旅行記 : Part4

宴の後、夢の跡。 ツークシュピッツェ/ノイシュヴァンシュタイン城(ドイツ)

2003年10月11-12日

計画

[行程はお天気次第 : 計画]
今回に限ったことではないが, 山など自然を楽しみに行く時は晴れていることが必須だ. 雨の中煙った山頂に立っても何も面白くない. 今回は当初1週前の10/4,5を予定していたが, 早々に低気圧通過が予測されていたのでさくさく翌週に切り替えた. この週は大丈夫そうであったが, それでもやはり2日のうち天気のいい方をZugspitzeに回したいと, 初日にこちらに上がるプランと2日目に上がるプランの二通りを考え, 現地で天候を見て決めよう, という感じでの出発となった.
本来はGarmisch-Partenkirchen&Zugspitze, Füssen&Schwangauという, 街へ行って一緒に近所の観光地を回ってこよう, という計画だったのが, 実際に計画を立ててみるとZugspitzeとSchwangauで手一杯であり, とても街本体の観光をしている余裕はなくなってしまった.
この時期を選んだのは, まずZugspitzeとNeuschwanstein城はいずれもドイツ有数の観光地であり, 夏場は非常に混むことが間違いなかったことと, Neuschwanstein城は紅葉の季節に行くときれいかなと思ったこと, そしてZugspitzeへチロル側から上るTiroler Zugspitzbahn(ロープウェイ)の夏季運行が来週(10/19)までであるという条件から10月中旬までの3週しか実質は選択の余地がなかった.

中欧地図
行程マップ

1日目 : 10月11日(土曜)

[まだ暗闇 : Innsbruck → Garmisch-Partenkirchen]
今回も初日を目一杯使うため, 座席車夜行での出発だった. しかし夜行で行くには微妙に近すぎてInnsbruckへの到着は4時過ぎ. Garmisch-Partenkirchen方面への始発は6:35と, しばらく待つことになる. 4時台5時台ともぽつぽつと夜行が通り過ぎていくため, ホールや待合室にはそこそこ人がいる. しかし現在インスブルック駅は改装工事中で, 待合室はやたらアルコール臭く満員, コンコースは来年までは狭い上にベンチすらない. 結局2時間半本を読み, モニター画面を眺めながら立ってすごす羽目に. やっぱりこれはしんどいわ.
さて, その工事のためにGarmisch-Partenkirchen経由München行のホームはロビーからは完全に隔離されていて, 一度外へ出て工事現場をぐるっと迂回して入る. 国境の駅Scharnitzから来た始発の折り返しで, 6:10に到着すると早々乗り込んで…朝飯. 今回は前回から中2週, 給料日も挟んでいないためかなり予算が厳しいので, 朝飯はサンドイッチ持参, 水は手持ちのペットボトルに水道水を詰めてきただけというもの. 苦しい(苦笑). ちなみにInnsbruck駅のロビーのパン屋さんは5時から開いた. すごい早い! びっくり.
定刻に発車した列車はしばらくは谷沿いに西へ向かい, 北側の崖に沿ってゆるゆると上ってゆく. 左側の席に座ると下のInn川沿いの風景が眼下に広がり, ちょうど一緒のころに出たらしい列車が下を併走するような形で楽しい. もともとこの区間は風景的にもなかなかすばらしいと聞いていて, わざわざMünchen周りでなくInnsbruck経由にしたのだが, 残念ながら今の時期ではあいにくとまだ真っ暗闇. 既に秋分を過ぎ, まだ夏時間が続いている現在, 日の出は7:30過ぎで, 7時を過ぎないと明るくなり始めないため, 残念ながら緑や向かい側の山並みなどは見ることが出来なかった. こればかりはこの季節を選んだ以上仕方がない.
やがて明るくなり始めると同時に列車は北向きに方向を変え, ドイツへと向かう. 朝霧の中, 両側には既に頂上は雪でだいぶ白くなっている岩山が聳え, 下はまだ緑の草原が広がる. 奥の林や並木などはぼちぼち色づいてきて, ちょうどカラフルな秋の景色が広がってすがすがしい…がさすがに夜行疲れでうとうと. ああもったいない(苦笑). うとうとしている間にGarmisch-Partenkirchenへ到着.
