2日目 〜05年8月6日〜

朝、目覚めて朝食。
そして朝食後、部屋に戻ってきて今日潜る海を協議します。
本来は3日間大きな移動はせずに鴨川周辺を泳ぐ予定ではありましたが
昨日の段階でもはや八岡海岸、ひいては鴨川に早々に見切りをつけていたので
台風の影響を考えるにすこしでも影響の少ない所ということで
房総の西側、内房の保田に行ってみることにしました。
そして今日は海の後に温泉に入ってこようと決めていました。
『あけぼの』周辺には近くに『曽呂温泉』という所があるらしいのですが
そこは17時頃には閉まってしまうかも、と
『あけぼの』の女将さんから聞かされていました。
海を16時にあがったとして内房の保田から車を走らせて
『曽呂温泉』へ行けるかどうか難しいところでしょう。
それならば保田方面で温泉を探したほうが良いということになりました。
11時頃に『あけぼの』を出発して安房鴨川駅方面まで行き
そこから房総半島を横切って内房方面へ。
鴨川から少し行くと、またなにか道が少し混んできました。
やはりと言うかなんというか、また『千葉きらめき総体』です。
どうやら自転車競技で道を使っていたようです。
冬弥は海に旅行に来ていたのでなんとなくここが伊豆っぽい、というか
感覚的に自分の家から西のほうに来ていると感じてしまっていましたが逆で
ここは千葉なんだと思い出させました。
この渋滞はさほどひどいものでなく、すぐ車の流れはよくなりました。
鴨川から保田への道のりは
以前、千葉の海へ日帰りで遊びにきたとき
金谷港から鴨川方面に抜けるときに通った道なので覚えていました。
そのときに立ち寄った鯨肉を食べさせてくれた店は潰れてました。
そして1時間ほど車を走らせ12時前頃保田に到着。
元名海岸に車を停めて、砂浜を横目に岩場のほうへ向かいます。

日焼け止めを塗っていざエントリー。
しかし保田の海は台風の影響が少ないだろうと予想したのに反して
波がとても高かったです。
海中の様子も上の写真で見ると綺麗に見えるのですけど
昨日の八岡に比べればいくらかマシと言うレベルで
特に水中写真で収めるようなものがいるわけでもなく
それほど面白くありません。
なにより波が高くてもまれてしまいます。
それでもがんばって何か見えないか泳いでいました。
すると我々と同じようにシュノーケリングする人が視界に入ってきました。
問題はその人の格好でした。
え、なに?Tバックなの?
一瞬ボトムレスなのかと本気で思いました。
なにしろ尻がもう丸出しです。
いや、女性の方でしたらとりあえず若いか美人かぐらい確かめようとしたでしょう。
しかしその人は男性、しかも
50代くらいのおっさんです。
おっさんのまるまるした尻は悠々と眼前を泳いでいきます。
どうやらふんどし姿で泳いでいるようです。
旅行記のネタになるものは見れましたが
正直ぜんぜん嬉しくありません。
そうこうしているうちに昼飯時を過ぎようとしていました。
保田海岸のほうまで行けば海の家があるということなので

砂浜の長い波打ち際を歩いて海の家へ行くことにしました。
見れば遠く向こうのほうでは海水浴客がいますが
こちらの砂浜では誰一人泳いでいません。
遊泳禁止区域なのでしょうか。
海に流れ着く川を渡って向こう側には
海水浴客がたくさんいました。

そこにある海の家『TAKEYA』に入って

カレーとラーメンとかき氷のいかにもな海の家なメニューで昼食です。
海の家から元名海岸への戻り道の保田海岸の誰もいない砂浜を歩いていると
目の前にペットボトルが転がっているのが見えました。
空になったペットボトルが捨ててあるだけならまだわかるのですが
中身が入っているというところが問題でした。
外見はちょっと離れたところからでもわかる
特徴的な赤いラベルのコカコーラの1.5リットルペットボトル。
しかし中身が黄色い。しかも若干泡立ってる。
それが1.5リットルペットボトルいっぱいに入ってる…。

なんだアレは、中身は何なんだ…もしや…。
家族連れドライブで海まで来る途中渋滞に巻き込まれ
子供が我慢できず仕方なくペットボトルの中に…
とか
生徒に弱みを握られた美人女教師が
脅迫されて授業中に教卓の陰に隠れて…
とか
いろんな推測が飛び交いますが
誰も近寄って中身を確かめる者はいませんでした。
何はともあれ、
ゴミはきちんと持ち帰りましょう。
食後、元名海岸に戻ってきて
せっかく海に来ているのだから
多少波が高くても海に入らにゃ損と潜ってみますが
やはりおっさんの尻以外に面白いものは見えず
しかもだんだん海が荒れてきて波が高くなってきました。
そしてついには浜にいた監視員に
高波を理由に砂浜以外での遊泳は禁止されて
海から上がるように言われてしまいました。
砂浜ではもはや本来の行動は望むべくもありません。
こうなってはひとつシュノーケリングはキッパリ諦めて
砂浜で久しぶりに童心に返って遊ぶことに決めました。
どうせ童心に返るなら徹底的にと
「そういや、よく砂浜で砂の城を作ってるシーンあるよなー」
と思い立ち、作ったことないので
砂の城を作ろうと砂を盛りはじめますが
どんどん満ちてくる波打ち際に侵食されて
その都度盛りなおしていましたが、ついには断念。

