2日目 〜02年8月22日〜

風の速度で砂が踊る。
微妙に微妙に浜辺の姿を変えてゆく。
寝っころがる男と女に少年に少女。
ヌードになった太陽はまぶしすぎる。
これでもか、これでもか、と光を放つ。
時間さえも溶かしてしまう。
(By Ikkiにいさん)

朝、すごーくよく寝た気がする。
まだまどろみ状態で意識がハッキリしませんが
てっちゃんがそばのテレビをつけるのがわかりました。
画面を見て僕は驚いた。
9時42分。
寝過ごしすぎー。
みんなわたわたと起き出して急いで朝食をとります。
朝食は下げられずとってありました。さっそく迷惑かけてすみません。
朝食後、広江荘のおじさんに近くにどこかいいダイビングスポットないか教えてもらおうとすると
「つれてってやるよ」とばかりに
間髪いれず車を出してもらって案内してもらうことなりました。
いろいろ近くのスポットを一通り案内してもらって部屋に戻り、今日の行動を協議します。

「うぁー、今日はどこへいこっかー…」
「んぁー、そーだねぇー…」
うわ、だらけきってますな。結局12時までだらだらしてしまいます。
とりあえず案内してもらってた場所のなかで歩いていけそうな所にしようということで
昨日甲羅干しした場所、
旧八重根港に決めました。
冬弥は着替えて出発準備を終えて広江荘前をぶらぶらしながら待っていると
いつのまにかみんな先に行ってしまって置いてきぼりをくっていました。
昨日はここでは甲羅干しをしただけなので海にははじめて入ります。

波がうねり気味ですががんばってエントリー。

うわ、ウニがたくさんいるよ。
海底いっぱいウニだらけ。…つーかウニしかいないよ。
ほかに写真に撮るものもなく折角なのでウニ撮影。

まず、ぐっと潜水。そして撮影後、浮上しようとして海底に思わず手をついてしまい
つまりウニに手をついてしまいました。
マジ痛い。えみりゅんが泣いちゃうのもわかる。
しかし、ホントにここは
ウニしかおらんのぉ。
そして今日はダイビングはそこそこに1時半ごろにあがってきてしまいます。
2時頃広江荘に戻り、僕はシャワーを浴びた。
三時前、部屋に戻ってきたはいいけれど、さてこれからどうしようかということになり
各自島内を自由行動しようということになったようなので
冬弥は一人、八重根港から湾岸沿いを西周りに

行ける所までひたすら北上することにしました。

特に目的はありません。
ただ海岸沿いを歩いてみようと思っただけでした。
これが間違いの元だったわけですが、まぁそれも旅の思い出です。
途中、今回唯一のノルマである高井さやかのバカ写真撮影。これくらいなら一人でも撮れるし。
そして、お世辞にもあまりいい天気とはいえない曇り空の下、
南原千畳敷方面目指して歩きます。
…しかし周りにゃだーれもいない。
シーズンはいささか過ぎてるとはいえ、こんなにも人がいないものでしょうか。
誰もいない海岸沿いを一人ただただ歩く。
溶岩が固まってできた海岸沿い。潮風は心地よい。

薄曇りの空に荒涼とした風景。しかし所々に咲いているハイビスカス。
「人寄せ−ぬー、地獄の・ま・にぃー…」
しまった。あんまりに周りに誰もいないもんで
結構大きな(普段しゃべってるくらいの)声で
『不死鳥伝説』なんか歌ってしまった。
都会の喧騒を離れ、南の島の海岸沿いをぶらっと歩けば
もっとこう
一起にいさんのショートストーリーみたいな雰囲気があると思ってたけど
それにはまず
皆口裕子ボイスでしゃべる彼女の存在が絶対不可欠のようです。
南原千畳敷到着。といっても風景はあまり変わった感じはありません。
溶岩性のごつごつした岩が広く続く海岸です。

周りに人らしい人はまったくいないですが、ここも観光地らしく土産物屋を発見しました。

あとでお土産屋を探すのも億劫なので、この際にお土産を買っておくことにしました。
八丈島土産は明日葉しかないかのごとく、明日葉製品ばっかりです。
しかしそうなら選ぶのも悩みません。家族には食べ物系で明日葉うどん。
菜織の側の人間(ナオリサイダー)として蕎麦とうどんの二択はもう間違えられません。
そしてオマケに明日葉餅を買います。
「旅に出たらご当地ソフトクリームを食え」とは誰が言った言葉だったでしょうか?
別に誰でもありませんが、ここにはご当地物の
明日葉ソフトクリームが売っています。
まぁ買って食べるしか。明日葉のミョーな甘さが美味しいです。