[のどかな思索にふけるお散歩…にはならんかった! : Partenkirchen]
ガルミッシュ・パルテンキルヒェンはヒットラーが冬季オリンピック開催を目指して強引に街の規模を大きくするために, GarmischとPartenkirchenの街をくっつけてしまったことから出来た長い名前の町. 線路を挟んで東がPartenkirchen, 西がGarmischである. おかげでオリンピックは誘致されたものの, 現在でもPartenkirchenとGarmischは結構独立心が強いとか? まあヒットラーの宣伝に利用された祭りの後みたいなものだけど, とりあえず立地条件に恵まれて現在でも立派な観光地&スキー場である.
天気は若干白い雲が残るもののZugspitze方面も頂上まできっちり望め, 今日中に上がることに決定. 登山電車の出発は9:15. ホームの場所を確認したあとまだ1時間強はある, という訳で朝の町を散歩に出かける. 町の東のはずれ, すこし山を登ったところにあるSt. Anton教会は天井のフレスコ画で有名だが, まあその中身は置いておいてとりあえずそこまでお散歩しようと決定. 街中を15分ほど歩いた後, 林の中存外しっかりした上り路をすたこら上っていくと程なく教会の前に出る. この辺りからは町を囲んでいるドイツアルプスの山々が鮮やかに映えていい眺めだ.
Partenkirchen and Zugspitze
この教会の前から1km弱程Philosophenweg, つまり哲学の道なるものが伸びており, 京都の道を思い浮かべながら歩いたのだが…, いやまあいわゆる山中のハイキング道路ですな. 由来は知らないが, 他のハイキング路に比べて特に趣があるとかそういうわけではなさそう. 比較的木々がしっかり茂っているので, 眺めは木々の間からがほとんどで, 下の町を含めてきれいに町と山を見渡せるところはほとんどない.
さて, この路の終点で時計を見ると, 登山電車の出発まで残り20分! 駅まで2km近い. 少し急ぎ足で戻り始めるがどうも道をきちんと覚えていなくて怪しい. 途中で地図などを広げていたせいもあり, 最後の駅前直線道路500mに出た時には残り5分. もはやなりふり構っていられず, 朝の気持ちのいい駅前道路を走り抜ける羽目になった. 間抜けだ…. ホーム端の切符売り場に到着したのは9:14:38秒. 切符を購入して改札に向かった時点では既に15分を過ぎていたがそこは観光列車, さすがに売り場に人がいるのを見れば待ってくれる. というかそれを期待したペースで絶妙なタイミングで売り場に着いたというのが正しい(爆). 朝っぱらから汗をかきかき乗り込むとすぐに出発.
[登山電車はトンネルへ:Garmisch-Partenkirchen → Zugspitze]
Bayerische ZugSpitzbahnは登山電車といっても実際はしばらく平地を走る. Grainauまで約20分ほどは普通の狭軌列車で, 牛たちがのどかに草を食む野原の間を山沿いに麓をとことこと抜けてゆく. Grainauで乗り換えるとここからはアプト式になり, 森を抜けてEibseeへ. ここからロープウェイに乗り換えて上がると頂上まで約10分でお手軽な上に景色もいいのだが, 誰も降りないので, 万一運休だったら嫌だしまあいいやとそのまま登山電車で上へ. ここからは上り勾配は本格的になり, まもなく眼下に深緑のアイプゼー(Eibsee)が広がり歓声が上がる. 季節が季節だけに子供などは少ないが, 一応席7割程度埋まるくらいは乗っていた. しかし風景を楽しむ間はあまりなく, すぐにトンネルへ突入. 後はひたすら穴の中を進んでいくだけ. ああ眠い, うとうと…. ん? 今壁の外に広告がかかっていなかったか? 素晴らしき商売根性! 風景がなくなって飽きたころにぽっと目に入る広告板(笑). 列車はZugspitzeをぶち抜いて上り続け, やがてZugspitzeの南側Zugspitzplattへ到着.
建物から外へ出ると, 一面の銀世界! ひゃあ! まぶしい! スキー用グラサン持って来て正解! ここで標高は約2600m. 8割方広がる青い空は高山らしく深く青く広がり下には銀世界. 思わず見とれます. スキーにはさすがにまだ雪が足りないかまだ作業車両が入ってリフトなどの整備をしているだけでした. 開業はもう1ヶ月くらい先みたい.
