1日目 〜05年8月5日〜

今年もやってまいりました。
夏の恒例、ライジングサマーバケーション。
冬弥は去年は参加できなかったので2年ぶりの海です。
しかし今年はいつもの南伊豆仲木ではなく房総です。
参加希望者の松介さんが身重なため仲木では距離的に遠いので厳しく
地元で近場の千葉ならば参加可能なのではないか、ということと
毎年仲木なので新しい場所を開拓してみようということで房総が選ばれました。
しかし計画がある程度進んだとき
肝心の松介さんがドクターストップ。
でもこればっかりはしかたありません。ご自愛ください。
最終的に参加者はてっちゃん、大ちゃん、峨畿綿、コーチ、パパ、冬弥の6人。
しかしパパは最終日だけの日帰り合流です。
冬弥は前日4日に一人動き出し横浜を出発、千葉のてっちゃんの家入り。
今年も大ちゃんカーでの移動を主眼に
行動になるべく余裕をもたせようとしたのでした。
峨畿綿は前日の仕事の都合で5日朝に高速バスを使っての現地合流、
コーチは5日当日も仕事だったため仕事が終わってから電車での夜到着という
初日も結構バラバラな集合です。
冬弥は、今年もふちのちぢれた大きい麦わら帽子と日本刀を持って参加です。
夏の陽射し対策の麦わら帽子はともかく
何でまた日本刀を持ってきたかというと
夏を前にしてあるときふと
「スイカ割りがしたい」と思い立ってしまったのでした。
実はスイカ割り、したことないのです。
子供の頃、町内会で行われたスイカ割りで
既に割られて砕け青いビニールシートに飛び散ったスイカを
ひろって食べた思い出しかありません。
スイカ割りに関してだけは寂しい貧しい少年時代を送ってきたと言えるでしょう。
なので旅行計画中に「スイカ割りしたいカナー」とてっちゃんにこぼしたところ
「いいんじゃん」と前向きな回答が得られたので
それならとただバットや棒で叩くのは面白くないので
日本刀の出番となったのです。
朝、8時頃に大ちゃんがてっちゃんちに到着。
朝食はとりあえず千葉市街を抜けたあたりで
コンビニなどで調達する予定で大ちゃんカーは出発します。
しかし走り出すとすぐに前がつまり出します。
周辺の道路には詳しくありませんでしたが
何回か来たときの記憶だと、てっちゃんちから16号を走れば
車ならばそんなにかからずに
モノレールのレールが見えてくると思っていたのですが
千葉市街へむかう道が予想以上に混んでいました。
途中、『2005千葉きらめき総体』とかいう高校総体が開催されており
そのせいで道が混んでいたのかもしれません。
結局、のろのろと千葉市街を抜けるのに1時間以上かかってしまいます。
少し車がスムーズに走るようになった頃
コンビニへ車を停めて軽く朝食。
そこから房総半島を横切るように東側の海沿いまで抜けてから南下するか
直接鴨川方面へ向かうべく養老渓谷を抜けるか
ドライバーの大ちゃんとナビのてっちゃんが相談し
少しでも近道をということで養老渓谷ルートへ。
途中、本来積雪や降雨などの注意報を出す電光掲示板に
『アクアキャンペーン実施中』という謎のキャンペーンが。
そのときは内容がちっとも読めなかったのですが
のちに判明してそのキャンペーンに関係してくることになります。
冬弥、以前パパの車で千葉へ泳ぎにきたときも
帰り道に養老渓谷あたりに差し掛かったとき車に酔いましたが
ぶっちゃけ今回も酔いました。
車に弱すぎ。
別段大ちゃんの運転が荒いというわけではないのです。
むしろ狭い山道でうまーく対向車をやり過ごしたりしてました。
ここ最近、誰の運転する車でもすぐ酔ってしまいます。
なぜでしょう?
自分で運転するときはもちろん酔わないのですけど。
昔から車に弱いことは弱かったですが
ここまでなんでもなく無抵抗なほど弱かっただろうか?
でも弱いとわかっていたなら対策は立てられていたはず。
そう、立ててはいたのです。
実は水がなくても飲める車酔い止めの薬を
いざと言うときのためあらかじめポケットに入れておいたのでした。
養老渓谷に入ったあたりからだんだん怪しくなりかけていたので
それを飲もうとポケットをさぐったのですが
しかしなぜか入っているはずの薬がポケットに入っていません。
あれっ?と思って他のポケットも探しますが入ってません。
おかしい、コンビニに立ち寄った時にはポケットに入っていたはずなのに。
もしやその時にでも落としたか?
念のため財布の中も探しますが見つかりません。
あるはずの酔い止め薬がない。
そう思ってしまった時点で危うく保っていた精神は
頼るものを失った結果、一気に決壊。
後はもうなすがままにだうーん。
うう、正直かっこ悪い。
後部座席にずるずると横になりながら大ちゃんの運転を見ていました。
それからしばらくして、なんとか養老渓谷の山沿いを抜け
鴨川市街へ入ってきたことはわかりましたが
もはや意識は飛び飛びでした。
車は無事昼前に今回お世話になる