実写版デビルマンごっこできるかと思っていたのに。
見ればみんなは
どんどん高くなってくる波に抗うように
波に向かってフライングニールキックなどして遊んでいます。
冬弥もサンダルも脱いで
久しぶりに潜水用具なしで海で遊びます。
波は高く砂浜の砂を巻き上げてしまうため
濁った海水はじゃりじゃりしていましたが
それでも波に戯れて遊びます。
それまでは向かってくる波に向かって
フライングニールキックのようなレッグラリアートをしたりしていましたが
いつしか水の浮力を使ってみんなでプロレスの大技をかけるのに興じます。
冬弥はうまーくバックを取ったコーチ相手に
ドラゴンスープレックスして
カウント2までホールドしてしまいまいた。
もちろんブリッジ中は海中です。
さて、16時ごろまで遊んで海から上がり
高い波ですっかり砂浜の砂まみれになった体を軽くシャワーで洗ってから
近くに温泉施設がないか聞き込み調査を開始します。
元名海岸沿いにあるホテルにてっちゃんと峨畿棉が聞き込みに行きますが
15分以上たってもなかなか帰ってきません。
いぶかしがって冬弥がホテルに行くとちょうど
聞き込みが終わるところでした。
時間をかけたそのホテルからの聞き込みで得られた情報で
そのまんま『保田温泉』なる温泉があることが判明しを探して車を走らせます。
以前保田にきたことがあるてっちゃんが
その温泉について心当たりがあるとのことで
てっちゃんのナビで車を走らせますが
それらしい場所にたどりにつけないばかりか
いやそこはどう見ても違うだろという農道に突き進みそうになります。
結局、保田駅でもう一度人に聞くのが早いと案内所で聞いてみると
既に潰れたとのことでした。
仕方なく当初の目的であった『曽呂温泉』へ行くことにし
『曽呂温泉』がすでに閉まっていたとき素直に諦めて
『あけぼの』のお風呂で我慢しようということになりました。
行きに来た道を鴨川方面へ戻り、途中から分かれて曽呂温泉方面へ。
そのとき昨日わからなかった電光掲示板の『アクアキャンペーン』
『アクアラインキャンペーン』になっていてようやく謎が解明されました。
やはり『アクア』に『ライン』を書き足さないと
何のことか解らないと思ったのでしょうか。
そして車は軽快に走り、『曽呂温泉』の看板が見えました。
看板横の田んぼの細い道をのぼったところに

『曽呂温泉』はありました。
鴨川唯一の温泉宿らしく、どうやら日帰り入浴はまだやっているようです。
急いでなだれこみます。
どうやら19時まではやっているとのこと。
日帰り入浴者用の裏口から入って待合の休憩室をとおり浴場へ。
するとそこにはなんと卓球台があります。
じつは温泉卓球などとよく言いますが実際あまり見ることはなく
こういう温泉宿で卓球台を見たのは久しぶりだったりします。
浴場はちょっと小さめでした。6人入るといっぱい。
養老渓谷の温泉と同じ質のものかはわかりませんが
ここも養老渓谷と同じ黒い湯です。
やっぱりなかなかいいお湯でした。
そして風呂上り休憩所でのんびり。
そこへこの宿で飼っている犬が
ちょこちょこ歩いてきて愛想を振り撒いてきます。
案の定コーチにつかまります。
たっぷりもふり倒した後、曽呂温泉を出て『あけぼの』方面へ。
食後にまた安房鴨川駅前まで買出しに行くのは面倒なので
『あけぼの』に帰る途中に今日の買出しを済ませてしまおうとして
そのついでにまず給油をします。
給油中にGSの隣にあったCDやゲームソフトを扱っている店で
特に買うものなんかないのに物色。
給油を終えた大ちゃんが
車をGS近くのスーパーの駐車場に移動させてそこで買出し。
そして『あけぼの』に帰って夕飯。
そのあとは昨晩とほぼ同じ行動パターン。

お酒を呑みつつ肴をつまんで
リーフファイトしたり地球を防衛したりして夜はふけるのでした。

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