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2000年代到来!その1


ほえほえ〜響谷はるかだよ。

さてさて、西暦2000年代に突入したわけだけど、それにしても、西暦2000年という年を迎えてしまって、響谷は奇妙な感慨を覚えちゃっていますです。
理由は2つあるんだけど、そのひとつが「世紀」
21世紀は2001年からスタートするというのが、日本においては定説になっているようだけど、どうも欧米ではそうでもないらしいのだ。

「西暦0年」というものが存在しない以上、世紀は「*1年」で始まり、「*0年」で終わるというのは、数学的には確かに正しいんだけど、どうもそう単純な話じゃないみたい。
何年か前に「はじめての世紀末」という言葉をなにかで読んだんだけど、日本にとっては西暦が本格的に導入されてからはじめて接する世紀末なんだよね(幕末の開国で西暦というものを知ったわけだから、明治に一度世紀末を経験したといえばしたんだろうけど、まだまだ「西暦」が浸透していない時期だしねぇ)
でも、ヨーロッパではもう何度も世紀末を経験しているわけで、そこに「数学的解釈」なんか入る余地はない、という説もあるわけで、結果として21世紀のスタートが2000年からなのか、2001年からなのか、なかなか統一見解が出ないという事態がおこっているのでアル。
「2001年派」の主張は先ほどの数学的解釈だけど、「2000年派」の主張は「紀元1世紀に限っては1年から99年までの99年間だった」「紀元前1年は紀元0年を兼ねている」などとなっているらしい。以上のことは、「暦と数の話 グールド教授の2000年問題」という本を読んで知ったんだけど、はたして、もう統一見解は出たのだろうか、というのが奇妙な感慨をおぼえている原因その1なのだ。

統一見解ができていないのなら当然のこと、できていたとしても響谷自身は知らないわけだからやっぱり(この文を書いている)今現在は響谷の主観的には、とても奇妙な事態に直面していることになってしまう。

「はたして今は、20世紀なのだろうか、21世紀なんだろうか?」

自分が生きているこの瞬間がどちらに属するのかよく判らないというのは、なんとも不思議な気分。ま、これも貴重な体験だよね。

オススメ本コーナーでもないのに、一応紹介。(参考文献だからね。もっとも、これを書いているときは完全に記憶に頼っているんだけど・・・)

ISBN:4-15-208195-3
書名:暦と数の話 グールド教授の2000年問題
著者:スティーヴン・ジェイ・グールド 著、渡辺政隆 訳
出版者:早川書房
価格:\1,800 (刊行時)

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