海外移住情報


キリバス現地事情編
Republic of Kiribati

査証編






○キリバスについて

キリバスは33の珊瑚礁から構成され、行政上ギルバートとライン・フェニックスの2つのグループ
に分けられています。総人口約8万人。ギルバート・グループは、総面積の48%を占め、タラワを
含む17の島々で構成。ライン・フェニックスの中心はクリスマス島。最大の珊瑚礁があるものの、
観光産業は未発達状態。
■クリスマス島
エメラルドグリーンの世界に包まれるクリスマス島。ラグーンは東京都がすっぽり収まる広さ。
島の一部は日本の宇宙航空開発機構が借り受けて宇宙センターを設置。日本版スペースシャ
トルや次世代ロケットの研究が実施されています。海外進出している理由は、日本国内の宇宙
センターは漁業への影響などから打ち上げ制限があるため。また、ハワイから空路3時間で行け
ることから、アメリカ人観光客に人気。
■クック島
クリスマス島の近くにある無人島。鳥の楽園として有名。立ち入りは禁止されているものの、暗
黙の了解でビーチには入ることができます。

○温暖化による影響
温暖化による水面上昇によって、2050年には水没の危機にあるため、年間70人以上のニュージ
ーランドへの政策移住が開始。尚、2006年時点の国土の広さは20年前の約半分となっています。

○ビジネス投資と会社設立
外資100%の事業やジョイントベンチャーが認められ、 内資と外資の差別はありません。起業や
ビジネスを行なう場合は、商業・工業・観光長官が統括する外国投資委員会(FIC)に申請す必
要があります。提出された計画書・申請書は「外国投資法」などによって審査され、FICの認可
ライセンスが発行。申請から認可まで約2〜3ケ月。投資主要国は米国、日本、英国、ドイツ、オ
ーストラリア、ニュージーランド、香港。
■制限される場合
手工業など国内産業にて充足されている場合や社会・自然環境に悪影響が考えられる場合は
規制の対象となり、認可されません。
■認可後の義務
雇用や現地採用者の訓練基準の遵守と、四半期毎の報告書、貸借対照表や損益計算書など
を提出する必要があります。
■ローカル給与水準
キリバス人の一般給与は1時間1米ドル、管理者で2米ドル。公務員は民間より高めの賃金。

○投資促進公式機関
■商工観光省・外国投資局
(Foreign Investment Commission/Ministry of Commerce, Industry and Tourism)

PO Box 510, Betio, Tarawa, KIRIBATI tel (686)26-157  fax (686)26-233

○不動産について
外国人がキリバスの土地を購入することはできませんが、長期間リース契約は可能。政府所
有地の場合は、内務省の土地調査課(Lands and Survey Division)で審査。民間地の場合は、
土地所有者との間で<リース期間、条件等>について直接交渉できますが、21年間を超える
リース期間については、事前に内務省土地調査課の許可が必要です。


○日本人経営ロッジ
マウリパラダイス
佐藤さん夫妻が経営する、現地様式の高床式ロッジ。ダイビングインストラクターとして南の海を
渡り歩いた後に、キリバスが気に入り定住。ダイバーをはじめ素朴な南の島愛好者が集います。

○銀行
キリバスには中央銀行はなく、外国為替管理法もありません。公式通貨はオーストラリアドル。
唯一の商業銀行・キリバス銀行は、オーストラリアのウエストパック銀行が51%、キリバス政府が
49%を出資した合弁銀行。


○価格管理
鉱物資源や基本食品など特定品目について、価格統制が実施されています。




■日本国大使館

未設置。在フィジー大使館の兼務。

■政府機関
キリバス財務経済省

■通信
キリバス・テレコムサービス





■航空会社
キリバス国籍の航空会社は設置されていません。
オーストラリアのブリスベン、またはフィジーから
ナウル航空に乗るのが一般的な方法だったものの、
2005年12月、エアナウルは経営不振によって運行
停止。エアナウルのみしか就航していないキリバス
へは航空機による出入国が不可能に。
運行再開、または他社による運行便の可否などの
事前確認が必要となります。