ここからは短いロープウェイに乗り換えて頂上へ. 頂上駅の建物の階段を上り, 屋上へ出ると…ほんとに目の前がツークシュピッツェの頂上であった. しかし残念ながらわずか数分の距離とはいえれっきとした岩峰で, ハシゴやガイドロープなどがついている急コースであり, 雪が積もってしまうとさすがにもう一般人では登ることが出来ない. 覚悟はしていたが残念. しかし回りの眺望は360度! なんてったって一応ドイツ最高峰である. 先月のグロスグロックナーに比べると1000m近く低いが, ドイツは山とはほとんど関係ない国なので仕方ないのである. 北側手すりの下を覗き込むと切れ落ちた崖の下にはEibseeが広がり, その向こうにGarmisch-Partenkirchenの街が見える. 四方とも山に囲まれているのだが, 多すぎてどれがどれだか分からない! ともかくなんでもいいけど青空の下幾重にも連なる白銀の峰々! スキーをほとんどしない俺としてはあまり見る機会のない景色でもあり, ちょっと感動. いやいやしかし寒い! この時の気温は氷点下2度. 3000m直下だけにそれくらいは当たり前ということで, 一枚は余計に羽織るのを持っていったが, それでも風が抜けていくところに立つと寒い. お気軽に上れるからっていってもやっぱり立派に高山なのであった. 回りの人も結構防寒着着込んでいる人多いものね.
[歩いて国境, 再び緑の世界へ : Zugspitze → Ehrwald]
このZugspitzeはドイツオーストリアの国境線上にあり, ドイツ旅行ガイドではほとんど取り上げられるらしいBayerische Zugspitzbahnの他に, 実は東のオーストリア側からもTiroler Zugspitzbahnのロープウェイで同じところまで上ることが出来る. 一応ロープウェイの山頂駅3つはそれぞれみんな自国領土にあるようで, Bayern側からTirol側へ行くと, 歩いて国境を越えたことになる! 一応真ん中にはAlte Zoll Hütteなんてのまであったりして, 昔はここで税関とか国境検問やってたのだろうかとか思ってご苦労様とか思ってしまうのであった.
本当は建物の中でぬくぬくしながらコーヒーを一杯片手に風景をしばし堪能したかったのだが, 今回は二股日程のため宿の予約をすることが出来ず, 宿確保のために少し早めに現地入りしようと強行日程になってしまい, 惜しむ間もなくそのTirol(オーストリア)側へと下りる. こちらも約1000mから2962mまで上がってくる訳で結構維持が大変ではないかと思うのだが, どうもこちらの方がすいているような気がする. もともと急勾配だが更に頂上駅直下に支柱があるため, ここを過ぎるとしばしものすごい勢いで下降してあっという間に頂上は遥か上に…. 約7分でTal Stationへ到着. やっぱり名残惜しいとか思うけど, まあ致し方ない. ここからは20分待ちでバスに接続. ここは珍しく(?)Post BusやBundes Busではなくて, こちらのTiroler Zugspitzbahnが運行している来週まで, 同じ会社がEhrwaldの駅, 町と2つのロープウェイの間を走らせている巡回バスのようだ. といっても別に勝手は変わらないけど. 犬を連れた老夫婦と3人で乗車. 駅までは5分. ここでは時間はあるので歩いて駅まで降りようかとも考えていたのだけど, 降りなくて正解. ただの車道で別に風景が際立っていいとか歩道がついているとかでもないので, あまり楽しく歩きいい道ではなかった.
[田舎駅から無人駅 : Ehrwald → Ulrichsbrücke,Füssen]
到着したEhrwald(エアヴァルト)の駅は, ご多分に漏れず町のはずれ. 駅前には何もなく, 12:30発までの30分間昼飯というわけにも行かずただ辺りをうろうろするだけ. この町の謳い文句はZugspitzeの陽の当たる側の町, らしいが, 日差しが緑の野原にはじけてまぶしい. Zugspitzeから下りてくるとなんか緑の野原明るさが際立ってしょうがない!? Ehrwaldの町そのものはもう穏やかで静かで素晴らしい景色でまさにリゾート地にぴったりで, 実際スキーリゾートとして国内のガイドには書かれているみたいだが, 実際知名度はどんなものなんだろう? 駅は切符販売のない駅だが, 一応駅長はいて発車の際には例によって顔だけ覗かせていた. 切符は車内購入, 2時間に1本の路線の2両編成だが, 一応ワンボックスに1-2人乗る程度にはぼちぼちと人が乗っていた. アルプスの谷間を抜けつつ30分ほどでReutte in Tirolに到着, ここでKempten方面行へ乗り換えになる.
