○湖畔 (朝)
何かにつつかれ、目を覚ます上半身裸
の本田。
その鼻面に、槍の先端が当たり、驚い
て飛び起きようとする。
原住民の男「@T℃й◯♀!」
地面に這いつくばる本田。
その周りを、原住民の男数人が囲み、
その脇には怯えた表情のネルとトトが
いる。
本田「ネル!」
ネル「だめ!動くな」
原住民の男「@T℃й◯♀!」
再び地面の上に這いつくばらされる。
周りの原住民の男達が口々に何かを叫
び、本田に槍を突きつけている男が頷
き、槍を大きく振りかぶる。
本田の顔が恐怖に歪む。
ネル「T*nxjx#k♂♂!」
ネル、立ち上がってその男の腕にすが
りつく。
ネル「▽SЖρ...」
何かを懇願するネル。
原住民の男、ネルに何やら叫び、周り
の男達に同意を求める。
周りの男達、頷く。
原住民の男「χ┰O◆☆▲氏I」
ネル「...」
苦しそうにネルが頷く。
原住民の男、本田から槍をそらし、ネ
ルの腕を掴んで連行し始める。
他の男達もトトを連れ、それに続く。
本田「ネル!」
振り返るネル。
ネル「ジョースター、ありがとう。あなたを忘
れない...」
一筋の涙を残し、連行されていくネル。
成すすべもなく、ただ彼らを見送る本
田。
本田「ネル...」
○ワンの村・中央広場
広場にたくさんの原住民が集まってい
る。
広場の中央には篝火が焚かれ、ネルが
木にはりつけられている。
その周りで、男達が何やら呪文のよう
な言葉を唱えながら、踊っている。
広場から少し離れた茂みに身を隠し、
その光景を見守る本田。
本田「ネル...」
ワンの村の長老とおぼしき老人が、槍
を手に一歩前に出て来る。
長老「хR↓‡`&2」
長老の言葉に、男達がワォーと叫ぶ。
その周囲では、他の女達やティが悲し
そうに様子を見守っている。
離れた茂みの中で苦悩する本田。
震える手でナイフを握りしめ、意を決し
たように茂みを出ていく。
長老が槍を構え、ネルを貫こうとした正
にその時、耐えきれなくなったトトが長
老に飛びかかる。
思わず尻餅をつく長老。
周りの男達が一斉にトトに飛びかかり、
取り押さえる。
ネル「トト!」
トト「ママ!」
本田、他の男達に気づかれないように
静かに原住民の輪の中に入っていく。
男の一人が長老を助け起こす。
長老、苦虫を噛みつぶしたような表情
を浮かべ、再び槍を構える。
男達に取り押さえられ、もがきながら叫
ぶトト。
悲しそうにトトを見、そして長老を見下
ろすネル。
槍を握る長老の手に力がこもる。
つづく