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エンターテインメント・レビュー

第五弾

映画「東京日和」

竹中直人監督作品

 

 これは写真家の荒木氏と亡くなった奥さんのエッセイを元にした映画で。まさに小津調している。

 はっきり言って賛否のわかれる映画だと思う。

 まず何と言っても話がかったるい。ハリウッド映画しか認めないっていう人には向かない映画である。

 そして中山美穂演じるヨーコが、あまりにもつかみ所のない人物なのである。何考えているんだか、最後までわからなかった。

 でも、それが良かったりするんだよね。少なくとも私はこの映画は好きだ。ビデオにしてとっとこうかと思ったくらいである。

 誰にでも薦められる映画ではないんだよね。要するにプライベートムービーってやつ。

 でも、せつなさに飢えてる人には、ものすごく感動的な作品だと思う。

 竹中直人氏は、監督としてのセンスも技術も優れた人だなァ...。


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