この路線, ドイツのGarmisch-Partenkirchenからが出て一度オーストリアに入り, 再びドイツへ戻っていく路線で, 運営はドイツ鉄道(DB)がしている. 結構面白い路線だよね. 今回乗ったのはオーストリア国内区間だけなのでオーストリアを走るDBの列車にのったということになるのだな.
Reutte in Tirolを出て約15分でUlrichsbrücke,Füssenに到着. この駅は更に田舎の無人駅. まさにホームと標識があるだけ. しかも乗降客がいないと止まりません駅だ. なぜこんなところで下りるかというと, これから目指すSchwangauまでハイキングコースがあるから. いやいやでもこんなところ歩く人, 多分かなり少ないぞ. 日本人なんて年に2桁いるのかな?
[歩いて国境 ぱーとつー : Ulrichsbrücke → Schwangau]
で, Ulrichsbrücke(ウルリッヒスブリュッケ)という名の通り, そういう名の橋があってここを渡ってハイキングコースへ入るはずなのだが, 向こう側にそれらしき橋があるにも関わらず, 線路と自動車専用道を渡ってこの橋へ至るための取り付きが見つからない. 地図にある辺りをうろうろしてもよく分からない. 少し西側に自動車も渡れる橋があるので, しかたなく少し迂回してこの橋を渡り戻ってきて反対側から橋を見ると, どうも地図とは道が変わっているらしい. 駅にかかる高架をそのまま素直に渡って川沿いにしばらく歩いていけばよかったのか. なんのこっちゃ. ここからちょっと車道を歩いた後, ユニークな看板に従ってハイキング道に入ってゆく. Schwangauまでは約9km. 高低差は100mかそこら. まあお手軽なハイキングコースですね.
国境の峠までまずはしばらく上り. 一応自動車も入る林道で, 車に合わせてものすごい大回り. 一応歩行者用ショートカットと思しき踏跡は見えたのだがなにやらテープを張ってあってどうも入るなという雰囲気だったので諦めてぐるっと回る. ええいめんどい! 入り口付近で子供を遊ばせていた親の挨拶はGrüß Gott. ああまだオーストリアだ(苦笑). やがて坂を上りきり峠を越えると, 少し下りたところにゲートと検問所跡があってそこが国境. 後は例によってオーストリアの看板とバイエルン州の看板が並んで立っているだけ. まあそんなものだろうけどさ. 国境を越えて数分坂を下っていくと手ぶらのおばさんがふらふらと散歩をしていて, 挨拶は"Hello." うう, そんな急に変わるのか? 同じドイツ語圏なのに(苦笑).
Alpsee
30分ほどゆるゆると坂を下ってゆくとAlpseeに到着. この湖はSchwangauの南側にある湖で, 湖畔へ降りると存外ハイキングをしている人がたくさんいる. 水は素晴らしくきれいで, 浅いところはキラキラと底の石が輝いて見え, 深くなると急速に青緑に変わっていく様子が鮮やか. まるまる1周すると1時間以上かかるだろうが, 静かだし結構いいハイキングコースかもしれない. のろのろ歩くご老人達をもうしわけなさそ〜に横からそっと抜かし, 約30分で北側湖畔へ. ここからはHohenschwangau城へ上る道と合流して観光案内所へと降りていく. お, 多いぞ, 人が(汗). やっぱりこういうところはシーズンオフなんてないのか?
