エンターテインメント・レビュー

第二十六弾

ハリウッド映画

ラッシュアワー2

ブレッド・ラトナー 監督作品

今回は22日(本日)公開作品「ラッシュアワー2」をとりあげた。
作者自身は試写で半月ほど前に観ていたのだが、別にストップがかかっていたとかそういうのではなく、ただ単に作者がレビューの更新にやる気がなかっただけだ。

基本的に前作「ラッシュアワー」を観ている人向けの作品だが、観てない人でも楽しめるようになっている。
良くも悪くもハリウッド流の作りだ。

前作にしても、本作にしてもアクションシーンがイマイチなのが気になった。
ジャッキー・チェンお得意のカンフー&スタントアクションは最低限にとどめられ、クリス・タッカーのトークが効いている。バランスは悪くはないのだが、何か中途半端な印象を受けた。

観る前に一番気になったのは今回ハリウッド映画初出演のチャン・ツィイーの悪役ぶりだったが、何かわけのわからない狂った女テロリストでしかなかったようだ。
ジェット・リーが「リーサル・ウェポン4」で見せた鋭い印象にはほど遠かった。「グリーンデスティニー」での主演がよかっただけに、残念でならない。たぶんチャン・ツィイーはハリウッド映画には出ない方がいいと思う。次回作はジェット・リー、マギー・チャンらと競演の中国映画「英雄」だが、これは楽しみだ。

さて、「ラッシュアワー2」に話を戻そう。
ワイヤーやCGを使わないジャッキーのアクションは、しかし、この映画に華をそえてはいた。
年齢をまったく感じさせないアクションは痛快だ。英語を話すと、少し間抜けな感じがするが、元々ジャッキーは間抜けなヒーローが似合うので、この映画の役柄はピッタリはまっていた。
クリス・タッカーは、マシンガントークしてはいたが、イマイチ内容が面白くなかった。一時期のエディ・マーフィを想起させるようなグッと来るお笑いには至らなかったようだ。

全体的に、この映画は前作同様印象が薄い。
面白いのは面白いのだが、オススメというほどではなかった。

では、なぜレビューでとりあげたのか。
それは・・・他に取り上げたい映画がなかったからだ。
ジョン・トラボルタの「ソードフィッシュ」は面白かったが、やはり試写で観たのでレビューを書くだけの情報をもっていないし、ジェット・リー主演の「キス・オブ・ザ・ドラゴン」は次回に回すことにしたので、必然的に本作が今回のレビューとなったわけだ。

ま、ジャッキーやクリス・タッカーファンの人は必見か。

ラストのNG集だけは必笑ものだ。