民宿『あけぼの』に到着。
しかし冬弥、情けないことに上体を起こせません。
しばらく車の中でダウン。
てっちゃんと大ちゃんは『あけぼの』の女将さんとおばあちゃんに挨拶し
荷物を運び込みます。
冬弥はしばらく車の中で休ませてもらうことにして
緩やかに意識をクローズドしていこうとしたところに
『あけぼの』の目の前にある停留所にバスが止まり
高速バスで安房鴨川駅、安房鴨川駅から
『あけぼの』前の八岡停留所までバスで乗り継いできた
峨畿棉がタイムリーに到着、合流。
『あけぼの』到着に殆どズレがなくなかなか幸先いいです。
冬弥以外は。
そしてみんなはさっそく海へ行く準備。
冬弥は少しは気分が楽になり何とか起き上がり『あけぼの』内へ荷物を運びます。
荷物を運びきった所でせっかく少し回復した体力を使いきり
再びダウン。民宿のおばあちゃんに心配されます。
外ではみんながサンオイルを塗ったりして
着々と海へむかう準備をしています。
そして立ってもふらつかなくなってきたので
冬弥も準備をしまじめます。
以前海で死にかけているだけに慎重に。
そして準備にギリギリ準備がみんなと間に合い一緒に海へ向かいます。
目的の海は『あけぼの』の目の前。
『あけぼの』前の道を横切り

斜面を下ってすぐそこです。
出発前『あけぼの』のおばあちゃんが
八岡海岸は遠浅で面白いよと言っていたので期待します。

ロケーションはとてもいい八岡海岸。
さて日焼け止めを塗っていざエントリー。
…なんだ?
正直、最初の印象はこれでした。
海中は沖縄付近にある台風の影響なのかどうかわかりませんが
ほとんど白く濁って何も見えない。
腰位の水位でもう膝から下が見えないくらい真っ白で何も見えません。
もちろんなにがいたってなにがあったってわかりません。
これではなんとも面白くない。
なんとか綺麗な所を求めて周辺を泳ぎまわりますが
どこも状況は変わりません。
これでは水中カメラがまるで意味をなしません。
しかも周辺は海藻が生い茂り
足にぬるぬるとまとわりつき、あまり気持ちのいいものではありません。
白く濁った水以外で見えるものと言えばこの海藻でした。

上は島からの写真ですかここから見ても海中が白く濁って
ほとんど見えないのがわかります。
『あけぼの』のおばあちゃんは
何をさして面白いといっていたのか。
単に海水浴場としては遠浅で水遊びには面白いのかもしれませんが
シュノーケリングとなるとまるで何も見えません。
すぐにこの状況を悟ったメンバー。
仕方なく島で日焼けをしたり波打ち際でのんびり。
ちっとも海中に潜ることなくダベり続けました。
そして16時頃に西日にすっかり日焼けして海から上がります。
『あけぼの』の外にあるシャワーでゴーグルやフィンを洗います。
と、そこでエンカウント。

ややっ、スティングですよ。
何気にここはグラストヘイム地下水路?
ロッチナじゃソロだとちょっと厳しい、というか
ソロでそんなところまでいったことないですよ。
助けて、ライジング徹也!

上はライジングがとどめを刺した瞬間の映像です。
ライジングが「窓手」を倒して部屋に通されます。
入る前に『あけぼの』を外から見ていて
「あの部屋だったらいいなー」と思っていた
あけぼの正面の海の面した部屋に入れてうれしかったです。

部屋の窓を開けて見てみると思ったとおり
景観はとても良いです。
じゃんけんで風呂に順番に入ってその後夕飯です。
ここのご飯は3日間どれも美味しかったです。
さて食後に買出しに出かけます。
といっても『あけぼの』周りには何も商店はないらしいので
安房鴨川駅まで大ちゃんカーを走らせ、駅前のジャスコへ。
スイカ割り用のスイカを物色したりしつつ
ビールやチューハイ、酒の肴やお菓子やアイスを買ったり
大ちゃんはなんでかゼータガンダム轟鬼さんなどを買って
帰ってきて酒盛りです。

大ちゃんが持ってきていたPS2で
「地球防衛軍2」を峨畿棉と2人でプレイしているのを
見つつのんびりとすごす。
「地球防衛軍2」は巨大アリなどの敵の動きのキモさと多さもさることながら
あの手のゲームでは結構おざなりになりがちな
背景たる街並みがかなーり精巧に綺麗にできていることが驚きでした。
だからこそ、街を壊されたり、また自分で壊したり
超高層ビルに巨大アリがまとわりついていたりするのに
妙なまでのリアルさを感じるのでしょう。
確かに良作ゲームのようです。正直やってみたい。
そうこうしているうちに23時頃
会社の後に電車でこちらへ向かっていたコーチがタクシーで登場。
ようやく
1日目組が全員集合です。
それからはリーフファイトしたり地球を防衛したりして
のんびりと過ぎていきました。

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