[お城を眺めている場合ではない : Schwangau]
さて, このSchwangau(シュヴァンガウ)はロマンティック街道終点のFüssenの一つ手前の村で, 有名なSchloß Neuschwanstein(ノイシュヴァンシュタイン城)とSchloß Hohenschwangau(ホーエンシュヴァンガウ城)を抱えるリゾート地だ. 一般的にはFüssenの方が有名であまりこの村に泊まろうという人は多くないのかもしれないが, これまたのどかで山と湖と城を抱えたきれいな村だ. 湖畔からNeuschwanstein城はちらりと見えたのだが, Hohenschwangau城は駐車場まで降りていっていきなり目の前にドンと現れる. Neuschwansteinに比べて地味地味って言うけど, これはこれでたいそうなものではございませんか? 背後は素晴らしい青空で, 結構見とれる. Neuschwanstein城はディズニーランドのお城のモデルとかいうようなお洒落な外見で, 見る向きによって形が変わっていくので結構飽きずにちらちらつい眺めてしまうが, とりあえずまずは宿探しを. Informationの前に例によってホテルの空き室表示が並んでおり, パッと見て空き室有を示す緑が7割方残っていて, あ, 楽勝かとほっとしたのであったが….
いざホテルに問い合わせを始めると, 空いているのは2人部屋ばかり, 1人部屋は空いてないといわれる. 確かに来る前に確認したところではこのあたり特に2人部屋率が高いんだよな. 1人部屋の多い宿を10件くらいピックアップしてきたのだが, ことごとく断られる. Informationだけでなく, 宿の壁などに直接空き部屋表示をしている小さな宿も結構あるので, 1時間ほど村をうろついたがなかなか空きがない. メインシーズンは過ぎたと思ったオレが甘かった. 次でダメだったら諦めてFüssenに出よう, それでもダメだったら今回の城見学は諦めて, Münchenに出て明日はMünchen観光に切り替えよう, と悲壮な覚悟(?)を決め, 向かった最後の宿もやはりダメで, バス停へとぼとぼ向かう途中の宿の壁をふと見ると, シングル空き部屋ありますの表示が! もうバス停までは15m, 最後の最後で大逆転だったのでした(笑). シングルは2部屋だけのHotel Kleiner Königという小さい宿で, 事前にチェックした時そういえばそんな名前の宿もあったような気がしたが, リストアップの10軒からはシングルが少ないからだったか, 外したのだった. その後の食事外出時に城からはかなり離れたところ(4km弱かな)であと2軒シングル空き部屋を発見したが, かなり見つけるのはしんどいというのは確かだったようだ. 夜行明けで2.5時間駅待ちをし, 昼食を食べずに山を越えて更に10km以上歩いた後だけにかなり疲れていて,このまま見つからずSchwangauの宿を諦めることになっていたら徒労感高かっただろうなあ.
[飯屋はどこ? : Schwangau泊 ]
とりあえずシャワーを浴びてリフレッシュ, 18時前に再び夕食がてら外出する. しかしどうも辺りには食事を出来そうなところがない. ちょうどお城と村の中心とFüssenの3点を結ぶの交点に当たる場所で, どこへ行くにも約2km, 城方面はどうせ明日行くから除外して, どちらに歩くかなあとしばし考え, 結局東側のForggensee沿いに出て散歩をしながら北上, 村の中心部へ戻って食事ということに決定. ForggenseeはAlpseeと比べると格段に濁っている. しかも湖岸の歩道すれすれまで水があり, なんか道路がぐちゃぐちゃしていたりして一瞬沼かとか思ったり(苦笑). Alpsee程は気持ちのいい歩道ではなかったか(爆). 湖沿いに約2km北上し, そこから村の中心地を目指して東へ向かって約1km歩く. あまりこまごまと散歩をするつもりもなかったので地図を持ってこなかったのだが, 距離感がつかめずえらく長く感じた….
日も沈んでぼちぼち暗くなりだした頃, 村の中心部へ到着. 先の宿のチェックの際に一度通っているので食事のできる店が4,5軒あったのは覚えており, とりあえず一番賑わっていた最初の1軒へ行ったが, 外から覗くと部屋だけでなく食堂のテーブルも満員御礼のようだったので諦める. その近所のGasthofを覗くとこちらはそれなりにあいていたので結局こちらへ. はあ疲れた. なんか飯食いながら寝てしまいそうだったよ(苦笑). でも昼飯も食ってないし, さすがに食わないで寝るにはふらふらだし…. 脂っこい割に量のある食事にちょっと手を焼きながらのろのろと食事をし, 結局少々残して店を出たのは21時過ぎ, 再び暗い夜道を30分かけて宿まで戻る. さすがにこんな完全な田舎の村の観光地では, 酔っ払いに絡まれたりしない限り危ない人は出ないよね…. 部屋に戻り一整理済ますと速攻でばたんきゅー. おやすみなさい.

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