エンターテインメント・レビュー 第三十弾 日本映画 「千と千尋の神隠し」 宮崎 駿監督作品 正直、周りの評価とは裏腹に、期待していなかった。 なんで宮崎 駿はロリロリ映画ばかりやるのだ。もう見飽きた。そう思っていた。 だが、一度見てみると、そこにはやみつきになる世界が広がっていた。 確かに環境問題にふれてはいるが、他の作品のような説教くささはなく、サラリと見れた。 でも。 宮崎作品の主役は男だろうが女だろうがまったくもって強い。というか図太い。 普通の10歳の女の子ならあの環境から逃れようともがいただろうし、いくらハクに「ここで働かせてくださいっていうんだ」といわれたって、あんなところ冗談じゃない。 並外れた行動力だ。 これは、例の宮崎演出の稚拙さを浮き彫りにした部分だ。どうしてもこの人は主人公をかばってしまう。 批判はいくらでも出来るが、ただ自分は素直に楽しめたし、あの世界観も好きだ。 何はともあれ、宮崎ファンや邦画ファンにはオススメの一本である。
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