1日目 〜03年8月1日〜

今年もやってまいりました。
夏の恒例、ライジングサマーバケーション。
南伊豆は仲木までダイビング旅行に出かけます。
毎年仲木ばっかりで芸がないんじゃ、と思われるかも知れませんが
別の所へ行って仲木よりよかった例が今のところないですし(運ないね)
仲木の海を全て知っているわけでもないので
仲木はとてもいいところだと思います。
他でもどこかお勧めのポイントがあったらお教えください。
さて、8月1日から3日までの3日間のうち、全日程参加するのは
てっちゃん、大ちゃん、コーチ、そして冬弥の4人。
週末土日の後ろ2日間のみ参加となるのが
にじむー、パパ、峨畿棉、松介とその愛娘のぽりんちゃんの5人。
今回は計9人の大所帯です。
全日程参加組の4人は前日7月31日よりスタンバイ開始。
例年通り、全日程参加組は大ちゃんカーによる移動です。
千葉在住の大ちゃんには冬弥の部屋のある横浜まで迎えにきてもらうことにして
熊谷在住のコーチはあらかじめ冬弥の部屋に来て待っていることしました。
コーチは22時半頃、冬弥のもみじライン下りコースレコードを
阻止するように
ダバダ〜っと到着。
第3セクションまで区間最速出てて後ちょっとだったのに…。
マニアックプロレスのエンディングを見たりしながら
しばらく千葉組のてっちゃん、大ちゃんの到着を待ちます。
23時過ぎ、既に走り出した大ちゃんカーのてっちゃんから
「近くなったら連絡する」と電話が入りました。
横浜には0時頃到着と予定していましたが、多分遅れるだろうとは思ってました。
しかし待ち合わせ場所を決める時にコーチは大ちゃんに
「冬弥の部屋で待ってる」とは伝えたものの
実際にはどこで合流するかは厳密に決めていませんでした。
1時過ぎ、家の前がでふと車の止まる音がして、冬弥はまさかと思いつつ
窓から外を見てみると、見覚えのある車が。大ちゃんカー到着です。
いや、たしかに「家で待ってる」とは言ったけど
それは「家で待機しているから」って意味で
実際には去年と同じ石川町南口での合流だと思っていたので
まさか家まで来てくれるとは思ってなかったのでとても助かりました。
なにせ「着替え」は少なくしましたが「衣装」は結構あるので。
さて荷物を担いでいざ出発…と思いきや
てっちゃんが
「かずさ(お世話になる民宿)の電話番号控えといて」
なんて言うものだから、たった今落としたばかりのパソコンの電源を入れなおして
今回お世話になる
『民宿かずさ』さんの電話番号をメモ帳に控えます。
つーか、そういうのは宿を予約した人がしておいてくださいよ。
去年、仲木に行って泊まる民宿を探していた時に
『民宿弥七』さんを紹介してくれた『民宿殿羽根』の女将さんに
「来年はウチに泊まってよ」と言われていたので
その言葉どおりに今年は『殿羽根』さんに泊まろうとしましたが
(もっとも、殿羽根さんがその事を覚えているとは思ってませんけど)
既に予約がいっぱいで、仕方なくこの『かずさ』さんになりました。
さて、荷物を車に詰め込みいざ出発…と思いきや
なんでも大ちゃんの夏の同人誌のデジタル原稿入稿が間違っていたらしく
深夜窓口の速達で今日中に印刷所に送らないといけないとかで
急ぎ横浜駅東口の横浜中央郵便局へ向かうことに。
郵便局で無事原稿を出せたところで、気を取り直して南伊豆へ向けて出発です。
高速にはわざわざ坂東橋まで戻ってから乗り
2時頃、第一休憩所となる東名高速は
『いつもの』海老名サービスエリアへ到着します。
ここで冬弥は
伊豆のおばあちゃんにお供えするためのドーナッツを買い求めます。
冬弥が初めててっちゃんに誘われてダイビング旅行に行ったのが4年前。
その時、ここ海老名のサービスエリアの売店でドーナッツを買いましたが
その年以降、ここではドーナッツを売らなくなっていました。
もう海老名ではドーナッツは手に入らないとわかっていて
出発前にあらかじめドーナッツを買っておこうと思って、毎年買い忘れ
そして毎年ここで買い求めようとして、やっぱり売っていませんでした。
今年もやっぱりというか買い忘れ、「どうせ売ってないと思うけど」と
ダメもとで売店で探してみたところ
今年はドーナッツがちゃんと売ってました。
夏に伊豆に旅する者にドーナッツは必要だろうと海老名の人の温かい心遣いでしょう。
ありがとう、海老名の人。
…なんで伊豆の海に行くのにドーナッツがいるかといえば
それは
伊豆のおばあちゃんはみんなドーナッツが大好きだからです。
無事にお供え物を手に入れたあとに、ちょっと空いた小腹を腹ごなし。
ドライバーの大ちゃんの休憩がてら3時までのんびり駄弁りながら食事します。
海老名を出て再び東名を走ります。

車中、冬弥とてっちゃんの会話。
てっちゃん 「あ、携帯電話の充電器持ってきた?」
冬弥 「ああ、一応持ってはきたよ」
てっちゃん 「ありがとう」
冬弥 「………」

夜が明け始める4時頃、沼津に到着。
沼津市街を抜けて修善寺道路へ。今年も順調に天城峠を抜けて
6時半頃、ちょうど海が見えた河津というところのコンビニでまた休憩したあと
海を左に見つつ車は走り、下田市街を抜け石廊崎、そして7時半頃
仲木到着です。
仲木に入ってすぐ横の駐車場に車を止めようとしたところ
待ち構えていたおじさんに止められます。

