YS−11はどちらかといえば現代のジェット旅客機・ボーイング767に似た側面エクステリアだ。それもそのはずで、ボーイング767の胴体部分の多くを当時YS−11を実際に製造していたいくつかの国内企業が下請け製造している。画面の端にプロペラブレードの先端部が覗いていなければ、このカットの機材は都市間連絡便・リゾート便用のプロペラ型短距離フリートだとは思われないだろう。そこが独特な個性でもあり、人気のポイントでもあり、世界的に見た場合のマーケティングにおける敗因でもあった。ただし機材自体はたいへんよく出来ており堅牢で、事故らしい事故や故障を知らずに安全運行記録を更新中なのだ。

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