る。
冬弥とてっちゃんのノートパソコンズはそれぞれ撮ったDVとデジカメの編集をしてゲラゲラ笑いつつ
笑いつかれて寝てしまう。隣の部屋ではりらっちと大ちゃんが夜遅くまで子供の名前を考えていた。
なんで大ちゃんが考えるんだ?
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