ですが、売店のおばちゃんの「とけやいすからね」の忠告通り
店を出たとたん、すぐさまとけて右手がベトベトになってしまいました。
これから宿に帰るまで手が洗いたい一心でした。
めんどくさがらず、波打ち際まで行って洗い流せばよかったです。
さて売店を過ぎるとまた誰もいなくなります。
海岸沿いを歩いて歩いてひたすら歩きます。
「荒れ果てーたー、地獄の・ま・にぃ…」
『不死鳥伝説』も誰かに聞かれる心配ありません。

海岸沿いがいよいよ終わり、
山へつづく登り道にさしかかりました。
マップ間移動はサーバキャンセルの危機ですね。
…ここではまったく関係ない話ですが。
しかしここで同じ道を引き返すのはあまりに芸がないと、とりあえず目の前の道を進みます。
なんだか汗だくになって76地点まで行ったところで

「…もういいや」と引き返しはじめます。
それでも、もと来た道をただ引き返すのはつまらないと、分かれ道を違う方へ進み

空港方面へ伸びる一直線の道をテクテクひたすら歩く事にします。
ここまできて、冬弥はレンタサイクルかレンタバイクを借りなかったことを
ひどく後悔します。
自転車なりバイクなりに乗っていればもっと遠く島の裏側のほうまで楽に行けたはずです。
ふと
「カッチャリ」という言葉が思い出されましたが、冷静に考えなくても犯罪です。
なにより「カッチャリ」しようにもそんなものどこにもありません。
道端にある島内を巡る路線バスのバス停に目をやると時刻表に張り紙が。
「7月20日から8月31日まで運休」。
海水浴客などの観光客が来て、かき入れ時とも言える夏休み期間を
どうして運休するのか八丈島の事情が冬弥には
サッパリわかりません。

あきらめてただ逃げ水に霞む道を進みます。

そういえば昼ごはん食べてないなー、お腹すいたなー…。
と思っても飲食店らしきものも見当たりません。
まぁ、あとちょっとすれば夕飯さ。
お腹すかせとけば美味しい海の幸が食べられるさ。
そう思って空を見上げます。
拡張工事をしているのか、土砂をつんだトラックが
せっかくの空気をディーゼルガスで汚しつつたくさん行き来する空港入り口を左に見て
そして昨日買出しに行った、『スーパーあさぬま』へ行く十字路に出て
そこからちょっと横道にそれたりもしましたが宿に5時ごろ帰ってきます。
やっとベトベトの手が洗えました。
…なんだか、たくさん歩いただけで疲れただけだった気がします。
部屋に行くと、誰もいませんでした。
もうみんなとっくに帰ってきて夕飯を先に食べているのかと思い食堂に行きますが誰もいません。
かわりに六時だと思ってた夕食がもうできて食卓にのっていました。
みんなが帰ってくるのを部屋でクーラー効かせながら待っていよいよ夕飯です。
あーお腹すいたー。
が、
今日も海の幸がねぇー!
というか、これトンカツー!!
心は泣いていました。しかし誰のせいでもないのですからこの虚しさを何にぶつけよう。
夕飯の後、海へ沈む夕日を見に行きます。
しかし雲が厚く沈むところを見ることはできませんでした。
さて、今晩は温泉につかりに行きます。
といっても広江荘のそばに温泉があるわけでもなく、またも広江荘の車借りて出かけます。
ほんとに広江荘の周りには
海と森以外何もありません。
温泉は三原山近くに多いようです。さすが三原山ですね。

ゴジラも火口に落ちて絶命するくらいです。

ゴジラが落ちたのは大島の三原山ですが。
車の運転はやはり大ちゃん。がんばれ、
ヒールアンドトゥよ(無茶)。
坂道発進でバックして後ろの車のおばちゃんをびびらせつつ車は
『ふれあいの湯』へ。決して『なれあいの湯』ではありません。

7時半前ごろから8時過ぎまでゆったりつかります。
ここの温泉も草津温泉同様、壁が壁の役割を果たしていませんが
のぞく人もいないでしょうからまぁよし。
温泉から帰ってきて、てっちゃんが個人行動時に怪しい像を見つけたと言いました。
なんでも子供の像で帽子をかぶり和服を着て
それが腰から下が地面に埋まっているというのです。
広江荘から近くなので、せっかくですので散歩がてら見に行ってみます。
たしかに暗闇で見ると確かに不気味です。
散歩の途中で近くまでいったホテルでレンタカーをやっていることを確認した後

部屋に帰ってきて、のんびりコーチのノートパソコンで
マッドムービー見たり、EFZプレイしたりして過ごします。
1時半頃就寝。すみすみー。

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