どうやら駐車場は有料のようです。
いままでは無料で当たり前のように止めていましたが
実は夏のシーズンはお盆を過ぎるまでは駐車場は有料で
いままで仲木に遊びにくるときは
お盆を過ぎた後の時期ばっかりだったの無料だったのでした。
車を止めたらさっそく

『民宿かずさ』さんにのりこみます。
お世話になります。
部屋は2つ並んだ4人部屋の中の壁をぶち抜いて作られた8人部屋です。
なのでテレビが2台あります。今日1日は4人なのでのびのびです。
何はさておき、とりあえず仮眠をとることに。
10時に起きて海へ出る予定でしたが、案の定寝すぎて11時。お約束ですね。
まだ眠いという大ちゃんをうっちゃって3人は出かけます。
出かけに冬弥はお供え物であるドーナッツの封を切り
3個入りのうち1個だけを食べ
残り2個をそのまま袋に残して
部屋に置きました。
これで帰ってきたとき、
ドーナッツの数が減っていたらしめたものです(なにが?)。
準備を済ませ、かずさを出るころには11時半を回っていました。
てっちゃんがわざわざ仲木にくる前に地元で買っておき
しかも家であらかじめ膨らませておいた
ピザーラのエビマヨ浮き輪はとりあえずかずさで大ちゃんとお留守番。

来ましたよ、今年も仲木の海へ。
海に出る前に
とりあえずはスーパーでしょう。スーパー竹みせ。
毎年の事ながらここで昼食を買い求めます。
毎年ここのおばあちゃんには後手に回っていたので今年は先手をうって
冬弥はスーパーのおばあちゃんに気さくに話し掛け
「民宿かずささんに泊ってる」と先に宣言し
おばあちゃんの
「どこにお泊りかね?」質問攻撃を封じました。勝った。

そして今年も
鈴凛ちゃん君は素敵なモータードルフィン号でヒリゾ浜へ。
もうだいぶネタが古くなってきましたね。
さぁ、今年もきました
ヒリゾ浜。この時点で既に12時。
で、渡った先のヒリゾ浜を見てびっくり。

引き潮でとことん水がありません。
これは沖へ出るまでがとても大変です。
陽射しはよくジリジリと照りつけます。冬弥は日焼け止めオイルを

「違う!違うよおばさん!
俺は、(中略)
オイルだって、これが
ばっちいもんかー!!」

と、顔や露出した肌に塗り、準備万端。いざエントリー。
しかし引き潮で沖まででるのがたーいへん。
しかし、ひとたび潜ってしまえはそれはそれ。
ヒリゾ浜の海はやっぱり綺麗。
去年の失敗に学び、今年は
コダック製の水中カメラで海中を撮りまくります。

なかなかこない大ちゃんを「まだ寝てるんだろうな」とほっぽってダイビングを楽しみます。
と、てっちゃんが海中から何か見つけたようです。

おお、トライデント。レアアイテムですね。
錆びてますけど、とりあえずゲットしておきましょう。
4時頃、かずさに引き上げてきて、
僕はシャワーを浴びた。

海から上がると疲れでとてもかったるいので夕食まで部屋でごろりと一休み。
大ちゃんはヒリゾ浜ではなく違うところで泳いでいたようです。
『旅先でNHK教育は基本』という行動原則に則り
何気なしに教育テレビをつけ見始めます。
そして
「にほんごであそぼ」のスゴイ電波っぷりに深く考えさせられた後
6時になり夕食です。
今日は人数が少ないので自分達の部屋での食事となりました。
冬弥は毎度の事ながらこの旅行は
新鮮な海の幸が食べられるとことが楽しみでいます。
特に漁師さんがやっている海の民宿の海の幸は期待してしまいます。
なのですが、ふと去年の惨劇が脳裏を過ぎります。
←去年の惨劇(イメージ)
部屋に運ばれてきたトレイを恐る恐る開けると
アンドレがー!ピエールがー!デニーロがー!
…いません。よかったー。
今年は平和に食べられそうです。
海の幸ウマーイ。マホーン
食後、もう既にぐったりとしてしまって動かない大ちゃんを置いといて
おやつの買出しに、もはや伝説になった
『久三商店』へ向かいます。
数々の奇跡を我々の前に見せてくれた久三商店。
去年、一昨年とその力は失われたかに見えましたがやはり健在。
「超人戦隊ジェットマンのじゆうちょう」
白と黒の色以外では判別不能の固形物で構成され
ふりかけられない「ふりかけ」など、伝説は生きていました。
モナカアイスを買って食べながら夜の仲木の町を散歩。
浜のほうへぶらっと歩いて帰ってきます。
ふと防波堤の上に猫が。防波堤によじ登ると猫は逃げて
なんと防波堤の海側のテトラポットの中に消えていきました。
おいおい、大丈夫か?「とぷん」とか水音がしたら洒落になってないぞ。
部屋に帰ってきて、はっぱ戦士どもは
ふとつけたテレビでやってたルパン三世を見つつリーフファイト。
大ちゃんは1人で片側の部屋を占領するように
縦向きに布団をひき、横綱のようにぐったり。
残った3人は幕下力士のように隣の部屋で寝ることに。
コーチがノートとAirH”でインターネットにアクセスを試みますがつながりません。
そこで携帯電話で普段みんなが寄り集まっているチャットに入って
後発組であるにじむー、峨畿棉、パパ、松介と連絡をとり、みんなの出発を見届けます。
てっちゃんと冬弥は、これも教育テレビでやっていた
『蕎麦の食べ方の種類で「かけ」「つけ」というのがある』というのを見て
『「ぶっかけ麺」があるのに「こすりつけ麺」や「なすりつけ麺」がないのはなぜだ?』
という、おバカな会話で盛り上がり、ゲラゲラ笑い
笑い疲れて寝ちゃいました。

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