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性の指向(セクシャリティ)ってナニ?
いよいよセクシャリティです。
これは性欲の対象として、自分と同じ性を欲するか、違う性を欲するか、ということです。ここで注意を2つ。
ひとつは、ここで「シコウ」と言ったとき、「嗜好」という言葉は普通使わないということです。なぜなら、どちらの性を欲するかというのは好みの問題ではなく、その人自身にはどうすることもできない欲求であるからです。(もっとも、変えられる、と言っている人もいますが)
もうひとつは、セックスやジェンダーでの話からわかるとおり、「性別」というものは単純には考えられないということです。ということは、ナニが「同性」でナニが「異性」なのかが単純には言えないということになります。
つまり、単純に「同性愛男性(ゲイ)」「両性愛男性」「異性愛男性」「同性愛女性(レズビアン)」「両性愛女性」「異性愛女性」の6パターンには分けられないわけです。
たとえば、肉体は男性・性自認も男性・行動様式は女性・求める相手も女性、という場合、一見女性同士のカップルに見えますが、果たしてレズビアンというべきでしょうか。(はっきりいって、順列組み合わせの数だけパターンがあると思ってもらって結構です)
からだは男だけれど心は女だから男を求める、などというわかりやすいパターンじゃないということだけは覚えておいてください。
・・・と、ここまでが基礎知識のお話。ちょっとカタイ文章が続いちゃったけど、基礎知識を詰めこんじゃったので、私の実力ではカタくならざるを得なかったのです。
ここまでの話について、もうちょっと知りたいという人は、次の本を読んでみてください。
ISBN:4-313-72059-6
書名:プライベート・ゲイ・ライフ ポスト恋愛論 学陽文庫
著者:伏見憲明
価格:\780(刊行時)
発行/発売:学陽書房
ISBN:4-06-149349-3
書名:性のミステリー 越境する心とからだ 講談社現代新書 1349
著者:伏見憲明
価格:\640(刊行時)
発行/発売:講談社
「面白さ」から言ったら、「プライベート・・・」だけれど、男性同性愛者の話がメインだから、全般的な事柄が読みたいのなら、「性のミステリー」のほうをオススメします。
基礎知識編は今回でいちおー終りなので、次回からはもう少しくだけた文体にしようと思っています。
ではっ!
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